退職代行サービスを使って辞めたい・・・でも、なんだか逃げるみたいだし・・・
退職代行を使うのは「逃げ」ではなく、1つの手段です。
退職代行を使うのは「逃げ」ではなく1つの手段
「退職代行サービスを利用する=逃げること、卑怯なこと」と考える必要はありません。そうではなく、1つの手段として退職代行を利用する。ただそれだけなのです。
退職代行の利用者は増えており、業者の数も急増している
退職代行は今や市民権を得ています。その証拠に、芸能人やインフルエンサー「自分で会社を辞めることさえできずに第三者に代行してもらうなんてみっともない」と発言すると、かなりの数のバッシングが集まります。それだけ若年層か中堅かを問わず退職代行は1つの手段としての地位が確立されつつあるんです。
退職代行の利用者は倍増しており、“代行業者”の数も選ぶのに迷うほど増えています。
なぜ退職代行サービスに興味を持っていますか?
さて、あなたはなぜ退職代行サービスに興味を持っていますか?
ただ、自分で会社を辞めるというのが面倒だから代わってほしいのでしょうか?いつも嫌なことからは逃れる生活をしていますか?
もしそうだとしたら、それは確かに逃げるということ、卑怯なことです。今回退職代行サービスを利用することによって「またあいつは逃げた」と言われても仕方がありません。
あなたの会社は立派で親切な会社でしょうか?社長も上司もあなたを大切にしてくれて、待遇が良いでしょうか?それなのにあなたがある日突然、何も言わずに退職代行サービスを使って会社を辞めようとしたら・・・それは確かに非常識ですね。
もちろんどんな背景で、どんな動機で退職代行サービスを利用するかは当人の自由ですから周りがどうこう言うべきではありませんが。
残念ながら、一定数は「面倒だから」とか「しゃべるのがうざい」というだけの理由で代行してもらうので、相手側の会社にも世間にも「退職代行を使うなんてけしからん」となってしまうわけです。
退職代行サービスを利用する理由によっては「逃げ」「卑怯」と言われても仕方がないですね。
どうしようもない状況で悩まないで!
もしあなたが真剣に「今の状況では退職代行をお願いしないとどうしようもない・・・」という状況に陥っているなら、それはまさに1つの手段として活用すべきときなのかもしれません。
次の項目で、退職代行サービスを利用せざるを得ない5つのケースを見てみましょう。どれか1かそれ以上に当てはまるかもしれません。
退職代行を使って辞めるとよい5つのケース
退職代行サービスを使って辞めることを検討したほうがよい5つのケースを取り上げます。
- 会社がまともに取り合ってくれない
- 辞めると言ってから嫌がらせをされるようになった
- 辞めると言ったら脅された
- 自分自身の心身に影響している
- 次の道が決まっている
会社がまともに取り合ってくれない
会社がまともに取り合ってくれないなら、いつまで経っても退職できませんよね。
- 上司に「会社を辞めます」と伝えても「考えておく」とだけ言われる
- 辞表を出しても受け取ってもらえない
- 「以前に話した件ですが・・・」と再び切り出しても「初耳だ」と言われる
会社が取り合ってくれるとしても、とにかく「考え直してくれ」とか「聞かなかったことにする」と言われるのも困ります。いつまで経っても話が進んでいきません。
辞めると言ってから嫌がらせをされるようになった
「退職したい」と切り出してからというものの、退職には応じてくれないのに嫌がらせをされるようになった。こんな場合は1つの手段として「第三者」として退職代行サービスの活用を検討できます。
- 職場のみんなに悪口を言われて居心地が悪くなった
- 明らかに懲罰と思われるような仕事ばかりやらされる
- 上司の態度が豹変した
こんな嫌がらせが続くまま会社にいたら、やがて精神的に行き詰まってしまうに違いありません。
辞めると言ったら脅された
辞めると言ったら脅された。これは大変です。脅してくるような上司や会社に居続けるのは危険です。
- あと3年は続けてもらわないと違約金をもらうよ
- 今までの交通費を返せ!
- 研修代などまとめて請求するぞ!
- 損害賠償請求するからな!
- うちを辞めてもいいけど、この業界で働けないようにしてやるからな
言葉の程度はどうあれ、脅しは脅しです。今後も1人で立ち向かうとすると大変な目に遭うかもしれません。
自分自身の心身に影響している
会社に入ってからのつらい日々や、辞めると言ってからの攻防で、はっきり言って身も心もボロボロ・・・
もし自分自身の心身に影響が出ているなら、そのサインを無視してはなりません。
- 「仕事辞めたい」とかばかり検索してしまう
- いろいろな考えが浮かんでくる
- 朝起きれなくなってきた
今のまま“なんとか頑張ろう”とすると、事態はもっと深刻になってしまうかもしれず、長期的な影響を被る恐れがあります。
次の道が決まっている
次の道を決めたのに、なかなか今の会社を辞められない。そんなときに足かせは振り払って前に進まなければなりませんね。
- 転職先の入社日が決まっている
- 心機一転、引っ越すことにした
- 静養のため実家に戻る
日付が迫っている場合は膠着状態から抜け出して具体的に話を進めていかなければいけません。そんなときに頼りになるのが第三者としての代行業者です。
どれか当てはまるものがありましたか?
みんな使いたくて使うんじゃない
はっきり言って、みんな退職代行サービスをつかいたくて使うわけではありません。
会社側の対応が良識あるものなら、少し勇気がいるものの「辞めさせていただきます」と伝えればそれだけで話が進んでいきます。まともに話し合える相手ならそうしますよね。
だれも、わざわざお金を払って辞めたくないんです。退職代行サービスを利用するためにはお金がかかります。安くても2万円くらい、相場で5万円くらいかかるわけです。決して安くはないですよね。
「辞める」を尊重してもらえない職場がある。だから使わざるを得ないんです。
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ところで、退職代行はどこにお願いしたらいいのでしょう。
退職代行を誰に頼むかーこれがポイント
残念ながら、私(ボリ @urbandance2010)自身はすべての退職代行サービスを利用して比較検討したわけではないので、「ここが良い」「ここはやめたほうがいい」とかランキング形式で紹介することができません。
ただ、退職代行を誰に頼むか。これは重要なポイントなので焦って決めないようにしてくださいね。とくに“気持ちが行き詰まっている”ときはとにかく目の前のものに飛びつきたくなってしまうかもしれませんが・・・
どこに依頼するかによってその先の結果が変わってしまうことがあり得ます。
退職代行してくれるのは「弁護士」と「代行業者」
退職代行してくれるのは大きく分けて2つ。
- 弁護士
- 退職代行業者
この2つです。
どちらでもいいかというと、どちらでもよくありません。そして、どちらかを選んだとしても、それぞれにたくさんの選択肢があります。
損害賠償を請求すると脅されているなら弁護士に頼むとよい
会社から脅されていたり、逆に「訴えるぞ」と言われていたりする場合は、法律の専門家である弁護士の方が強い味方になってくれます。
- 弁護士業務を行える
- 「法律的にどうか」という観点で進めてもらえる
- 会社側にとって圧力となる
- 費用が高くなる
- すべての弁護士が「退職代行」というジャンルを得意としているわけではない
お金はいくら出してもいい!というのでない限り、良心的な価格で請け負ってくれる経験豊富な弁護士事務所にお願いするといいと思います。この場合の経験とは弁護士としての経験というより退職代行や労務問題における経験のことです。
日本全国、じつにたくさんの弁護士事務所がありますが、退職代行の分野で活躍しているのは以下の事務所になります。最初に紹介した『退職代行「辞める」を許さない職場の真実』の著者である小澤弁護士が開設した退職代行サービスです。
センチュリー法律事務所
全国対応、初回は30分まで相談無料。65,000円(税抜)※事務手数料、内容証明郵便費を含む。
ただ辞めるだけなら退職代行業者の活用もアリ
とにかくきっぱり辞めたい。そんなときは退職代行業者の中から選んでみるとよいです。
- 弁護士に頼むより安い(ことが多い)
- 気軽に相談できる
- 付加的サポート(転職支援など)を利用できる
- 弁護士のようなことはできない
- ただ“退職代行業者”と名乗っているだけのサービスには要注意
とにかくいま“退職代行”と名乗る業者が増えているので、できるだけ知名度と歴史と実績がある業者を選ぶようおすすめします。
でも、「最安」だけを基準にして選ばないでくださいね。
弁護士事務所のホームページと退職代行業者のホームページを見ると、お互いについて批判しているように感じるかもしれません。
大切なのは「自分にとってどちらがいいか」見極めることです。
最後の一手があると安心できる
今の状況で、本当に退職代行サービスを利用したほうがいいですか?
利用するかどうかは個人の自由です。直ちに使うかどうか別として、最後の手段があることを知っておくと安心できますね。
決して思い詰めないでください!退職代行を使うことは逃げでも卑怯なことでもありません。
ちなみに、「仕事を辞めたい」と感じるときに助けとなる思考について書いている記事をご紹介します。私の記事ではありませんが、良記事です。かなり長いですが・・・
▼会社や仕事を辞めたい人必見!辞めたい理由別の賢い対処法 11選
さいごに:自分の人生は自分で上手に進めていこう
さいごに、この記事の内容をまとめてみます。
・退職代行を使うこと=逃げることではない
・退職代行を使うというのは1つの手段である
・退職代行を使わないといけない状況があるのも事実
・どこの誰に依頼するかは重要
・最後の一手があるから安心しよう
仕事、働くことが人生のすべてではありません。それは人生の一部。職場の問題だけのために自分個人の幸せが大きく損なわれるようであってはなりません。今の職場が宿命かと言うとそうではありません。いくら会社側が強硬な姿勢を示そうとも、自分次第で未来は切り開いていけます。
自力で切り開ければそれでいいですし、ときには誰かに助けてもらうのもよいでしょう。
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