ドコモの料金が高いと感じる人たちが続々と他社に乗り換えて、ドコモ離れが加速しています。
私もその一人です。ドコモから格安スマホのmineo(マイネオ)に乗り換えました。
ドコモを使い続けるとしても他社に変更するとしても、納得してお金を払いたいですよね。
この記事で、ドコモはなぜ高いのか、高くてもドコモを使うメリットはあるか、ドコモの料金に納得できない場合は具体的にどうしたらいいのかについて取り上げます。
ドコモの料金が高い5つの理由
ドコモの料金が高いことには、5つの理由が関係しています。
- 大手だから
- サポートが充実しているから
- 設備の維持と投資にお金がかかるから
- 料金の妥当性を判断しにくくしているから
- ユーザーが簡単には離れていかないから
大手だから
ドコモは大手の会社なので、強気な価格設定が可能です。
NTTドコモ(docomo)のルーツは日本電電公社(国営の独占企業)であり、通信が民営化されてからも寡占状態になっています。

寡占とは、少数の企業が生産や販売市場を支配している状態のことです。寡占や独占が進むと企業間の競争がなくなってしまい、様々な問題が起こります。
日本では、ドコモを含む通信大手3社(ほかはauのKDDIとソフトバンク)による寡占が続いてきた1ため、価格競争の原理が働きにくく「どこで契約してもだいたい同じ料金」という状態になっています。
サポートが充実しているから
ドコモは手厚いサービス・サポートを提供2しています。
- 電話サポート
- 全国各地のドコモショップ
- 無料のスマホ教室の開催
- ポイント付与
- 各種オプション機能の提供 など
そのこと自体はうれしいのですが、その分だけ料金が高くなります。
設備の維持と投資にお金がかかるから
ドコモは、自社で通信網と通信設備を設置しています。設置や維持管理にかなりのお金が必要になります。
加えて、継続的な投資にも費用がかかります。
- 5Gや6Gなど新技術への大型設備投資
- 品質を維持するための継続的投資
- 広大なエリアをカバーするための投資
ドコモの社長(当時)は2020年夏のインタビューで「料金の背景として、通信の品質、エリアの広さや速度、アフターフォローといった点があるのですが、そういう要素も(総務省のレポートでの)比較対象になっていません」3と言っていました。
料金の妥当性を判断しにくくしているから
ドコモは、料金の妥当性を判断しにくくしています。その結果、高い料金を取り続けることに成功しています。
- 複雑な割引システムの導入
- シンプルさをアピール
ドコモは「ファミリー割引」「みんなドコモ割」「ドコモ光セット割」「dカードお支払割」など、複数の割引プログラムを提供しています。一見お得に感じますが、基本料金を高く設定したうえで割引を適用するビジネスモデルなので、トータルで考えると料金水準が上がっています。
ドコモは料金プランのシンプルさをアピールしていますが、シンプル=低料金ではありません。
ユーザーが簡単には離れていかないから
ドコモは、ユーザーが簡単には離れていかないことを知っています。
ドコモショプに行けばわかるのですが、中高年の方がたくさん相談に来ています。それらの人たちは、「NTTだから」「日本で一番の会社だから」という安心感で、ドコモを使っています。
ドコモ以外の会社で契約することなど考えておらず、これからも使い続けます。



仮に「料金が高い」と思っても事実を受け入れます。何をどうすればいいかわかりません。ドコモにとっては好都合ですね。
高いのはドコモだけじゃない
料金が高いのはドコモだけではありません。
KDDIやソフトバンクの携帯電話料金も高止まりしています。




日本の大手通信キャリアの料金は、国際的に見ても高いと言われています。
携帯電話料金について国は苦慮し、これまでいろいろ提言してきました。
ソフトバンクは、2019年9月中旬から縛り契約の見直しや料金体系の変更を検討し始めました。
2020年12月になって、NTTドコモは20GBのデータ容量で月額2980円(税抜)の新プラン「ahamo(アハモ)
高くてもドコモを使うメリットはある?
人によっては「高くてもドコモを継続利用するほうがいい」と判断できるかもしれません。
ドコモを使い続けることには、こんなメリットがあります。
- 通信品質が安定している
- 手厚いサポートがある
- 長期利用者向け特典や割引が使える
- dポイントが貯まる
長期利用者向け特典や割引、dポイント還元を考えても、やはりドコモの料金は高水準です。料金の高さ以上に、通信品質の安定や手厚いサポートに満足できるかどうかがポイントになりそうです。
通信費を節約したいなら、この機会に他社への乗り換えをおすすめします。私は思い切って長年使ってきたドコモから格安スマホのmineo(マイネオ)
今よりスマホ代を安くする4つの方法
やっぱりドコモの料金は高いと思う!携帯電話料金を安くしたい!
そんなときは、今よりスマホ代を安くする4つの方法の中から1つを選んで実践してみてください。
- ドコモショップで料金を見直す
- 楽天モバイルに乗り換える
- ドコモの新料金プランに変更する
- 格安スマホに乗り換える
おすすめは4番目の「格安スマホに乗り換える」ですが、順番に説明していきます。
ドコモショップで料金を見直す
ドコモを使い続けるつもりで、それでも今より少しでも料金を安くしたいなら、ドコモショップに行って料金を見直してもらいましょう。
ドコモショップで以下の点を見直してもらうと、毎月の料金が下がるかもしれません。
- 契約プランが最適になっているか
- 不要なオプションを外せないか
- セット割や割引サービスを適用すると安くなるか
良心的なスタッフが担当してくれると、親身になって少しでもお得になるように一生懸命考えてくれます。
注意点ですが、ドコモショップの販売スタッフにはインセンティブ制度6がありますので、個人の成績アップのためにかえって不都合な提案をしてくる可能性があります。
ドコモショップで相談する際は、提案される内容を鵜呑みにせず、自分の頭で考えて結論を出してくださいね。
楽天モバイルに乗り換える
ドコモから楽天モバイルに乗り換えると、ほとんどのケースで今よりスマホ代が安くなります。
楽天モバイルの最大の魅力は、なんといっても利用料金の安さです。
最近では、ドコモとKDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4つを大手キャリアと呼ぶことがあります。2024年6月からは、大手3キャリアが有していた「プラチナバンド」を使用できるようになっています。
料金面では格安スマホに近い設定になっているため、契約者数が増加しています。
住んでいる地域で楽天モバイルがつながりやすいようなら、乗り換えを検討してもよいかもしれません。
ドコモの新料金プランに変更する
ドコモが提供する携帯電話の新料金プランを利用すると、今よりスマホ代を安くできます。
ドコモは、3つの新料金プランを提供しています。
- ahamo(アハモ)
- eximo(エクシモ)
- irumo(イルモ)
ドコモの公式サイト7で、それぞれのプランの比較ができるようになっています。
格安スマホに乗り換える
本当に毎月の通信費を安くしたいなら、格安スマホ(格安SIM)への乗り換えがおすすめです。
いまドコモを使っているなら、こんな会社に乗り換えることができます。
- mineo(マイネオ)
- IIJmio(アイアイジェイミオ)
- イオンモバイル
調べていくと格安スマホ会社はたくさんあります。なかには撤退してサービスを休止してしまうような会社もありますので、実績があって信頼できる格安スマホ会社を選んでおくと安心です。
そのような意味でも、私が乗り換えたmineo(マイネオ)はおすすめです。
通信費を見直して納得してお金を払おう
ドコモを使い続けるにしても格安スマホに乗り換えるにしても、自分で考え、自分で納得してお金を払いましょう。
そうすれば、支払う金額に関係なく満足感を味わいながら生活していけます。
【脚注】