シェアハウスがうるさいと本当にストレスを感じますよね。しかし、だからといって部屋で「うるさい!」と叫んでしまうと、こんどは自分が他の住人から「うるさい!」と注意されてしまいます。
きっと、シェアハウス入居前にある程度のことは想定していたに違いありません。でも騒音だけは実際に体験してみると“きつい”ですよね。
ところで、いまあなたを悩ませている騒音は一時的なもので、しばらくしたらなくなりそうでしょうか?それとも先の見えない闘いになりそうですか?
ここで1つ提案があります。
それは、「冷静になり、視野を広くして状況を整理していこう」というものです。
「ちょっと、ふざけないでよ!何の解決にもならないじゃないの!」と言われそうですが…
でもちょっと待ってください。もし今のような状況で衝動的に行動してしまうと、後になってから「何であのときもっと冷静に考えて行動しなかったんだろう…」と反省する結果になりかねません。だからこそ、冷静に、視野を広くして状況を整理していきませんか?
「シェアハウスがうるさい」はよくある悩み
「なんで私だけ?」
何かのことで悩まされると、ついそれが自分だけに起きているように感じてしまうかもしれません。そんなことってありませんか?
シェアハウスがうるさいと、まるで自分だけがトラブルに巻き込まれていて、全国の他のシェアハウスに住んでいる人たちは平穏に暮らしているように感じてしまうかもしれませんね。
ちょっと冷静に現実へ目を向けてみると、「シェアハウスがうるさい」というのはよくあることなんです。
もちろん、「そうなんですね、わかりました。よくある悩みなんですね…」とは納得できないと思います。今の段階では、これがよくある悩みだという前提で話を進めていきましょう。
全国のシェアハウス住人に対して一斉アンケートが行なわれて、信頼できる結果が出ているわけではありませんが、弁護士への相談サイトや掲示板等をザッと見るだけでも、「シェアハウスにおける騒音問題」が全国津々浦々で起きていることが確認できます。
ここでは、「たくさんの相談が寄せられている=シェアハウスがうるさいっていうのはよくある悩み」と仮定します。
ではそもそも、なぜそんなに騒音問題が起きるのでしょうか?あなたはどう思いますか?
シェアハウスがうるさくなりやすい理由 その1ー住人がコロコロ変わるから
場所や条件によりますが、シェアハウスの中には住人が頻繁に変わるところがあります。
自分以外の住人が頻繁に変わるとはどういうことでしょうか?
それは、自分を取り巻く状況がコロコロ変わることを意味します。
「なんか、今の環境最高!」ってときもあれば、「なんかうるさい人が入ってきた…」ってときもある。良いときもあれば悪いときもあるよ。そんな感じになるわけです。
結果として、シェアハウスに住んでいる多くの人が“悪い時期”を経験する可能性が高くなってしまいます。
住人がコロコロ変わると、その分だけ“ハズレ”に巡り合う可能性が高くなる。
シェアハウスがうるさくなりやすい理由 その2ー自分と異なる文化的背景の人が集まるから
シェアハウスには、自分とは異なった文化的背景の人が入って来やすい。これも事実です。もちろんこれは賃貸物件にも言えることですが、シェアハウスは“より集まりやすい”と言えるでしょう。
国内外を問わず、「どちらの文化や常識が優れているか」という論議は抜きにして、争点は「違い」です。この違いが、時として互いのストレスの源になり得ます。
単純な話ですが、生活の仕方とか、迷惑になる時間帯の感覚とか、音の出し方抑え方についての考え方とか、これらはどこでどのように育つかによって変わってくるわけです。
だから、
「うるさいよー」
「えー、これくらい普通じゃん」
ってなることがあるんです。
もしあなたが「人に迷惑をかけてはいけない」という教育を受けてきたなら、我慢する側になりやすいと言えます。本当にお疲れ様です。
自分の常識とお隣さんの常識は違うかも。だって、育った背景が違うから。
シェアハウスがうるさくなりやすい理由 その3ーシェア感覚の強い人が住むから
シェアハウスがうるさくなりやすい理由としてもう1つ挙げておきたいのがこれ。「シェア感覚人間」が住むからという理由です。
シェア感覚人間(造語)とは、要するに
「いえーーぃ」
「シェアハウスでみんなと盛り上がろうぜ~」
というような感覚の人です。
楽しく過ごしたくてシェアハウスにやって来るのですが、それが既存住人にとっては迷惑になることがあります。うるさいからです。
シェア感覚人間は音もシェアしたい
ところで、あなたのシェアハウスはどんなふうにうるさいですか?
あなたのシェアハウスはどんなふうにうるさい?
ここで質問
今、あなたのシェアハウスはどんなふうにうるさいですか?
- 深夜に洗濯機をまわす音がうるさい
- 早朝のアラーム音が響く
- 夜中のシャワー
- 夜な夜なカップルの会話が続く
- テレビや楽器などの音が大きすぎる
- なにかの作業?と思えるほどの振動や爆音がする
- なんとも言えないタイピングの音が…
- いびき
もしかしたら、1つだけではなくて2つ、3つ当てはまるかもしれませんね…
あらためて言うほどではありませんが、「うるさい」にもいろんなうるさいが。音の性質が違うわけですね。
さて、ここからが本題ですが、今の「シェアハウスがうるさい」という状況の中で、一体どうしたらいいのでしょうか?
落ち着いて生活するためにできること
落ち着いて生活するためにできることはなんでしょうか?
どんな選択肢があるでしょうか?
それぞれの選択肢で、自分の未来はどうなるのでしょうか?
あなたができること、したいと思うことを、まず直感で選んでみてください。
- もう少し様子を見てみる
- ひたすら耐える
- 夜中のシャワー
- 騒音源と直接話してみる
- 匿名で張り紙をする
- シェアハウスの管理者に苦情を言う
- 警察に相談する
- 耳栓などで自己防衛する
- 潔く引越す
正解はありませんのでご安心を。
それぞれのメリットとデメリットについて、自分の未来という観点で一緒に考えてみませんか?
もう少し様子を見るとどうなる?
「今はたまたま悪い時期なんだ…もう少し様子を見てみよう…」
そんな感じで様子を見ていると、近い将来はこうなるかもしれません。
明るい未来 | 暗い未来 |
---|---|
あの騒音は何だったの?と思えるくらい平穏になるかも
問題となっている人が引越して静かになるかも 今の環境に慣れて、気にならなくなるかも | 何も変わらず、今のまま毎日ずっと苦しいかも
つい怒りが爆発して、とんでもないことをしてしまうかも 健康に影響が出てくるかも |
あくまで「かも」という仮定です。
ひたすら耐えるとどうなる?
「シェアハウスがうるさいけど…わたしはひたすら耐えよう」
そんな決断をすると、近未来にはこんなことが待ち受けているかもしれません。
明るい未来 | 暗い未来 |
---|---|
自分でもビックリするくらいの忍耐力が身につくかも
耐えたことの報いとして、隣人の引越しの日が来るかも 耐性ができるかも | だんだん耐え切れなくなって、ある日爆発してしまうかも
耐え続けているのに、隣の人が長く住むかも 心身ともにボロボロになるかも |
あくまで「かも」という仮定です。
騒音源と直接話してみるとどうなる?
「こうなったら、直接話をつけてやる!」
とまでいかなくても、いろいろ考えた末、「やっぱり直接話してみようかなぁ」というパターンもあると思います。
勇気を振り絞って相手に近づくと、こうなるかもしれません。
明るい未来 | 暗い未来 |
意外なほどあっさり認めてくれて、騒音がなくなるかも
まったくなくなるわけではなくても、努力してくれるかも 直接の会話をきっかけに、お友達になれるかも | 反対に「あなたのほうがうるさい」と逆ギレされるかも
腹いせに、今までよりもっと音を出すようになるかも 直接話したときの経験がトラウマになってしまうかも |
あくまで「かも」という仮定です。
匿名で張り紙をするとどうなる?
「シェアハウスのどこのだれがうるさいかはわかっている…だから、気付かれないように張り紙をしておこう…」
そんな決断をすると、近い未来にはこんなことが待ち受けているかもしれません。
明るい未来 | 暗い未来 |
自分の気持ちがスッキリするかも
張り紙の効果が抜群で、ピタリと騒音がやむかも 相手がビビって引越してくれるかも | 自分だと気づかれてしまうかも
自分の部屋の入り口にも、張り紙のお返しがくるかも 自分が管理者から注意されてしまうかも |
あくまで「かも」という仮定です。
シェアハウスの管理者に苦情を言うとどうなる?
「こうなったら、シェアハウスの管理者に苦情を言おう!」
けっこう良さそうな選択肢ですよね。結果はどうなるかもしれませんか?
明るい未来 | 暗い未来 |
責任感のある管理者で、すぐに行動してくれるかも
管理者の言うことを聞いて、隣人がおとなしく生活してくれるかも 直接は注意しなくても、共通のお知らせで警告してくれるかも | 「わかりました」と言うだけで何もしてくれないかも
お互い様ですから…などと言われ、後味の悪い思いをするかも だれが通報者かわかってしまい、仕返しされてしまうかも |
あくまで「かも」という仮定です。
警察に相談するとどうなる?
「あまりにもひどいから、これは警察に頼まないと…」
通報すると、その後はこうなるかもしれません。
明るい未来 | 暗い未来 |
警察が隣人宅を訪問してくれて、その後はおとなしくなるかも
警察に相談したことで安心し、これから当分頑張っていけるかも あらためて、日本って素晴らしい国だな~と感じられるかも | ただ家庭訪問するだけで、それ以上のことは何もしてくれないかも
だれが通報したか漏れてしまい、その後よけいに暴れるようになるかも 勝手に通報したことでシェアハウスの管理者に怒られるかも |
あくまで「かも」という仮定です。
耳栓などで自己防衛するとどうなる?
これ、意外と採用している人が多いんです。
私自身も以前、隣人の騒音で大変だったときに使った方法です。
耳栓をつけると未来はこうなるかもしれません。
明るい未来 | 暗い未来 |
音がピシャリと遮断される
安い投資で満足のいく結果が得られる 外出先でも使える | 違和感あって続かないかも
自分がアラーム音で目覚めないかも なんとなく耳に悪そう? |
耳栓なら、試してみて合わなくても「まあ、こんなものか」と納得できそうです。
参考までに、私がお世話になっている耳栓です。
「ピップ イヤーホリデイ」以外にもたくさんの耳栓がありますので、良さそうなものを探してみるとよいでしょう。
潔く引越すとどうなる?
「そうだ、引越しをしよう」
そんな決断をすると?
明るい未来 | 暗い未来 |
今の環境とお別れできる
騒音とは無縁の快適生活が待っているかも 心身ともに回復できるかも | 新しい環境にも問題があるかも
お金がかかる 直後に隣人の引越しが決まるかも |
あくまで「かも」という仮定です。
直感で、「これは良さそうだな」と思える方法があったでしょうか?
良くも悪くも未来に影響しますので、耳栓購入以外は実行に移す前に慎重に検討してください。
さて、ここで話を過去に戻して「こうしておけばよかった~」という視点で考えてみましょう。
過去なんて振り返ったって意味がないのでは?と思うかもしれません。
でも、もしまたシェアハウスや賃貸物件に住むとしたら…過去を振り返って教訓を学んでおけば、また同じことを繰り返さずに済むと思いませんか?
同じこととは…騒音です。
真剣に振り返っておくと良さそうですね!
こうしておけばよかったー今さら反省
なんでこんなことに…なんで毎日うるさいのだ…
ここで、話を今のシェアハウスに住むかどうか考えている頃に戻してみましょう。もしかしたら、こんな点をチェックしておくと良かったかもしれません。
内覧時にチェックできた点
- 音の伝わりやすさ(構造)
- そのシェアハウスでは、ルール違反に対してどんな対応をしているのか(管理体制)
- どんな人の入居を許可しているか(審査基準)
建物の構造によって音の伝わり方が変わってきます。
入居者によるルール違反に対して適切に対応してくれるシェアハウスなら、何かの問題があってもすぐに相談しやすくなるはずです。
とにかくだれでもいいから入居者を確保しておきたいのか、それともある程度の基準に従って審査しているのか。この基準によって入居者の“質”が変化します。
◇
◇
もちろん内覧時には「後にどんな人が入居してくるか」なんて正確に予知できません。もしできたら、その能力を使って生計を立てられるでしょう。
しかし、少なくとも上にあげた3点をしっかりチェックするだけでも、「シェアハウスうるさい」問題で悩まされる確率が下がると思いませんか?
反省点を分析することで次に生かせる!これがこの項目の目的です。
さて、同じような問題が発生しても、精神を乱されることなく生活している達人たちがいます。
そんな達人たちの思考に目を向けてみましょう。
こんなふうに割り切って考えられたらいいのに…シェアハウスの達人の思考
シェアハウスの達人は、こんなふうに割り切って考えています。
シェアハウスの達人の思考
- まずは耳栓をして様子を見よう
- 騒音問題があるなら、シェアハウスからシェアハウスへ引っ越せばいいや
- 騒音が気になりすぎるなら、シェアハウスはやめればいいや
こんどこそ失敗したくない!シェアハウスの選び方
今のシェアハウスに住み続けるとしても、心機一転ほかのシェアハウスを探すとして…
ここで失敗しないシェアハウスの選び方について考えておくとよさそうです。
シェアハウスを選ぶときのチェック項目
- 運営している会社は信頼できそう?
- 建物の造りはどうなっている?
- 自分のライフスタイルと他の住人のライフスタイルは合いそう?
- そのシェアハウスの雰囲気は自分に合いそう?
- そのシェアハウスのルールを守れそう?
- 今、どんな人が住んでいる?
- 共有部分やゴミステーションはどんな感じ?
- 家賃と共益費は予算の範囲内?
- 立地は気に入った?
- 本当にそこに「住みたい!」って思う?
この中で特に重要なのが「信頼できる運営会社かどうか」という点です。もしいい加減な運営会社の物件に決めてしまうと、いくら予算の範囲内で立地がよく、雰囲気が自分に合いそうでも、遅かれ早かれトラブルが起きるに違いありません。
信頼できる運営会社とは
- しっかりとした賃貸契約書を用意している
- 質問に対して真摯に答えてくれる
- 修理・修繕が必要な箇所を放置しない
- 信頼できる管理者を置いている
- 入居者からの評判が良い
最近では、いろいろな会社がシェアハウスビジネスに参入しています。その中には本当に安心できる運営体制のところもあれば、とにかく利益が上がればいいというところ、ノウハウなしに参入しているところなど、さまざまな会社があります。だからこそ、自分の責任で真剣に運営会社選びをしないと大変なことになりそうです。
ところで、もし引越すとしたら次もシェアハウスがいいんですか?
本当にシェアハウスがいいの?
ところで、もし次に住むとしたらやっぱりシェアハウスが希望ですか?
もし経済的メリットだけを考えて「シェアハウス」と決めているとしたら、もしかしたら他の選択肢でもそれほど変わらないかもしれません。
念のため住みたいエリアの賃貸物件も調査してみませんか?
賃貸物件を探せる場所
- 地元密着型の不動産屋
- 賃貸物件管理会社のサイト
- フランチャイズ加盟店のサイト
- ポータルサイト
- 二次掲載サイト
賃貸物件管理会社のサイト |
フランチャイズ加盟店のサイト |
ポータルサイト |
また、最近ではLINEを使って簡単にやり取りできるサービスもあります。
まとめ
やっぱりシェアハウスって最高だな~
そうなるはずだったのに、騒音問題や住人のマナーに悩まされるとガッカリしてしまいますよね。
でもそんなときこそ努めて冷静に!
今起きている現実を踏まえて、今後についてじっくり考えてみませんか?
新しい住まいへの引越しを考えていますか?
周辺環境や隣人によって、快適な生活を送れるかどうかが変わってきます。落ち着いて安心して暮らしたいですよね。
安心して暮らすために欠かせないのが事前調査です。我が家は隣人調査サービスを利用して、事前に「周りにどんな人が住んでいるか」「ご近所トラブルは大丈夫か」「自治会に独特なルールがないか」などを調べてもらいました。実際に利用してみた感想を記事にまとめていますので、興味があればぜひ読んでください。