
シャーメゾン「ベレオ」は騒音に強いのだろうか。
防音性や遮音性はどうなんだろう……心配。
世間的には高級賃貸物件として認知されている積水ハウス「シャーメゾン ベレオ(BEREO)」。ワンランク上の快適な生活を求める人がこぞって入居しています。
ただ、いくら立派に見える物件でも、騒音がひどかったらストレスの多い生活になってしまいます。
今回は、私の実体験をもとに、シャーメゾン「ベレオ」の騒音について書いていきます。

私自身、過去にマンションの騒音問題に悩まされて大変な思いをしました。二度と同じような経験をしたくない!との思いから、物件選びの際に「防音」について念入りに調べるようになりました。そんな中でたどり着いたのがシャーメゾン「ベレオ」だったんです。
ベレオに興味を持ったきっかけ
きっかけは、尊敬していた先輩の一言でした。
「シャーメゾンは集合住宅と思えないくらい静かだよ。隣の人にばったり会って『小さな子供がいて迷惑をかけてすみません』と言われてはじめて、隣に子供がいることに気づいたくらいだから。」
そんな言葉をきっかけに、私はシャーメゾンに興味を持ちました。
ネットで調べてみると、シャーメゾン「ベレオ」が防音性や遮音性にこだわっていること、衝撃音を大幅に抑える技術(シャイド55)を導入していることがわかりました。
ちょうど居住エリアで完成間近のシャーメゾン新築物件が入居者募集を始めたばかりだったので、さっそく内見予約をしました。ちなみに、その物件は秒で入居者が決まっていきました。本当に良いタイミングでした。
ベレオを内見した
内見時に、騒音や振動チェックを行いました。試しに、私は1階で待機、友人に2階へ行ってもらい、数分間いろいろな動きをしてもらいました。そして戻ってきたときに、その数分間にどんな動きをしたか説明してもらいました。
私の感覚では、途中で「ドーン」と鈍い音が響くように感じましたが、ピンポイントで場所は特定できませんでした。そのとき彼は、力いっぱい行進したり飛び跳ねたりしていたとのことです。
絶対に振動や音が聞こえない!というわけではありませんでした。でもたしかに防音性には優れていました。

こんなことができたのは、まだ誰も住んでいない新築物件だったからです。入居者がいる状態ではできませんね。
そしてベレオに住み始めた
内見したシャーメゾン「ベレオ」に住むことにしました。
住んでみて、本当に静かだと実感しました。
私が入居した物件には、1LDK、2LDK、3LDKの部屋があり、単身者からファミリーまで幅広く住んでいます。赤ちゃんがいる家庭もありますし、勤務時間が不規則なお医者さんも住んでいます。
異なるライフスタイルの方たちに囲まれていますが、生活していて騒音によるストレスを感じることはありません。
隣の部屋から声が聞こえてくることはまったくありません。
我が家のリビングとお隣さんの浴室が接地面になっているため、なんとなく「浴室を使っているんだろうな」と感じることはあります。ゴトゴトと鈍い音がするからです。あと、自分とお隣さんが同じタイミングでトイレに入ってどちらかが水を流すと「あ、水を流したな」とはっきりわかります。でもこれらは生活音のレベルであって、まったくストレスにはなりません。
近くに消防署があるので、消防車や救急車が出動するときは、サイレンの音が聞こえます。でもすぐに慣れました。
防音を意識して物件を探していた私にとって、シャーメゾン「ベレオ」は満点と言ってもいいくらいです。

これはあくまで私が住んだベレオのケースです。年式や構造、間取り、立地条件、どんな人が住んでいるかによって騒音のレベルや快適具合が変わってきます。
騒音に影響する3つの要素をチェックしよう
シャーメゾン「ベレオ」だから安心!というのではなく、騒音問題を避けるために3つの要素をしっかりとチェックしてほしいと思います。
要素① 構造や間取り
防音性や遮音性は、構造や間取りによって大きく変わってきます。
一般的に、RC、重量鉄骨、軽量鉄骨、木造の順に、防音性能が下がっていくと考えられています。私が住んでいるベレオは重量鉄骨なので、RCには負けるのかもしれませんが、それでも十分な防音性能を備えています。古いシャーメゾン「ベレオ」の場合、軽量鉄骨が使われているかもしれません。
入居しようと思っているベレオは、どんな構造ですか?
最近では、ほとんどのベレオにシャイド55が採用されていま。従来の床に比べて、足音や物を落下させたときの音がかなり緩和されているように思えます。ただ、シャイド55が搭載され始めたのは2010年9月頃からです。それ以前のベレオには搭載されていませんので、注意してください。
入居しようと思っているベレオの床は、シャイド55(またはシャイド50)ですか?
不動産屋さんは、「シャーメゾンは間取りが工夫されていて、隣の部屋との接地面が少なくなっている」「生活空間と生活空間が設置しないようになっている」と教えてくれました。間取りは音の伝わり方における重要な要素です。
入居しようと思っているベレオの間取り、お隣との接地面はどんな感じですか?
要素② 住人の質
騒音の有無は、住人の質に左右されます。
興味深かったのは、内見の際に不動産屋の営業担当者が言っていたことです。
「結局は、家賃によって住む人の生活様式やマナーが変わってきます。シャーメゾンに入居しようと思う人の質はいいですよ!」
納得です。
いくら設計や構造が良くても、住んでいる人に問題があったら意味がありませんね。
一概に言えませんが、住人の質は家賃に比例します。特にここ数年の間に建設されたシャーメゾン「ベレオ」の家賃は周辺の家賃相場よりも少し高いため、それがフィルターになってくれます。
入居しようと思っているベレオには、どんな人たちが住んでいそうですか?
要素③ 周辺環境
周辺環境が悪く、騒音源があるとしたら、どれだけ物件自体が素敵でも入居を再検討したほうがいいです。防音性や遮音性を重視する場合はとくにそうです。
可能な限り、周辺環境のチェックにしっかりと時間を取り分けましょう。物件の周りを歩いてみたり、地図上で嫌悪施設がないか確かめてみるとよいです。
街によっては昼間の風景と夜間の風景がガラッと変わります。昼と夜の両方をその街で体験してみるとよいです。
周辺環境はチェックしましたか?
まとめ
シャーメゾン「ベレオ」は、防音性や遮音性にこだわっています。その分だけその分だけ家賃も相場より少し上がりますがが、音の問題を重視する人にとっては十分の価値があります。
私自身は、ベレオを選んで本当に良かったと思っています。
とはいえ、ベレオなら大丈夫!と思ってほしくないです。構造や間取り、住人の質、周辺環境によって騒音の有無や程度が変わってくるからです。しっかりと内見し、不明な点は何でも不動産屋さんに尋ねてみてください。
物件や近所にどんな人たちが住んでいるのか、その地域はどんな環境なのかについて、自分で調べるには限界があるのも事実です。ある人たちは、安心を買うために興信所や探偵を利用して調査します。我が家は、探偵事務所から隣人調査事業が分割されて立ち上がった「トナリスク」というサービスを使って、事前に周辺調査を行いました。(関連記事:トナリスクを実際に使ってみた感想)
詳しくはこちら >> トナリスク公式サイト
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