シャーメゾンなど、積水ハウスの賃貸物件を見ていると「シャイド55」という言葉を耳にすることがあります。
このシャイド55とは一体何なのでしょうか?
もちろん積水ハウスの公式サイトを見れば詳しい説明があるのですが、今回はあえてシャーメゾンに住む私が、実際に体験したシャイド55について書きたいと思います。
専門的に知りたい方は、この記事では限界があるので公式サイトで確認するといいですよ。
シャイド55って、結局なんなの?
引用:積水ハウス公式サイト
シャイド55とは一体何なのでしょうか?
シャイド55とは、床システムのことです。
賃貸物件に住むときに、床ってけっこう重要な要素だと思いませんか?
上の階の音が響きにくいのが特徴です
賃貸物件に住むときのストレスには「上の階の足音とか、ドンドンとする音、物を落とす音が気になる」が挙げられます。
そんな中で、シャイド55は衝撃音を抑えてくれる床システムになっています。
引用:積水ハウス公式サイト
構造について専門的なことはわからないとしても、上の階からの音のストレスがなければ生活の質がかなり上がると思いませんか?
最上階の人にとってはメリットが少ない?
シャーメゾンの最上階に住むとしたら、天井の上は屋根です。ということは・・・シャイド55ではありません。
となると、最上階の人にとってシャイド55搭載の物件はメリットが少ないのでしょうか?
そんなことはありません!
シャイド55搭載の物件に住めば、自分の足音や物を落としてしまったときの衝撃音を過度に気にしなくてもいいんです。
あなたは「下の階の人、私の足音で困っていないかな・・・」と心配になる優しい人ですか? だったら、シャイド55が味方になってくれます。
小さな子供がいる家庭の場合、ドンドンしてしまうので1階に住むというケースがあるかもしれませんね。衝撃音を軽減してくれる床なら、2階、3階という選択肢もありそうです。
シャーメゾンはみんなシャイド55なの?
衝撃音をカットしてくれるなんて素敵! だったらシャーメゾンで決まりだね!
ちょっと待ってください。「シャーメゾン=シャイド55」が搭載されていると考えてよいのでしょうか?
答えはNOです。積水ハウスは、シャイド55を2010年9月から賃貸住宅に採用し始め、それ以降はシャーメゾンに標準搭載となっています。
※すべてのシャーメゾンにシャイド床が採用されているわけではありません。テラスタイプには対応していませんし、一部がALCスラブになっている物件もあります。
ということは、賃貸物件を探していてそのシャーメゾンが2010年末より前に建てられていれば、残念ながらシャイド55ではないということです。
なるほど、シャーメゾンでも「床の音」「騒音」についての書き込みがあるなぁと思ったら、大抵は2000年代前半の建物だったりするわけですね。
もし、いま気になっているシャーメゾンの床にどんなシステムが採用されているかわからない場合は、不動産屋の営業担当さんに尋ねてみましょう。
もしかしたら、シャイド55の上位版「シャイド50」が搭載されている可能性も。
実際はシャイド55で十分の性能を発揮するので、シャイド50を採用するオーナーさんは少ないようです。
「シャイド55だから安心」ではなく、実際の遮音レベルを確かめよう
シャイド55など、床の音を軽減してくれるシステムが採用されているかどうかはお部屋選びの重要な要素になるとはいえ、遮音レベルはそれだけで決まるわけではありません。
音や振動が伝わりやすいかどうかは、床だけではなく構造も関係してきます。もう少し具体的に言えば、音は壁をつたって広がる場合が少なくないんです。
木造なのか、軽量・重量鉄骨なのか、あるいはRC構造か、フレームの問題もありますし、壁にどんな材質を使っているか、隣との接地面など設計上の要素もあります。
専門的な知識がない限り、物件情報を見ただけで「音の現状」を把握するのは難しいと言えるでしょう。
・・・であれば、やっぱり自分の耳で遮音レベルを確かめるしかありませんよね。特別な事情がない限り、内見して音の伝わり具合をチェックするようにしてください。
ちなみに、私のシャーメゾン内見時のことを以下の記事にまとめています。
関連記事:シャーメゾンの防音・遮音性ってどうなの?【内見してきました】
さいごに
今回はシャイド55という、シャーメゾン物件に関心がある人以外は「なんのこっちゃ」というテーマで書きました。
私事ですが、2018年9月に現在のシャーメゾン(ベレオ)に引っ越して以来、音のストレスから開放されています。
シャイド55が功を奏していることはもちろんですが、やっぱり感じるのは「シャーメゾンに入居する人たちのマナーの良さ」だと思います。子育て世代も入居していますが、家族ぐるみで“立派な人たち”です。
あくまで個人を取り巻く状況なので一概には言えませんが、物件選びの参考になれば嬉しく思います。
ウレルカでは、体験力にこだわった情報発信を心がけています。詳しくは私についてをご覧ください。
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『ウレルカ』には、シャーメゾンに関連した記事を複数掲載しています。全体像を把握するためにも、ぜひご覧ください。
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