シャーメゾンに限らず、賃貸物件に住むときに避けて通れないのが「入居審査」です。
「シャーメゾンの場合、入居審査はかなり厳しいよ!」と聞いてよけいに不安に思っている人もいます。あなたはいかがですか?
本当のところはどうなんでしょう。シャーメゾンの審査について、入居経験がある筆者(現在も入居中)がシンプルに解説します!
シャーメゾンの審査はふつう(厳しくない)
シャーメゾンの審査難易度は「ふつう(厳しくない)」です。
以下の3つの条件を満たしていれば十分通過できます。
- ある程度の収入がある
- 職業が安定している
- 過去に積和不動産(管理会社)と家賃滞納などのトラブルを起こしていない
いかがですか? 問題なさそうですか?
「ある程度の収入」という部分がかなり気になるかもしれませんね。
ある程度の収入とはどれくらいのことなんでしょうか。
不動産業界の通説では、「基本的に家賃の36倍かそれ以上の年収があれば家賃を支払える人だと判断」するようです。
ということは、仮に家賃が6万円だとしたら年収は216万円以上あればOK、9万円の物件なら324万円以上の年収があれば「この人は家賃を支払える」と判断してもらえることになります。
いちど自分の状況を計算してみませんか?
一般的にも「家賃は収入の3分の1かそれ以下にするといいですよ」とアドバイスされますよね。家賃の36倍の年収ということはつまり、月収の3分の1という計算になります。
シャーメゾンの審査はふつうなのに、なぜ世間的に「厳しい」と思われがちなんでしょうか。
なぜシャーメゾンの審査は「厳しい」と思われがち?
シャーメゾンの審査は厳しい。そんなふうに思われる理由はたった1つ!
一般的な賃貸物件よりも家賃が高いから。
前の項目でも触れましたが、家賃が高いところに住もうとすると、その分だけ収入が必要になります。
収入面で不安のある人が「高級なシャーメゾンに住もう!」と思って無理すると「審査に落ちた」となって、何かに書き込んだり口コミを残したり・・・それがまわりまわって「シャーメゾンの審査はなかなか通らないよ」となったのかもしれません。
シャーメゾンの家賃が高いことにはそれなりの価値と理由があります。ただワンランク上、家賃もワンランク上というわけではありません。
あえて付け加えるとしたら、シャーメゾンの場合「大家さん」が住む人を慎重に吟味している場合があります。高級賃貸という名にふさわしい環境を維持するために、入居者は品位ある人でないと困りますからね。
あなたやご家族は大丈夫でしょうか。きっと大丈夫だと思います。
シャーメゾンの審査の特徴は「らくらくパートナー」
積水ハウス不動産が管理するシャーメゾンのほとんどは、らくらくパートナーへの申し込みが必須になります。
らくらくパートナーとは、シャーメゾンに住むための賃貸契約を結ぶ際に連帯保証人が不要になるサービス(連帯保証人不要プラン)のことです。
連帯保証人が不要になる代わりに、毎月保証料を払わないといけません。保証料は家賃の2%で、それとは別に契約時に事務手数料として33,000円取られます。
「らくらくパートナーなんていらない!保証料がもったいないから連帯保証人を立てます!」
そう言いたくなるかもしれませんが、最近では保証会社の保証を受けないと貸してもらえないケースが多いです。連帯保証人を希望しても断られます。しかも、保証会社は指定です。つまり、シャーメゾンに住みたいなら、らくらくパートナーへの加入は強制と言えます。
毎月の明細で「保証料」の項目を見るとき、ついもったいないな……と感じてしまいます。
らくらくパートナーが実質的に強制になっている件については、『ウレルカ』の別記事で解説しています。
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らくらくパートナーへの加入はシャーメゾンに住むときの宿命
入居前に「らくらくパートナー」による審査がある
つまり、シャーメゾンの審査というのは「マストパートナーズによるらくらくパートナーの審査」だということになります。
不動産屋さんを通してシャーメゾンへの入居を希望すると、不動産屋さんはマストパートナーズに審査をかけるよう手配します。
らくらくパートナーの審査に必要なのは以下の書類です。不動産屋さんの担当者が説明してくれるので心配はいりませんが、念のため掲載しておきます。
- 本人確認書類(運転免許証・保険証・パスポート・住民基本台帳カードなど)※新卒・転職の方は、採用証明書、未成年で婚姻している方は婚姻証明書が必要
- 収入証明書(源泉徴収票や前年度の納税証明書、確定申告の控えなど)
最初に取り上げたように、ある程度の収入があって安定した仕事があり、積和不動産との関係が悪くなければ“審査落ち”を気にする必要はありません。
私はシャーメゾン入居時にはフリーランス2年目でしたが、審査に通りました。
ただ・・・
もし「らくらくパートナー」の審査に落ちてしまったら、もうシャーメゾンには住めないのでしょうか?
いいえ、逃れ道があります!
もし「らくらくパートナー」の審査に落ちたら
原則としてシャーメゾンへの入居は「らくらくパートナー」の利用が条件です。しかし、らくらくパートナーから「保証できません」と言われてしまったら、不動産屋さんは他の保証会社を紹介してくれます。
らくらくパートナーがダメなら独立系保証会社を紹介してもらえる
らくらくパートナーがダメなら、独立系保証会社を紹介してもらえます。ほとんどの場合、「株式会社Casa」です。
Casaの契約内容は、初回保証委託料+契約から一年ごとに、年間保証料として10,000円です。
※ 不動産会社により異なる場合があります。
保証料でみると、らくらくパートナーのほうが安く設定されています。
まれに大家さんによって入居を断られることも
シャーメゾンに限らず、賃貸物件では「大家さんによる審査」もあります。
シャーメゾンに限って言うと、家賃を払えることが明らかなのに、大家さんが断る1つの理由が考えられます。それは、変な人に住んでほしくない。
ただこの1点です。
幸い、シャーメゾンは人気物件なので入居希望者が多く、人を選べます。不人気物件だとそうはいかず、とにかく空き部屋を埋めるために必死で「だれでも」妥協して入れてしまいます。
でも、シャーメゾンは大家さんがしっかりと選別してくれるおかげで、入居する側にとっては良い環境が保たれて感謝できるわけです。
まとめると、マストパートナーズ(らくらくパートナー)が保証してくれるかCasaが保証してくれて、大家さんがOKを出してくれれば住める!となります。
シャーメゾンの審査は遅い?日数がかかる?
一般的に、入居審査にかかる日数は3日~1週間程度と言われています。
シャーメゾンも同じです。シャーメゾンだからといって特別遅いわけではなく、早ければ3日後には回答をもらえます。
入居審査の結果が出るまで1週間以上かかっているとしたら、次のような理由が考えられます。
- 書類に不備がある
- 繁忙期で人手が追いつかない
- 担当者が忘れている
いつまで経っても審査結果の連絡がこない場合は、不動産会社の担当者に進捗状況を尋ねてください。
シャーメゾンの審査についてよくある質問
ここで、シャーメゾンの審査についてよくある質問をまとめておきます。
- 自分で連帯保証人を立てることができれば、保証会社の保証は不要ですか?
-
まずは不動産屋さんに確認してください。交渉次第で承諾してもらえるかもしれません。ただし、原則として保証会社による保証が入居条件になっている場合、連帯保証人のステータスにかかわりなく不可のことが多いです。
- 審査に申し込んでから連絡が遅いということは、何か問題がありますか?
-
必ずしもそうではありません。繁忙期ではとくに保証会社も人手が足りず、どうしても日数が経過してしまうことがあります。
- 転職したばかりで収入を証明する書類がありません。
-
まずは不動産屋さんに相談してください。場合によっては最近の給与明細や通帳のコピーで済むかもしれません。
- 入居時にオリコのクレジットカードを作ることを勧められたのですが・・・
-
オリコのクレジットカードで家賃を支払うことでポイントが貯まってお得になるからです。しかし作成は任意ですし、クレジットカードに申し込まないと審査で不利になるということはありません。
まとめ
シャーメゾンの審査についてのまとめ
- シャーメゾンの審査は一般の賃貸物件の審査と同じ水準です
- ただ、家賃が高くなればそれに応じた年収が求められます
- 「らくらくパートナー」の保証を受けることになります
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周辺環境や隣人によって、快適な生活を送れるかどうかが変わってきます。落ち着いて安心して暮らしたいですよね。
安心して暮らすために欠かせないのが事前調査です。我が家は隣人調査サービスを利用して、事前に「周りにどんな人が住んでいるか」「ご近所トラブルは大丈夫か」「自治会に独特なルールがないか」などを調べてもらいました。実際に利用してみた感想を記事にまとめていますので、興味があればぜひ読んでください。