シャーメゾンの防音について【入居者として実体験に基づいて解説します】

シャーメゾンの防音性について現住人が解説するページ
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積水ハウスのシャーメゾンは防音がしっかりしていると聞いたけど、本当かな……
ネット上には悪い書き込みもあるし、本当のことが知りたいな……

シャーメゾンの防音性能が気になっていますか?

私も防音性能をとても気にしていて、調べに調べた結果、今住んでいるシャーメゾン「ベレオ」にたどり着きました。なぜ防音をそこまで意識しているかというと、以前住んでいた物件で大変な思いをしたからです。

もしかしたら、あなたも今の物件で騒音に悩まされているでしょうか。だったら次は絶対に静かなところじゃないと困りますよね!

あるいは「赤ちゃんがいるので、他の方に迷惑をかけないようにしたい」という気持ちから、防音がしっかりしている物件を探しているでしょうか。

最初に結論を言ってしまうと、私自身は今住んでいるシャーメゾンの防音性能に大変満足しており、「シャーメゾンにしてよかった!」と心から思っています。

ただ「いいよ!」「シャーメゾンおすすめだよ!」というだけでは参考にならないと思いますので、なぜ満足しているのか、なぜネット上で悪い評判が見受けられるのかなど、言語化してみたいと思います。

この情報を発信しているのはシャーメゾン入居者です。積水ハウスの中の人や不動産仲介会社の社員ではありません。この記事の内容は、2018年9月からシャーメゾンに住んでいる私が、現役の入居者という立場で観察&体験した事柄に基づいています。加えて、過去に騒音問題で苦労した経験から、人一倍努力して賃貸住宅の「音」や「住み心地」について調査してきましたので、これから物件を決めようとしている方に役立ちそうな点を含めていきます。あくまで私自身の体験と調査をベースにした内容となります。今後の決定の一助になれば幸いです。

目次

【前提】シャーメゾンを「ひとくくり」で考えると失敗するかも

シャーメゾン入居者として最初にお伝えしたいことがあります。それは、シャーメゾンを「ひとくくり」で考えると失敗するかもしれないということ。

どういう意味か、順番に説明します。

シャーメゾンにはピンからキリまでいろいろある

シャーメゾンを一律で考えてはいけません。ピンからキリまで幅があります

シャーメゾンはすべて防音性能がいいわけではない

「シャーメゾン」というブランド名が採用されてから20年以上経過しています。同じ「シャーメゾン」という名前が付いていても、「いつ」「どんな構造や仕様で」建てられたかによって、防音性能は異なります。

もしだれかから「シャーメゾンの防音性能はいいのか?」と尋ねられたなら、入居者として私はこう答えます。

「物件によります」と。

シャーメゾンの防音性能は物件による

シャーメゾンというだけで「高級」「静かで快適だろう」と思い込んで契約してしまうと、後悔する結果になるかもしれません。

ボリ

賃貸物件の防音性は、構造、築年月、間取りによって変わってきます。これは大東建託の物件でも大和ハウスのD-roomでも同じです。

防音性は構造によって左右される

防音性は構造によって左右されます。

防音性能が高い順に並べると
  1. 鉄筋コンクリート造(RC)
  2. 重量鉄骨
  3. 軽量鉄骨
  4. 木造

構造で言うと、鉄筋コンクリート造が最も高く、ついで重量鉄骨となり、軽量鉄骨や木造の場合は音が伝わりやすくなります。

といっても、鉄筋コンクリート造や重量鉄骨だったら静かで快適、軽量鉄骨か木造を選ぶとうるさいかというと、そういう単純な話ではありません。音の問題というのはいろいろな要素が複雑に絡み合っています。とりあえずここでは、防音性は構造によって左右されると理解しておきましょう。

築年月によって仕様が異なる

築年月によって仕様が異なります。

積水ハウスの賃貸住宅は2000年に「シャーメゾン」ブランドに統一されたのですが、いつのどのモデルかによって仕様が変わってきます。たとえば、どんなガラス窓を採用しているかだけでも、音の聞こえ方は変化します。

築年月によって仕様が異なる。これもしっかり頭に入れておきましょう。

間取りが「音」問題の決め手になることも

シャーメゾンに限らず、アパートやマンションでは間取りが「音」問題の決め手になることがあります。

じゃあどんな間取りを選べばいいの?という話は、後ほど取り上げます。

そのシャーメゾンの構造・築年月・間取りを確認しましょう

シャーメゾンをひとくくりで考えて「静かなのかな?うるさいのかな?」と考えていても、あまり意味がありません。ネットで「シャーメゾンはうるさいのか」と調べていても、正確で明快な答えにはたどり着けません。

もし気になっているシャーメゾンがあるなら、その物件の構造・築年月・間取りをしっかり確認しましょう。どんなふうに確認するといいかは、この記事で後ほど取り上げます。

構造、築年月、間取りがシャーメゾンの防音性能を決める

もしシャーメゾンに住みたいと思っていて、これから物件を探し始めるなら、ぜひシャーメゾンショップなど不動産屋さんの担当者とよくコミュニケーションを取ってください。この点も最後に取り上げます。

前提として「シャーメゾンをひとくくりで考えないでくださいね」とお伝えできたので、次にシャーメゾン入居者として自分が住んでいる物件の防音性について口コミ・評判というか、感想を述べたいと思います。

シャーメゾン入居者の私が防音性について本音で語ります!

シャーメゾン入居者として、実体験に基づいてぶっちゃけます!

ちなみに、私のシャーメゾン歴は3年。以前は別の賃貸物件に住んでいて、いろいろ苦い経験もしました・・・と、そんな話はいいとして、ではさっそく。

私が入居している物件はシャーメゾン「ベレオ」

重量鉄骨シャーメゾン「ベレオ」

引用:積水ハウス

私が入居している物件は、2018年竣工のシャーメゾン「ベレオ」です。建設中の段階で不動産屋さんを通して情報をキャッチし、新築で入居しました。入居者募集から満室になるまであっという間だったので、その「あっ」という間に滑り込むことができて本当に恵まれていました。

シャーメゾンのベレオシリーズはホテルライクを標榜していて高級感があり、構造は重量鉄骨の3階建てです。間取りは1LDKですが、専有面積が50㎡を超えるので十分な広さです。

そんなシャーメゾンの防音はというと、大満足!とっても静かです。

ベレオについては、『ウレルカ』の別記事でも取り上げています。
積水ハウス シャーメゾン「ベレオ(BEREO)」の評判は最高!

結論「かなり静か」

3年住んでみて感じるのは、以前の物件と比較してかなり静かだということ。前の物件は鉄筋コンクリート造(RC)だったのですが、隣の部屋との壁の厚さが不十分で素材も悪く、テレビの音からくしゃみの音まで丸聞こえでした。

今住んでいるシャーメゾンが防音面で優れていて静かな理由を、静かな部屋でじっくり考えてみました。

静かな理由①:床がシャイド55だから

「床がシャイド55だから」と言われても、よくわからないかもしれませんね。

最近のシャーメゾンでは「シャイド55」という遮音性能に優れた床システムが標準装備になっています。おかげで、床から響いてくる「ドーン」という衝撃音や足音に悩まされることなく生活できていますし、自分の足音にも神経質にならずに済んでいます。

大家さんによっては、ワンランク上の業界最高水準の遮音性能を誇るシャイド50に変更することもあります。



私が住んでいる物件では、住戸の大半に子どもが住んでいます。それでも「うるさい!」とはならず、お互いに快適に生活できています。

シャイド55については、『ウレルカ』の別記事で取り上げています。
シャイド55とは、結局なんなの?【シャーメゾン入居者による解説】

静かな理由②:重量鉄骨だから

重量鉄骨であることも、防音に貢献していると思います。

もちろん「重量鉄骨=静か」とはならないこともあるでしょうけど、おそらく木造や軽量鉄骨の物件よりは防音性能に優れているのではないかと。例えば、軽量鉄骨の物件だと他の住人が階段を上り降りする音がけっこう響いてくるのですが、重量鉄骨だと「ボーン」とぼんやり響く程度の音に変わります。

静かな理由③:開口部からの音がシャットアウトされているから

開口部からの音がシャットアウトされていることも大きいかなと思いました。

開口部からの音と聞いてもピンとこないかもしれませんね。

開口部とは、住宅の壁や屋根などに設けられた、主に窓や出入り口のこと。
採光、換気、通風、通行、眺望などの役目を果たす。

引用:SUUMO

開口部には、窓や換気扇など空気の通り道になっている場所が含まれます。開口部がしっかりしていないと、その分だけ音が漏れやすいというのはなんとなく想像できると思います。

今住んでいるシャーメゾン「ベレオ」の場合、窓にはCPマークが付いた合わせガラスが使われています。換気扇等の開口部からの音も問題ありません。ちなみに、パイプスペースの設計もバッチリです。

パイプスペースを水が流れていくわけなので、設置場所によってはけっこううるさくなるんです。

静かな理由④:間取りが工夫されているから

間取りが工夫されていることも、静かに暮らせている理由の1つです。

私の住んでいる物件は本当に間取りが工夫されています。ちなみに、シャーメゾン「ベレオ」はフレキシブルなので、それぞれの土地の広さや形状、オーナーさんの意向によって自由自在に仕様を変更できます。

さすがに我が家の間取り図を載せるわけにはいかないのですが、お隣さんとの接触面が工夫されているため、生活音によるストレスがほぼありません。具体的に言うと、うちのリビングとお隣さんの浴室が接しているだけで、他はどこにも面していません。

お隣さんがお風呂に入っている時間は、なんとなく「ああ、浴室を使っているんだろうな」程度の判別はできますが、そんなのは生活音のレベルで騒音とは程遠いです。リビングで大きな音を流してテレビを見ても、壁がお隣さんの寝室に接しているわけではないので、こちらも安心です。

静かな理由⑤:住人の質が良い

最後に、こういうことを書いていいのか迷いましたが、結局は隣人に恵まれているのだと思います。

どれだけ防音・遮音性能に優れているシャーメゾンでも、そこに住んでいる人の生活スタイルが“乱れて”いたら・・・と考えると、周りの皆さんには本当に感謝できますし、私自身も「良い住人」と思われるようでありたいです。

総括すると、私自身は「シャーメゾンの防音は最高!」との感想を持っています。

でも、ネットを見るとシャーメゾンの住み心地に否定的な意見がありますよね。なぜなんでしょう?

この記事の「前提」部分を読んですでに理解できたかもしれませんが、念のため次の項目で取り上げます。

シャーメゾンの防音に否定的な意見が集まる理由

Yahoo!知恵袋や2ちゃんねるなどを見ると、シャーメゾンにはこんな否定的なコメントが書かれています。

シャーメゾンについて否定的なコメントの例
  • シャーメゾンだからとブランド名で決めたのに、住んでみたら前のアパートと同じくらいうるさい!
  • 不動産屋の営業マンが「シャーメゾンはおすすめですよ」と言うから決めたのに、全然良くない。
  • さすがのシャーメゾンも、鉄筋コンクリート造の物件よりは防音性能が良くないと思う。
  • なんか、イメージしていたのと違ってガッカリ。隣のおじさんのいびきもくしゃみも聞こえてくる・・・
  • 木造物件なので、結局は最上階の角部屋に住むのがいちばんの防音対策だと気づきました

なんでこうなるのか。

細部まで掘り下げることはしませんが、シャーメゾンの現住人として原因を3つにまとめてみました。

期待と現実のギャップに失望したのかも

「シャーメゾン=素晴らしい高級物件」と期待して入居したら、実際は防音・遮音性能がそれほど高くなく、住み心地も対して良くなくてガッカリしたのかもしれません。

理想と現実のギャップがあると、人は不満を抱きやすいものです。理想が高すぎたりミスマッチが存在したりすると、「シャーメゾンは最悪!」となってしまいます。

ボリ

そのシャーメゾンの家賃が周辺の家賃相場と同じかお値打ちだとしたら、高性能は期待できないと考えたほうがよいです。物件の質は家賃に比例しますからね。

住人の質が理想的ではなかったのかも

そのシャーメゾンの構造・築年月・間取り以前に、住人の質が理想的ではないと、いろいろなトラブルを経験します。

これは私にも誰にでも言えることですが、当たり外れで「外れ」を引いてしまうと、音の問題に悩まされます。

いくら防音面で優れている物件でも、住んでいる人が暴れたり叩いたり、常識をはるかに超えたライフスタイルだったりすると、「このアパート最悪!」となってしまいます。

不満を持った人は書き込みやすい

これはあくまで一般論ですが、どんな商品やサービスに対しても、満足している人に比べて不満を抱いている人のほうが「いろいろ書き込む」傾向があるようです。

シャーメゾンに入居して普通に生活している人や満足している人は、何かの特典がない限りわざわざYahoo!知恵袋やSNSに書き込もうとは思わないかもしれません。

一方で、入居したシャーメゾン物件に不満があると「このままでは気持ちが収まらない!」と書き込みたくなるかもしれません。

私たちのように口コミや評判を見る側としては、良い書き込みより悪い書き込みのほうが多かったり、書いてある内容が激しかったりするとつい戸惑ってしまいますよね。でもちょっと立ち止まって考えてみると、早合点せずに済みそうです。

実際、シャーメゾンについて言えば「他社物件と比較して住み心地がいい」と感じている人が多いんです。その理由については、次の項目で取り上げます。

シャーメゾンの住み心地がいいのはなぜか―3つの理由

シャーメゾンが他社物件に比べて「住み心地がいい」と評価される理由を、入居者目線で3つ挙げます。

シャイド55

防音性は住み心地に直結します。最近のシャーメゾンの防音性能に大きく貢献しているのがシャイド55。床から響く音が軽減されると毎日「静かだな~」と安心して暮らせます。

赤ちゃんがいる家庭なら、ついつい遠慮して1階を選んでしまうところを、2階や3階も選べるようになります。

品質にこだわっている

シャーメゾン物件の多くは品質にこだわっています。

シャーメゾンこだわりポイントの例
  • 見た目以上の満足を与えてくれる収納スペース
  • 快適な浴室と浴室乾燥機
  • 使い勝手のよい宅配ボックス
  • 防犯カメラの配置
  • 防犯性能と遮音性に優れたガラス(CPマーク付き)の採用
  • 共有部分をきれいに保つための管理会社の質
  • 緑や花を取り入れた外構 など

品質にこだわっているので、防音はもちろんのこと住み心地という総合評価でも高い満足度を実現できるわけです。

余談ですが、誰が品質にこだわっているかというと・・・積水ハウスもそうですが、オーナーさんがこだわっているんです。他社ではなくシャーメゾンを選んで土地活用・賃貸経営をしようと考える大家さんの多くは「高いクオリティの物件を所有したい」「地域に誇れる住まいを提供したい」と考えます。

シャーメゾンの場合、大家さんの意向が内装や設備に大きく反映されます。高級感や品質にこだわっている大家さんほどオプションで良いものを選びます。結果として品質がどんどん上がるわけです。

「良いものを提供すれば、ずっと選んでもらえる」と考えて投資し、実際にシャーメゾンの多くは高い入居率を誇っています。私が住んでいる物件でも、ずっとキャンセル待ちが続いているようで、絶対に空室になりません。

まあ、品質がいい分だけ家賃も高いのですが。

繰り返しになりますが、シャーメゾンなのに周辺の家賃相場と同じ、もしくはお値打ちなら、品質という面ではそれほど期待できない可能性が高いです。

私が住んでいるシャーメゾン「ベレオ」も、周辺の家賃相場より1万円くらい高くなっています。でもそれ以上の価値があると感じています。このあたりは人によって価値基準が異なるので、本当にシャーメゾンに住むのがベターなのか平均的な物件を選ぶほうがよいのか、時間を取って考えてみるとよさそうです。

一般的に住人の質がよい

一般的に、シャーメゾンは住人の質がよいため、住み心地がよいと感じている入居者が多いです。お互いに快適なわけですね。

優劣とかの話ではなく単純に傾向としてですが、不動産会社の方にお話をお聞きすると「住人の質は家賃に比例する」と言われることが多いです。つまり、シャーメゾンのように周辺の家賃相場より少し高くなっている物件には、その分だけ“質のよい人たち”が集まりやすいというわけです。

たしかに、家賃を余分に払ってまでして快適な生活を手に入れたいと願うわけですし、願いを叶えるだけの資力があるわけですから、人としてのマナーもそれなりにしっかりしている可能性が高いですよね。

次の項目では、賃貸物件の防音性を左右する7つの要素を取り上げながら「シャーメゾンの場合はどうか」という点を絡めていきます。

賃貸物件の防音性を左右する7つの要素

賃貸物件の防音性を左右する要素はいろいろありますが、ここでは7つにまとめます。

すでにいくらか書いてきたので、もういいわ!と言いたくなるかもしれません。その場合は次の項目にジャンプしてください。

次の項目にジャンプする

賃貸物件の防音性を左右する7つの要素
  1. 建物の構造
  2. 窓など開口部
  3. 間取り
  4. どんな人が住んでいるか
  5. 周辺環境

建物の構造

まず大きな枠組みからチェックしていきましょう。細かな部分からチェックを始めて、最終的に「なんだ・・・木造じゃないか」となるといけないので、「大枠→細部」へと確認作業を進めるとよいです。

あなたが気になっているシャーメゾンの構造は、以下のどれに該当しますか?

  • 木造
  • 軽量鉄骨
  • 重量鉄骨
  • 鉄筋コンクリート(RC)

わからない場合は、不動産会社の担当者に尋ねてみてください。最近のシャーメゾンはベレオが主流になっていて、重量鉄骨が採用されています。

次に、壁です。

  • 壁の厚さ
  • 壁の素材

この2項目は要チェックです。

シャーメゾンの壁の厚さは、不動産屋さんが持っている図面で確認できます。壁の素材は、尋ねても「わからない」と言われるかもしれません。

私もそうでしたが、壁をチェックするのは大変です。一般的に、壁の厚さが180mm以上あれば騒音に悩まされにくいと言われます。壁の素材は建築コストの観点で選ばれることが多いです。

最近のシャーメゾン物件なら壁に問題があるとは考えにくいのですが、念のため内見時に壁をチェックしてみるとよいでしょう。

内見時に壁をチェックする方法

  1. 壁を叩いてみて、音の伝わり方を確認する
  2. 1箇所ではなく、複数箇所(できればお隣との接地面)チェックする
  3. 軽い音がしたり響いたりする場合は、双方に音が伝わりやすいかも
  4. 新築物件や隣が空室なら、担当者に隣に行ってもらいチェックする

床の構造や素材は、防音に直結します。

鉄筋コンクリート造の場合は床がコンクリートなので防音性能がかなり高くなりますが、木造や鉄骨の場合はどんな素材でどんな構造になっているかによって大きく変わってきます。

仮に気になっているシャーメゾン物件がシャイド55を採用しているとしても、「シャイド55=絶対大丈夫」と考えるのではなく、内見時に自分自身で床の具合をチェックしてみましょう。

上か下の階の部屋が空室なら、不動産会社の担当者に移動してもらい、お互いに床をドンドンしてみるのは良い方法です。

※担当者さんが正直にドンドンしてくれることが前提。契約してほしい一心の営業マンは要注意

窓など開口部

窓や開口部からの音によって音漏れ・騒音が発生することがあります。

  • 換気扇
  • エアコン用のスリーブ穴
  • クローゼットの隙間 など

残念ながら開口部からの音漏れは構造上の問題なので、住人として住み始めてからできることはほとんどありません。

最近のシャーメゾン物件は開口部の対策がしっかりしているので、よほど問題はないと思います。

間取り

音の観点で、良い間取りとそうでない間取りがあります。

間取りについては、何回か引越しを経験すると感覚で理解できるのですが、最初の頃は「どんな間取りが騒音防止になるのか」よくわからないと思います。

単純に言うと、隣との接触面が少なくて、普段はそこに人がいない面と接していれば、騒音(というか生活音)が少なくなると考えられます。たとえば私が住んでいるシャーメゾンでは、うちのリビングとお隣さんの浴室が接触面になっています。お隣さんの生活音が聞こえてくるのはお風呂を使用しているときだけ。お隣さんにとっては、うちのリビングの音が入浴時のストレスになることはないと思います。

防音という観点での良い間取りについては、シャーメゾンショップの方か不動産会社の担当者に尋ねてみるといいですよ。プロの観点から、これまでの豊富な知見と経験に基づいてわかりやすくいろいろ教えてくれるはずです。

どんな人が住んでいるか

不動産のプロの間では、騒音の原因を大きく2つに分けるようです。

  • 物的要素(建物の構造や品質)
  • 人的要素(入居者の質)

どんな人が住んでいるかは、快適に生活できるかどうかに大きく影響します。

とはいえ、気になる物件について「どんな人が住んでいますか?」と尋ねても、担当者は個人情報を保護しないといけないので教えてくれないでしょう。

できることと言えば、内見時に共有部分をしっかりチェックしてみる、たとえば通路に物が置いてないか、ポストがチラシであふれている部屋がないか、ゴミ捨て場が汚くないかなどを見てみるとよいでしょう。規約違反と思われる状況が見受けられる場合、そこには常識的ではない人が住んでいる可能性があります。

あとは、これはなかなか難しいと思いますが、自分でインターホンを押して住人にインタビューしてみるか、通勤や帰宅時間に様子を観察してみると、確かな情報を入手できます。

周辺環境

物的要素と人的要素がしっかりしていれば安心です。

といっても、その物件がどんなところに建っているかも重要です。周辺環境によっては、日中や夜間の騒音に悩まされる可能性があります。

内見時には周辺環境のチェックも意識しましょう。

何度か「内見」という言葉を使いましたが、内見を含めて物件選びで失敗しないためにできることを3つご紹介したいと思います。

物件選びで失敗しないためにできる3つのこと

物件選びで失敗しないために、少なくともこの3点は意識するとよいです。

物件選びで失敗しないためにできる3つのこと
  • 担当者と良いコミュニケーションを取る
  • 内見はしっかり丁寧に
  • 先に結論を出さず冷静に判断する

担当者と良いコミュニケーションを取る

担当者と良いコミュニケーションを取れば、物件選びを成功へと近づけることが可能になります。

いくら自分で調べても、いくらネットの口コミを見て回っても、実際に賃貸物件に関わっている本職の方たちの視座や知見に勝るものはありません。

不動産屋さんの担当者を上手に活用しましょう。わからないことや気になることは何でも尋ねてみましょう。情報収集できますし、会話の中で引き出せるものがあるかもしれません。

内見はしっかり丁寧に

内見は、しっかりと丁寧に行いましょう。

内見しながら、気になる点を担当者に尋ねることができます。

ボリ

私の場合、新築物件だったので、1階、2階、3階とすべての階の部屋を見せてもらいました。しかも、担当者さんにいろいろ移動してもらって、足音や壁を叩く音を出してもらいました。

内見時のチェックリスト―室内編
  • 間取りは図面の通りか
  • 各種設備は正常に作動するか
  • コンセントの数や位置
  • 持ち込む予定の家具・家電は収まりそうか
  • 天井にシミはないか(シミがあったら雨漏りの可能性が)
  • 日当たり
  • 窓からの景色(プライバシーの面)
  • 開口部がしっかりふさがるか
  • シャワーの水圧
  • キッチンの使い勝手や収納
  • 全体の収納スペース
  • ニオイ
内見時のチェックリスト―建物・環境編
  • 窓を開けた状態と閉めた状態での音の違い
  • ポストやゴミステーションの状況
  • 駐輪場の様子
  • 共有部分の管理の具合
  • セキュリティ環境
  • 宅配ボックスの有無と大きさ・数
  • 建物周辺の道路の交通量や広さ
  • 最寄り駅までの距離
  • 治安(昼と夜で変化することも)
  • 周辺の商業施設

内見時には、チェックすべき項目を見ながら回るようにしましょう。

先に結論を出さず冷静に判断する

最初に「ここに住む!」と決めてしまってから内見するときには注意が必要です。仮に途中でネガティブな要素を目にしても、すでに気持ちが傾いていて「住みたい!」となっているので、重大な点から目を背けてしまう可能性があります。

気に入った物件であっても、内見して冷静に考えたうえで「住まない」という結論を出すほうがいい場合もあります。

シャーメゾンを上手に選ぶには冷静な内見がカギ

先に結論を出さず、冷静に判断してください。

シャーメゾンを探すならシャーメゾンショップが便利です。

シャーメゾンショップと言っても、積水ハウス不動産の直営店以外にもミニミニなど全国展開している不動産仲介会社が提携していることがあります。

「シャーメゾンショップ」と書いた“赤と黒”ののぼりが出ていれば、そのお店はシャーメゾンショップです。

近くのシャーメゾンショップを探す




さいごに

どんな物件を選ぶとしても、パーフェクトはあり得ません。

シャーメゾンの防音性能は、防音性能を売りにした音楽家向けのマンションのようではありません。防音性能は「D値」という数値で評価され、大きくなるほど性能が高くなります。日本建築学会によると、マンションなら50が推奨され、55もあれば特に優れていると評価されます。音楽家向けのマンションの中には70以上、85という部屋もある中で、シャーメゾンのそれは50~55です。

でも、シャーメゾンなら限りなく理想に近い生活を実現できる。そんなふうに一住人としては感じています。

あなたの賃貸物件選び、新居での生活が良いものになることを願っています!

この記事の内容でお気づきになったことやご意見、質問等がありましたら、お手数ですがお問い合わせフォームからご連絡ください。

新しい住まいへの引越しを考えていますか?

周辺環境や隣人によって、快適な生活を送れるかどうかが変わってきます。落ち着いて安心して暮らしたいですよね。

安心して暮らすために欠かせないのが事前調査です。我が家は隣人調査サービスを利用して、事前に「周りにどんな人が住んでいるか」「ご近所トラブルは大丈夫か」「自治会に独特なルールがないか」などを調べてもらいました。実際に利用してみた感想を記事にまとめていますので、興味があればぜひ読んでください。




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