「明日の午前中までに決めてください。他の方が内見したいと言っていますので」
「シャーメゾンはとにかくすぐ埋まってしまいますよ。どうされますか?決めますか?」
賃貸物件を探していて、気になる物件が見つかったとします。でもまだ他にも見てみたいし、もう少しじっくり決めたい。そんなふうに感じることもあると思います。そんな中で決定を迫られると、困ってしまいますよね。
「とにかくシャーメゾンはすぐに埋まってしまいますので」って本当なのかな?と疑いたくなるかもしれません。
シャーメゾンの「すぐ埋まる」は本当
気になっている物件がシャーメゾンの、しかも新築や築浅だとしたら、本当にすぐ埋まってしまうので注意してください!
シャーメゾンの「すぐ埋まる」は本当なんです!
残念ながら、不動産業界で話を盛ったりウソをついたりするのは“ふつう”に行われていることです。借り手がなかなか見つからない部屋なのに「他の方からも問い合わせが来ている」「あなたが決めなければ、明日内見に来る予定の人が契約してしまうかもしれない」などと言うのは当たり前のことです。
シャーメゾンショップの営業担当者もウソをつくかもしれません。でも、事実としてシャーメゾンは人気があり、空室情報が出た時点ですぐに問い合わせが入り、間髪入れずに次の入居者が決まってしまいます。
急がなければなりません。
とはいえ、即決せず物件をキープする方法がないわけではありません。
気になるシャーメゾン物件は見つけたら即「仮押さえ」すべき
とくに築浅や新築のシャーメゾンが空いていたら、非常にラッキーと思ってください。
気になるシャーメゾン物件を見つけたら、「仮押さえ」できないか不動産会社の担当者に聞いてみましょう。
あるいは、不動産会社の担当者のほうから仮押さえを提案されることがあります。
シャーメゾンを「仮押さえ」するとはどういう意味か
物件を探すにあたって、シャーメゾンを「仮押さえ」するとはどういう意味かしっかり理解しておいてください。
仮押さえに、法律上のはっきりとした定義があるわけではありません。仮押さえがピンポイントで何を意味するのかについて、必ず不動産会社の担当者に確認してください。
一般的な仮押さえのプロセスをここで説明しておきます。
仮押さえのプロセス
仮押さえとは、「賃貸契約を結ぶ前に、その物件を一時的に予約する」ことを指しています。このプロセスはとくに人気がある物件で採用されます。
賃貸住宅を探している人がその物件に真剣な関心を示す場合、仮押さえによって不動産会社や物件管理者は他の希望者への対応を一時停止してくれます。他の人が物件情報を見れないようにしてくれて、内見や契約もできないようにしてくれます。
仮押さえの段階ではまだ正式な賃貸契約は交わしていませんが、物件が他の人に貸し出されることを一時的に防げるのです。
仮押さえは、たいていは数日から1週間程度に限定されます。この期間内に、仮押さえをしている人は「本当に契約するかどうか」意思表示し、審査の申し込みや必要書類の準備などのステップへ進んでいかなければなりません。
仮押さえの期間内ならキャンセルが可能
契約を見合わせることにした、他の物件に決めたなどの場合、仮押さえの期間内にキャンセルが可能です。キャンセルしたら物件はリリースされ、誰でも借りられる状態になります。
もしかしたら、不動産会社の担当者が「困ります。もう手続きを進めているので」とか「預かり金が無駄になってしまいますよ」と言ってくるかもしれません。しかし、厳密に言うと賃貸借契約を結ぶ前、宅建士から重要事項説明を受ける前まではキャンセルが可能です。
手付金や保証金が必要になることも
地域や物件によっては、仮押さえの際に預り金や保証金が必要になることがあります。これは物件の確保を保証するための金銭的担保です。契約を結べば初期費用に充当され、キャンセルすれば戻ってきます。
仮押さえは、「たぶん申し込みはしないけれど、とりあえず仮に押さえておいて他の人が契約できないようにしてほしい」といういい加減なレベルのものではありません。仮押さえの期間中は、他の希望者が物件を見ることができなくなるため、本当に関心がある場合だけこのプロセスを踏みます。物件入居は早い者勝ちが原則であり、申し込みをしない可能性が高いのに他者の邪魔をすべきではありません。
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少し余談ですが、我が家がシャーメゾンの新築物件に入居する際、希望は最上階の3階でした。しかし情報をキャッチした時点で、すでに1階しか空いていませんでした。それで1階を仮押さえしました。ところが、3階を仮押さえしていた夫婦がキャンセルしたため、不動産会社の担当者が「3階が空きましたけど、どうします?」と連絡を入れてくれました。最初の希望が3階だったので、迷わず3階に変更してもらいました。
埋まってしまっても仮押さえキャンセルに一縷の望みあり
確率は高くないとはいえ、タッチの差で先に押さえられてしまった物件も、キャンセルされる可能性があります。
不動産会社の担当者と良い関係を築いて、とにかく物件が空いたら自分に連絡をしてくれるようお願いしておくといいですよ。
シャーメゾンの公式サイトでは、物件に空きが出たらメールで知らせてもらえるよう登録できます。
この記事の内容でお気づきになったことやご意見、質問等がありましたら、お手数ですがお問い合わせフォームからご連絡ください。
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周辺環境や隣人によって、快適な生活を送れるかどうかが変わってきます。落ち着いて安心して暮らしたいですよね。
安心して暮らすために欠かせないのが事前調査です。我が家は隣人調査サービスを利用して、事前に「周りにどんな人が住んでいるか」「ご近所トラブルは大丈夫か」「自治会に独特なルールがないか」などを調べてもらいました。実際に利用してみた感想を記事にまとめていますので、興味があればぜひ読んでください。