引越す先が遠方だから、物件探しはどうやって進めていけばいいのだろう…
気軽に「わかりました!さっそく見に行きます」とは言えないし…でもやっぱり行かないといけないのかな…
あなたは今、そんなことで悩んでいませんか?
たしかに日本国内でも、場所によっては現地に行くだけでも一苦労で、なかなか足を運ぶことができませんよね。でもだからといってお部屋探しはどうでもいいわけではなく、できるだけ上手に選んで快適な生活を手に入れたいものです。
そこで今回は、遠方へ引越しする時の内見についてじっくり考えていきたいと思います。
もちろん、ここで皆が同じ結論を出すわけではなく、それぞれがぞれぞれの状況を考慮した上で答えを出す必要があります。大切なのは自分のアタマで考えて、納得した上で答えを出すことです。
この記事が快適な新生活の助けになれば幸いです。
遠くて内見に行くのが大変…だったら1日で決めてしまおう!
遠いけれど、何とか1日は現地に行くつもり!
そんな気持ちがあるなら、その1日をフルに活用しましょう。フル活用するためには事前の準備が欠かせません。観光なら早朝から深夜まで自分の体力次第で歩き回ることができますが、なにせ内見には相手があります。自分にやる気があっても不動産仲介会社の担当者が動いてくれなければ見ることはできません。
だからこそ、ここで1日にすべてを凝縮するためのコツを確認し、実践してみましょう。
1日で内見を確実に終えるための準備
- 物件情報を見ながら、内見をお願いする不動産会社を決めておく
- お世話になりたい不動産会社と連絡を取る
- 内見日と希望等を確実に伝えて調整する
- 現地に行くまでに最終調整をする
- 当日は約束を守る
それぞれのステップついて、これから順番に確認していきましょう。
物件情報を見ながら、内見をお願いする不動産会社を決めておく
まずネット上の情報を頼りにいろいろ検索して、住みたいエリアの物件情報を調べていきます。気に入った物件を複数ピックアップするとよいでしょう。
ピックアップした物件すべてを同じ不動産会社が扱っていればたいへん都合がいいのですが、大抵の場合2つか3つ、またはそれ以上の不動産会社が関係してくると思います。
せっかくなので気になる物件をできるだけ見て回りたいですよね。だからこそ、この時点で1つの不動産会社に絞る必要はなく、だいたい3社を目安に選んでおくことをおすすめします。
なぜ事前にこの作業が必要になるのでしょうか?
それは、あなたには内見できる日が1日しかないからです。「気になる物件をすべて回るまで、何日でも時間をかけていいよ!」なんて人は別ですが、1日に詰め込むためにはしっかりとしたプランニングが求められます。
繰り返しになりますが、自分のスケジューリングだけではなく、不動産会社の都合が合わなければなりません。
見てみたい物件を絞って、そしてお世話になりたい不動産会社を3つ以下にまとめたら、次にすべきなのは「実際に連絡を取る」ことです。
お世話になりたい不動産会社と連絡を取る
最初のステップを踏んだ時点で、だいたい以下の点が決まっているはずです。
- どの物件を見たいか
- 見たい物件を扱っている不動産会社はどこか
すでにお世話になりたい不動産会社がわかっているわけですから、さっそく連絡を取ってみましょう。
先ほど「不動産会社は3つ程度の絞っておく」と書きましたが、あるいはこの連絡を取る時点で絞り込んでもよいかもしれません。たとえば、ある賃貸物件については複数の不動産会社が仲介しているかもしれません。そうであれば、同一の物件について関係する不動産会社すべてとコンタクトを取って、レスポンスの速さや丁寧さ、親身になってくれるかなどによってふるい分けることができます。
主な連絡方法は電話かメールです。まずメールでコンタクトを取って、電話をかけてもらうこともできます。このあたりは好きな方法で構いません。
できれば、最初に連絡を取る時点から「自分が遠方に住んでいること」や「内見のために確保しているのが1日で、複数の物件を見て回るつもりである」ことを明確に伝えておきましょう。そうすれば、不動産会社の担当者はあなたの状況を知った上で物事を進めてくれるでしょう。
やり取りをしていく中で、具体的に「この不動産会社にお世話になろう」と決めていくとよいです。繰り返しになりますが、3社程度にとどめておきましょう。
内見日と希望等を確実に伝えて調整する
2番目のステップで、不動産会社とコンタクトを取ることができました。でもそれで満足してはいけません。目指すのは「1日をフル活用して内見すること」だからです。
こんどは、実際に内見する日を決めて、その日に予定を入れていくための段取りをします
もし自分の内見予定日をフレキシブルに調整できるなら、不動産会社の都合を確認しながら決行日を絞り込んでいきます。一方で「この日しか無理」という場合は、できるだけ早く不動産会社と詳細を詰めていくようにしましょう。
店舗を構えている不動産会社は、水曜日休みのことが多いです。
たとえば、その日に3社でお世話になる予定なら、「〇〇社を午前中」「〇〇社を14:00頃から」「〇〇社を夕方」といった具合にスケジューリングしていきます。
事前に連絡しておけば、その日のその時間帯を内見のために予約しておくことができます。反対に、予約も何もせずにそのまま来店すると、その時間に下見のお世話ができる人が誰もいなかったり、限られた時間で足速に回る羽目になったりします。
内見のための予約と見たい物件の候補を伝えておくことで、親身になってくれる不動産会社ならいろいろと計画してくれます。場合によっては希望条件に近い物件やおすすめ物件の情報を流してくれたり、別の角度から物事を見るようすすめてくれたりします。
内見日と希望等を伝えて具体的に調整していきましょう。そしてあとは当日を迎えればいいでしょうか?
もう1ステップ踏んでください。
現地に行く前に、念のため最終調整をする
信頼できる会社であれば、事前に予約をして打ち合わせた時点で“しっかりと”予定に組み込んでくれているはずです。しかし、念には念を入れて、2、3日前、遅くとも前日には確認の連絡を入れましょう。
「◯月◯日に◯◯時にお世話になります◯◯です。当日はどうぞよろしくお願い致します」といった具合です。その確認の際に、新たな耳寄り情報があれば教えてくれるでしょうし、最新の状況を確認することができます。
ここまでしておけば準備万端、あとは当日です。
当日は約束を守る
さて、これまでのステップはすべてこの日のため、当日の内見のためです。もちろん内見は何のためにするかというと、快適なお部屋での生活のためです。
遠方の場合は交通機関を利用することになるはずです。当日最初の不動産会社に時間前に到着できるよう確実に調整していきましょう。できるだけ早めの到着を目指してください。
朝一で出遅れると、その後の全てに影響が出ます。しかも遅れていくこと自体が不動産会社の担当者のやる気を削ぎます。「まあこの人は適当に案内すればいいか」「どうせいい加減な人だろうから、下見だけして契約しないだろう」なんて思われてしまったら大変です。時間厳守をお願いします。
当日2番目の約束の不動産会社には、状況次第では時間どおりに行けないことがあるかもしれません。その時はかならず遅れる旨を連絡しましょう。複数の不動産会社にお世話になることを伝えるのは構いません。かえって営業マンのやる気がアップするかもしれません。
ただ、1件目、2件目が大幅に遅れてしまうと、3件目に至ってはかなり影響が出てしまうことがあります。基本的に不動産会社は明るい時間帯の内見をすすめているので、時刻が遅くなると「今日はこれ以上は難しいです」と断られてしまうことがあります。当然、営業時間の問題もあります。また、自分自身の帰りの交通機関のチケットの問題もありますね。
当日には決断力が必要になるでしょう。状況次第である物件を飛ばしたり、1件に対して時間を欠けすぎないようにしたりと、考えることはたくさんあります。
事前のシミュレーションといってもお部屋探しの経験が豊富でないと難しいかもしれませんが、起こり得る状況についていろいろ考えておくことが助けになります。
ここまでで、物件を1日で決めるための準備とコツについて見てきました。
ここまでの部分では、「内見する」ことを前提に進めてきましたが、ふと「下見っている?」と思う人もいるかも知れませんね。あなたの場合はいかがですか?
ちょっと待って!内見っている?
アパートやマンションなどの賃貸物件を借りるときに、かならず内見をしなければいけないという法律はありません。ということはつまり、個人の自由で内見するかしないか決めることができます。
極端な話、新築や中古の一戸建てやマンションを購入するときでも、下見せずに契約することだってできます。
現状からすると、日本人の多くは下見をして物件を決めます。不動産会社の中には、内見せずに入居すると、その後のクレームが多くなることを懸念して、原則としてお客さんに内見をさせているところもあります。
それが遠方に引越しするときの内見となると話が変わってきます。全体の平均よりは下見率が少し下がります。
ではここで、「内見いる派」と「いらない派」に分けて、それぞれの主張を聞いてみましょう。何かしら参考にできる点があるかもしれませんよ。
内見いる派ーその理由は?
内見しないなんてあり得ない!
そんな人は、なぜそう思っているのでしょうか?ちょっと聞いてみましょう。
見るのが当たり前だと思っているから
理由というよりは、アパートを探すときに下見をするのが当然だと思うから。そう思っている人がけっこう多いんです。
そして、下見できる状況にあるなら、是非そうしたほうがいいでしょう。
部屋の広さとか日当たりを体感したい
部屋の広さは図面で確認できるものの、やっぱり実際に体で感じないとわからない。そんな理由で出かけていく人も多いです。たしかに机上で考えているのと体験するのでは違いますよね。
あと大切なのは日当たりです。これはやっぱりお部屋に入って、窓越しに差し込む光を経験しないとわかりません。
といっても、日差しを確認できるタイミングで内見できるかどうか…それは偶然によります。
写真や動画では細かい部分までわからないから
最近では、文字の情報だけではなく写真や動画を掲載しているサイトが増えています。それらを確認することで全体をイメージすることができます。
しかし細部となると、やっぱり確認には限界があります。
- コンセントの数
- 壁紙の傷み具合
- フローリングや設備のキズ
- お部屋のにおい
- 建物自体の損傷箇所(基礎部分など)
こんな項目をしっかり確認しようと思うと、やっぱり出かけていって直接チェックすることになります。
内見の達人は専用の「チェックリスト」を作成してつぶさに調べ上げます 笑
どんな人が住んでいるか、共有部分、周辺の様子をチェックしたい
どんな人が住んでいるか?不動産会社がそんな情報をネットに載せるわけにはいきません住人については直接自分で調べるか、言葉巧みに営業担当者から聞き出すしかありません。ただ、下見のときにかならず調べられるとは限りません。その時間は誰もいないかもしれませんし、チャイムを押しても応答してくれないかもしれません。
共有部分を見ればどんな人が住んでいるかなんとなく推測できます。とくにゴミステーションが乱れていたり、ゴミの日ではないときに平気で捨ててあったりすると、「マナーを守れない住人が多いんだな」「管理がいい加減なのかな」などと予想することができます。
私事ですが、以前に「セキュリティ抜群!オートロック物件」と記載されていた物件を内見したら、オートロックが壊れていました 笑
せっかく内見するなら、ついでに周辺の様子もチェックしておきたいものです。欲を言えば、駅から物件までの道の様子、周辺にどんな施設があるかも見ておきましょう。
注意点として、昼間と夜で雰囲気がガラッとかわる地域があります。広い視野で確認してください。
お部屋選びで失敗した苦い経験があるから
過去に苦い経験があると、「また失敗したくない!」と思ってしっかり調べようとします。
賃貸物件での苦い経験
- 壁が激薄物件で音がダダ漏れ
- 隣の人が音に敏感でキレる
- 大学生が住んでいて深夜まで飲み会をする
- 管理会社が全然手入れしてくれない
- 民泊を始めた部屋がある などなど
賃貸物件での苦しみ経験をあげたらきりがありません。
内見をすることで“ハズレ”の確率を0にすることはできませんが、減らすことはできるはずです。
以上、ザッと「内見が必要と思われる理由」を見てきました。その一方で、「内見なんていらない」と思っている人もいます。次はそれです。
内見なんていらない派ーなんでいらないと思うの?
一定の割合で、内見なんていらないと思っている人たちがいます。
なぜそう思うのでしょうか?聞いてみましょう。
遠くて行けない
やっぱりこれですよね。行きたくないわけじゃないけど、距離を考えるととてもじゃないけど行けない。
遠方に引越しするのに無理して内見をしようとしない。それが理由の人も多いようです。時間がかかりますし、費用もかかってしまいます。ただでさえ引越しのお金や初期費用を貯めておかないといけないのに、交通費は痛いですものね。
仕事が忙しくて休みがないし…
普通に考えて「忙しすぎる…」という人もいます。そんな人にとって1日全体を内見に充てるなって考えるだけで贅沢すぎて気絶してしまうかもしれません。
急に転勤が決まったり、急きょ転職することになったりして、とにかくバタバタするというときにもやっぱり「忙しくて行けない」となりますよね。
本当にお疲れ様です!
ネットでパノラマとか動画見れるじゃん
「いやいや、内見なんて意味わかんないしー。普通にネットで見れるじゃん」という人も内見はしません。
たしかに、今ではネット上で下見できてしまいますよね。チェックしたいポイントが、写真だけではなく動画やパノラマで見れてしまいます。
もしかしたら今後、内見代行サービスなんてのも誕生して、自分の代わりに見てくれることも可能になるかもしれませんね。
条件さえ良ければそれでいいから(ただ帰って寝るだけだし)
そもそもお部屋探しにそこまで力をいれていないよ!という人もいるんです。
とくに上京するときなど、「ただ都内に拠点があればいい。部屋はただ寝るだけ」なんて場合は、家賃や初期費用などの条件が合って、最低限の生活ができればそれで満足なのかもしれません。
とはいっても、ただ寝るだけだとしても“よく眠れない”ような環境だったら大変です。でもそれは個人の決定ですね。
不動産屋と一緒に回るなんて無理だし…
当たり前なんですが、内見をするときには不動産屋の営業パーソンが運転する車に同乗して一緒に時間を過ごすことになります。どんなタイプの担当者かにもよりますが、いろいろ話しかけてきて、個人的なことを聞いてくることもあります。
もちろんより良い物件を紹介してあげたいという親切心かもしれませんが、「そんなふうに一緒に過ごすのが無理」という人も一定の割合で存在します。
あなたはいかがですか?
ところで、最後に今注目の新ジャンルを紹介しておきましょう。興味をもつかどうか、利用するかどうかはあなた次第です!
【驚き】内見どころか、1回も顔を合わせなくていい方法が出た!
参考までに、こんな人におすすめの新ジャンルサービスをご紹介します。
- 私は内見どころか、不動産屋と会わずに探せるならそうしたい
- 内見もそうだし、契約とか鍵の受け渡しのために出向くこともできない
このどちらかに該当するようなら、内見不要・会わないで住み始められる「AWANAI賃貸」が便利です。基本、LINEでのやり取りです。しかも鍵は郵送で受け取ることができます。本当に会わないんです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は遠方に引越しで内見なんてできない!そんな人をメインターゲットに、内見の必要性について考えてきました。
結局どうするか。それはあなた次第です。内見するとしてもしないとしても、その先には快適な新生活が待っていることを期待したいものです。
新たな環境でのスタートが実り多いものとなることを祈っています。