除毛クリームで髭を処理することに待ったをかける女性

除毛クリームを使えば、髭が溶けてきれいになくなるかもしれません。

でも、ちょっと待って!

髭に効くとしても、除毛クリームは顔面に使ってはいけないんです。

除毛クリームでの髭処理は絶対にやめてください。

この記事では、除毛クリーム(脱毛クリーム)を髭に塗ってはいけない理由と、邪魔くさい髭を上手に処理する方法をご紹介します。

除毛クリームは髭に効くかもしれない!でも顔面に使ってはいけない!

除毛クリームは髭に効きません。だから使わないでください!

とは言えません。

除毛クリームは髭に効かないとはいえない、いや、効くでしょう。でも顔面には絶対に使わないでください。

なぜなら、皮膚にとってかなり危険だからです。

除毛クリームのしくみを知れば「使うべきではない」とわかる

除毛したい箇所にクリームを塗って10分くらい放置する。そしてクリームをタオル等で優しく拭き取ってシャワーで流すとあら不思議!毛がなくなっている。これが除毛クリームの効果です。

除毛クリームには毛を溶かす成分が配合されています。もう少し詳しく言うと、アルカリ性の成分が塗布した部分の毛のたんぱく質を一気に溶かすのです。

毛だけ溶けてくれればいいのですが、同時に顔の角質も溶かしてしまう可能性が高く、それが皮膚にとってはかなり危険なことなんです。

除毛剤は「医薬品医療機器等法」上、医薬部外品に分類されており、毛髪を構成する成分であるケラチンタンパク質の結合をチオグリコール酸カルシウムなどの還元剤により切断し、毛髪を軟化して除去します。還元剤の働きを効果的にするため、pHは11~13程度のアルカリ性の商品が多く、商品としては、クリーム状、ペースト状、泡状のものがあります。いずれも化学的に毛髪や皮膚に作用するため、人によっては炎症を起こすことがあります。

日本化粧品技術者会発行「化粧品辞典」より引用

アルカリ性の洗剤やセスキ炭酸ソーダを使って掃除をした経験がありますか?

アルカリ性のものを使って素手で掃除していると、少ししたら手の皮がヌルヌルと柔らかくなってくるはずです。ヌルヌルを通り越すと、表面がボロボロになっていきます。だからビニールかゴムの手袋をして掃除すると思います。

顔にアルカリ性のものを直接塗ると、同じようにヌルヌルになって、度が過ぎるとボロボロになってしまいます。

消費者庁が「除毛剤、顔に使わないで」と注意喚起している

除毛剤に関する若い男性からの相談が多いため、消費者庁は除毛剤を顔に使用しないよう注意喚起しています。

相談の中には、「髭を除毛しようと思って使ったら肌が赤くなった」「発疹が出た」というものも含まれており、顔面には使わず、使用方法や肌に合うかどうかを事前に確かめるよう呼びかけています。

若者の除毛剤による皮膚障害に注意!(消費者庁)

ほとんどのメーカーは顔への使用を禁止している

もし手元に除毛クリームがあれば、試しにそのクリームが髭に使ってよいものかどうか確認してみてください。

ほとんどのメーカーは、顔への使用を禁止しています。簡単で便利に思える除毛クリームですが、たいていは脇とか腕、脚などボディへの使用を想定して作られています。

言うまでもなく、顔に使えないということはつまり、髭に使うのはNGというわけです。

使用前の注意
頭部(毛髪等)、顔面(眉毛、まつ毛、ヒゲ等)、粘膜、デリケートゾーン、損傷、はれ、湿疹、ただれ、その他炎症を起こしている部位には使用しないでください。

引用:GATSBY除毛クリーム(株式会社マンダム)

なぜメーカーは「除毛クリームを顔に使ってはいけない」と書くのか。

なぜなら強いアルカリ性が肌を刺激するから。顔に使用することで、痛みや肌トラブルを経験する可能性があります。

どうしても使いたいなら「髭もOK」のものを

ほとんどの除毛クリームは顔NGですが、頑張って探していくと「髭にも使えるよ!」と書いてある除毛クリームが見つかります。

仮に顔に使ってもいいと書いてあっても、思うような結果が得られるかどうかは別の話です。男性の髭は濃くて太いので、なかなか思うように行かないことがあります。

もし使うなら、かならず使用前テストを行って自分の肌に合うかどうかチェックしてください。

これから除毛クリームの購入を考えているなら、1回分(または1本)だけの購入にとどめておきましょう。定期コースに申し込んでしまうと、自分の肌に合っていないのに使い続けることになったり、肌トラブルで解約したくてもできなかったりと、いろんな不具合を経験する可能性があります。

除毛クリームが効いても2週間後にまた生えてくる

もし除毛クリームでうまく髭を溶かすことができても、結局はまた生えてきます。2週間から1ヶ月もすれば何事もなかったかのようにビッシリと髭が生えそろいます。

素晴らしい除毛クリームを手に入れたとしても、その先に待っているのはひたすら除毛を繰り返す日々なんです。

クリームで脱毛効果が得られて1年とか5年とか生えてこなくなったらいいですけどね。

そういうわけにはいきません。

肌トラブルを甘く考えないほうがいい

肌トラブルを甘く考えないようにしてください。

俺、肌強いから大丈夫!

これまで肌トラブルなんて経験したことないし。

そんなメンズが顔に除毛クリームを使って肌トラブルを経験する例が「国民生活センター」に寄せられています。

ちょっとした赤みやかぶれで済むものもあれば、皮膚障害と呼ばないといけない程度のものまで。

自己責任と割り切って使う人もいますし、脱毛クリームを顔に塗ったからといって処罰されるわけでもありません。

でも、自分の肌は大切にしたいものです。

除毛クリームを髭に使った人たちの口コミ

除毛クリームを髭に使った人たちの口コミを見ると、まあまあ大変なことになっていますね。

久々に除毛クリームで、すね毛ちゃんたちを根こそぎ除去したんだけど髭やろうとしたら口の周り荒れて赤くなったわ😱😱😱笑笑

— 渡邉善央 東京力車 (@Zeochin1995) May 17, 2020

毛を溶かす除毛クリームで髭挑戦してみたら皮膚溶けた痛え

— トノカんΩ (@tonokannnn) February 21, 2021

いろいろ考えさせられますね。

髭を効果的に処理する方法は?

もし脱毛クリームを使っての髭処理がおすすめではないとしたら、いったいどうすればいいのでしょう。

もし髭をキレイにすることを目指しているなら、わざわざリスクが高い方法を試さなくても、別の方法で試してみましょう。

脱毛クリームより“マイルド”という理由で選ばれているのが抑毛ローションです。

初期投資は必要になりますが、半永久的な効果を狙ってヒゲ脱毛に踏み切る人たちもいます。

「抑毛ローションで脱毛する」という発想はどうなのか、次の項目で見ていきましょう。

「抑毛ローションでヒゲ脱毛」という発想

抑毛ローションで脱毛できるかどうか知るために、まず「抑毛ローションとはどんなものか」理解しておきましょう。

抑毛ローションとは

抑毛ローションは、毛の成長や発毛を抑えることを目的としています。
毛の成長や発毛を抑えることによって、「毛が薄くなる」「毛が細くなる」「生えてくる毛が少なくなる」という効果が期待されます。

除毛クリームは生えている毛を溶かして処理するのに対して、抑毛ローションは生えてくる毛を目立たなくする作用になります。

抑毛ローションに即効性は期待できません。
使い続けることによって変化を実感する形になります。
濃くて太いムダ毛に対しては相当な時間がかかることがあります。

その抑毛ローションが男性のヒゲに対応しているか確認すべき

もし抑毛ローションを使ってヒゲをキレイにしたいなら、その商品が男性のヒゲに対応しているか必ず確認してください。

なぜなら、ヒゲが生えている部分は男性ホルモンの影響を強く受けており、男性ホルモンに対して作用するローションじゃないと意味がないからです。

一定期間試してから判断しよう

もし抑毛ローションでヒゲ処理に取り組むなら、結論を急がないようにしましょう。
商品を買って、毎日コツコツと続けて、一定期間試してから判断しましょう。

「まあ、やがて薄くなれば儲けものだな~」くらいの気持ちで取り組める人にはおすすめしますが、「とくかく早くヒゲをなんとかしたい!」という人は失望するのでやめておきましょう。

では、短期間で効率よく脱毛するためには、どんな方法が最適なんでしょうか?

答えは「お店での脱毛」です。

嫌なヒゲを処理するならお店での脱毛が効果的

嫌なヒゲからの解放を目指すなら、お店での脱毛が効果的です。

この場合のお店とは、

  • ヒゲ脱毛できるメンズエステ
  • 医療用レーザーで照射できるクリニック のことです。

「お店での脱毛」と「脱毛クリーム」の違い

お店での脱毛の場合、専用の脱毛機を使用します。
毛根に直接光を当ててダメージを与えることで、ヒゲそのものが生えてこないようにします。

クリームを使った脱毛では、表面に出ている毛を溶かしてキレイにできるものの、毛はまた成長してくるのでまた生えてきます。
生えてくるたびにクリームを塗る、また塗る、その繰り返しになります。

抑毛ローションは段々と毛を細くしていったり生えてくる毛を少なくする効果を狙います。
仮に細く少なくなるとしても、濃いヒゲがツルツルになることは期待できません。

その都度の処理ではなくて半永久的な脱毛を目指すなら、お店での脱毛が手っ取り早いです。

同じ脱毛でも、メンズエステでの脱毛とクリニックの脱毛には違いがあるので注意してください。

どちらが「いい」「悪い」というわけではありませんが、これからメンズエステでの脱毛とクリニックでの脱毛について簡単に取り上げていきます。

ヒゲを減らせるのがメンズエステの脱毛

結論から言えば、メンズエステでの脱毛は「減毛」で、クリニックでの脱毛は「永久脱毛」になります。

どちらもヒゲの根本部分に光を照射して破壊するという意味では同じなんですが、医療用レーザーなら毛根を徹底的に破壊できるので、毛の再生力が失わる(つまり二度と生えてこない)のです。

メンズエステサロンなら、女性がエステに行く感覚で毎回照射してもらって、何回か通っているうちに「お、ヒゲが薄くなってきたな」と感じられます。

いったん完了したように思えても、何年かしたらまた生えてくるかもしれません。
そのときは、気になるタイミングで再び通い始めるのもアリです。

ヒゲ脱毛で人気のエステサロン:

  • RINX(リンクス)
  • MEN’S クリア
  • MEN’S KIREIMO(関東のみ)

永久脱毛できるのがクリニックの脱毛

どうせ脱毛するなら徹底的に!

そんなときは、強いレーザーで永久脱毛できるクリニックでの脱毛が向いています。

一言で医療用レーザーと言っても、毛根を狙い撃ちして破壊するタイプのマシンと、バルジ領域と呼ばれる部分をターゲットにして毛の再生力を失われるマシンがあります。
まあ、この辺の話は今の時点では余談ですね。

もしお店での脱毛を検討するなら、メンズサロンとクリニックには違いがあることを覚えておきましょう。

ヒゲ脱毛できるクリニック:

  • ゴリラクリニック
  • メンズリゼクリニック
  • 湘南美容クリニック

ヒゲに家庭用脱毛器は無理ゲー

光を当てて脱毛すると聞くと、勘のいい人は「家庭用脱毛器」を思い浮かべるかもしれません。
母親やお姉ちゃん、彼女が持ってるよ!って人も。

でも・・・悲報。
ヒゲに家庭用脱毛器は無理ゲー。

そもそも家庭用脱毛器は“素人”が自宅で使っても大丈夫なように、光がかなり弱い出力になっています。
それで、女子のムダ毛処理でもけっこう時間がかかってしまうんです。

だったら、男性の濃くて太い毛には・・・
果てしない時間がかかってしまいます。

参考として家庭用脱毛器をチェックするなら:

  • ケノン
  • ブラウン シルクエキスパート
  • ヤーマン レイボーテシリーズ

お店で脱毛するなら無料カウンセリングから始めてみよう

「お店での脱毛に興味がある」

「でも未知の世界だし不安・・・」

「いくらかかるの?」

いざお店で脱毛しようと思っても、なかなか踏み出せないものです。
筆者の場合もそうでした。
「ちょっと試してみるか~」という程度の金額ではありませんし、自分の大切な肌なので、何かトラブルになったら困ります。

そんな不安を取り除いてくれたのが無料カウンセリングです。
ほとんどのお店では無料カウンセリングの機会や電話相談・メール相談を受け付けています。

「まず話を聞いて、納得できたら申し込もう」くらいの疑いの気持ちで出かけていくくらいがちょうどいいかもしれません。

ヒゲがきれいになると嬉しいよね!

あらためてですが、最初は脱毛クリームで一気にヒゲをキレイにしようと思っていたわけですよね。

どうしてヒゲをキレイにしたいんですか?と聞かれたら、なんと答えますか?

ヒゲがキレイになることのメリット:

  • 毎日のひげ剃りが楽になる
  • 毎朝カミソリで血を流さなくて済む
  • 夕方の青ヒゲがなくなる
  • モテる
  • 清潔感が増す
  • 自分に自信を持てる(そしてモテる)
  • 上司から評価されるかも
  • 営業成績が上がるかも

ヒゲをキレイにすることにはたくさんのメリットがありますね。
もちろんヒゲを生やすことにもメリットがあると思います。
どちらの場合にも、清潔感は意識したいですし、相手に与える印象は大切ですよね!

さあ、どうやって脱毛しますか?

参照資料:

厚生労働省:除毛剤の使用上の注意等について(PDF)

国民生活センター:除毛剤の使用による顔などの皮膚障害に注意!

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