夜中にマンションの隣の部屋の人がずっと奇声を上げていて恐怖を感じたので、思い切って警察に電話しました。
今回の自分の経験は、集合住宅に住んでいて同じように隣人の奇声や異常行動に悩まされている人に役立つのではと思い、記事にまとめることにしました。
内容は短いですが、少しでも参考になれば嬉しいです。
夜中に隣人の奇声が鳴り止まず警察に通報
マンションの隣の住人がずっと奇声を上げていて、全然収まりそうにありませんでした。悩んだ挙句、勇気を出して警察に電話してみました。初めての通報です。
「これ以上続くと耐えられない」「大変なことが起きてからでは遅い」と思いました。奇声だけではなく、壁をハンマーで叩くような打撃音が加わり、とにかく恐怖でした。
じつは、まあまあな頻度でその住人の奇声と打撃音があり、管理会社に電話をかけて相談したことがあります。隣の部屋は法人契約のようで、勤め先の会社を通して住人に注意してもらいました。しかし、管理会社の説明によると「会社側が本人に伝えたところ、『自分のほうが隣の騒音に悩まされていて被害者だ』と言っている」とのことでした。
もしかしたら、隣の住人が叫んでいるのは、私の部屋から出る生活音に反応したためなのかもしれません。あるいは、私が管理会社に苦情を言ったことに対する腹いせなのかもしれません。いずれにしても、奇声と打撃音はうるさいというレベルではなく周囲に身の危険を感じさせるレベルのものでした。
これまでの生活で警察に電話をして助けを求めた経験がなかったので、いざ連絡しようと思ったときに「110番していいのか?」「所轄の警察署にかけたほうがいいのか?」と迷ってしまいました。結局私は、110番ではなく所轄の警察署に電話しました。
警察がしてくれたこと
所轄の警察署の代表電話にかけたら、ワンコール目でつながりました。
いきなり「すぐに来てください!」と言うのではなく、まず状況を説明して「このような状況ではどう対処すればいいでしょうか?」と相談しました。すると親身になってくださり、「今から警察官を向かわせますね」と言ってもらえました。
マンションの場所と部屋、問題のある部屋と情報、私の氏名と連絡先を聞かれました。オートロックなので、「建物の入口から○○号室さんを呼び出すほうがいいですか?それとも、あなたが入口ロックを解除し、私たちが直接○○号室のチャイムを鳴らしてもいいですか?」と尋ねてくれました。
その際に、「その部屋を訪ねた帰りに〇〇さん(私)の部屋に寄ったほうがいいですか?」と聞かれました。私としては、すぐお隣なだけに、その後で部屋に寄られると困るので、「寄られると私が通報したことがまるわかりになってしまいますので、結構です」と伝えました。
警察に通報してから約1時間後、2人の警察官が問題の〇〇号室を訪問してくださいました。玄関先で15分~20分程度会話していたように思えます。
その後、私の部屋のチャイムが鳴りました。警察官は私の部屋に寄るはずではなかったのですが、隣の部屋の人が「とにかく私が隣のせいでつらい目に遭っている。注意してほしい」と力説したようで、そのために来られたわけです。
結局、お隣さんは「奇声を上げていないし壁を叩いてもいない。隣の騒音被害に遭っている」と主張。何か違法なものが見つかるわけでもなく、警察は何もできず。私は「お互いに配慮して生活してください」と指導を受けました。
今回の警察へ通報で得た気づき
今回の警察へ通報で得た気づきがありました。
◆ 必要なときはいつでも警察に頼っていい
必要なときはいつでも警察に頼っていいことがわかりました。通報経験がなかったので最初はかなり緊張しましたし、事件が発生したわけではないのに電話していいのかなとも思いました。基本的に警察はどんな案件でも市民からの声にはしっかりと耳を傾けてくれます。これからの生活でも、必要なときはいつでも警察に頼ろうと思いました。
◆ 1秒でも早く来てほしいなら警察署ではなく110番にかけるべき
1秒でも早く来てほしいなら、所轄の警察署ではなく110番にかけるべきだということを知りました。私は「事件・事故ではないから」という判断で地域を担当する警察署の電話番号を調べてかけました。結果として、地域を巡回しているおまわりさんに寄ってもらう形になり、電話から実際の到着まで1時間程度かかりました。110番したほうが早く駆けつけてくれます。
◆ 警察は民事に介入できない
いつでも警察に頼ることができるのですが、だからといって過度な期待を抱くべきではありません。原則として警察は「民事不介入」です。何か違法なことや事件性のものがあれば別ですが、騒音問題等に関しては誰かを捕まえたり裁いたりはできないのです。期待できるのは、事件を未然に防ぐ効果や、警察が来たことによるその後の抑止力です。
◆ 逆恨みなどかえって事態が悪化する可能性がある
警察への通報は紙一重で事態を悪化させる可能性があるということも学びました。今回のケースでは、私が通報者であることが明らかになってしまっていて、相手が逆恨みする可能性が大です。実際、悪感情を募らせてより大きなことを仕出かすようなケースもニュースで報じられています。なかなか難しいところです。警察に相談することがベストアンサーとは限らないことも覚えておきたいと思いました。
◆ 騒音トラブルへの対処方法を知っておくといい
今さらですが、問題があってもなくても、いざというときのために騒音トラブルへの対処方法を知っておくべきだったと反省しました。今回は自分にとって「もう限界」というタイミングで警察に通報しました。しかし、もしかしたらもっとほかの選択肢があったかもしれません。駆けつけてくれた警察官には感謝していますが、事実として何かが解決されたわけではありません。その後も奇声や打撃音は続きました。
警察に通報してから約2ヶ月後、仕事から帰ってきたら隣が空室になっていました。勤め先から解雇されて立ち退かないといけなくなったのかもしれません。今までの心労は何だったんだろうという、突然の幕切れでした。
次に引っ越すときは、ちゃんと隣人をチェックしてから住まいを決めようと決意しました。せっかく快適な家を見つけても、隣人ガチャに外れてしまったら最悪です。
そして、このあと引っ越すことになったのですが、我が家は隣人調査サービスを利用して、事前に「周りにどんな人が住んでいるか」「ご近所トラブルは大丈夫か」「自治会に独特なルールがないか」などを調べてもらいました。実際に利用してみた感想を記事にまとめていますので、興味があればぜひ読んでください。