鉄筋コンクリートなのに騒音でうるさい理由

鉄筋コンクリートなのにうるさい!

鉄筋コンクリートの物件を選んだのに、なんで隣の話し声が聞こえるんだ!

騒音問題に悩まされない快適な生活を送るためにRC(鉄筋コンクリート)造りの賃貸物件を選んだのに、ショックですよね。

じつは、鉄筋コンクリートのアパート・マンションは騒音なしで最高!とはいかないので注意が必要なんです。
事実として、鉄筋コンクリートのワンルームでは騒音トラブルが多いんです!

ウソでしょ?と思ったあなた。
すぐに読み終わるので、とりあえず読み進めてください。

ボリボリ

私自身、過去に「住むなら絶対に鉄筋コンクリート!騒音が少なそうだから」と思ってワンルームを選んで失敗しました。なので、この記事を書こうと思ったんです。

鉄筋コンクリート造りなのに隣から話し声が聞こえる理由

防音性能を期待して鉄筋コンクリート造り(RC)の物件を選んだのに、実際に住んでみると、隣から話し声が聞こえるわくしゃみがうるさいわ、テレビの音はするし、ドンドンと騒音がして心臓がドキッとして・・・なぜ?と思うかもしれません。

それには理由があります。

鉄筋コンクリート造なのになぜそうなるかというと、隣の部屋との境の壁がコンクリートではないからです。乾式壁、ブロックを積んだ壁、ひどい場合は石膏ボードを貼っただけの場合があります。

ワンルームの鉄筋コンクリート造はとくに騒音に注意が必要です。

なぜでしょうか?

もし、自分の部屋の周り(つまり四方と上下)すべてがコンクリートで囲まれていればいいのですが・・・

2つの部屋が1セットになってコンクリートで囲まれている場合、自分の部屋と隣の部屋の仕切り壁はコンクリートではない可能性が。

私が経験したケースですが、たとえばこういうことです。

502に住むと、503の人の音は聞こえないが、501の人の音は丸聞こえ

石膏ボードだけで仕切られていたらもう最悪!壁にコツっと何かが当たる音までしっかり伝わってきます。

これは筆者の実体験に基づいています。鉄筋コンクリートだからと安心しきって502号室に入居しました。そして、入居した時点で隣の501は空室だったので「なんて快適なんだ!」と満足していました。

しかし、501に人が住み始めてからは・・・お察しください。

「隣の部屋の人に語りかけたら、返事がありました」

「電話の内容まで聞き取れてしまいます」

「起きる時間が一緒みたいで、アラームが同時に鳴ります」

笑い話じゃない!もう最悪!

あれ、この物件・・・鉄筋コンクリート造なのに家賃がそんなに高くないぞ!

そう思ったら要注意。住み始めたら隣の話し声が聞こえるくらい騒音に悩まされるかもしれません。

そうならないためにも、内見時のチェックを怠らないようにしましょう。

一般的に言って、部屋同士の仕切りもすべてコンクリートで造っている物件の家賃は周辺の相場より少し高いはずです。なぜなら建築コストがグンと上がるからです。

内見時のチェックで騒音問題を未然に防ごう

ワンルームの鉄筋コンクリート造なら騒音から抜け出せる!という考え方は捨てて、ちゃんと「騒音の少ない物件に住むためにはどうしたらいいか」考えてみましょう。

結局のところ、物件の構造だけで安心するのではなく、内見でしっかりとチェックすることがカギとなります。

内見は大事!

内見の時にチェックすべき項目:

  • 部屋の両側、上下がすべてコンクリートで囲まれているか
  • 窓の防音性
  • ペット不可の物件か
  • 自分と似た属性の人が暮らすマンションか
  • 過去に騒音トラブルがおきていないか不動産屋に確認
  • 掲示板に目を向ける(騒音についての注意があったら要注意!)
  • 隣の住居に接している面が多いか少ないか

残念ながら、絶対に大丈夫!と言える物件はありません。

まとめ

「騒音から逃れたいから、今度は鉄筋コンクリート造のお部屋にしよう!」という考えは注意が必要です。

鉄筋コンクリート造を選ぶなら、内見の際に両隣の壁が本当にコンクリートなのか叩いて確認してください。もし石膏ボードなら、そこで妥協しないようにしましょう。

集合住宅に住む限り、お互いに忍ばなければいけない点が出てきますが、少しでも快適な生活環境を手に入れることができるよう願っています。

あまりにも騒音がひどい場合は、しかるべき行動に出ることも考えましょう。ただし、注意が必要です。(参考:【ちょっと待った!】マンションの騒音で警察に通報しても大丈夫?

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