新居を決めるにあたって「ぜったいに隣人調査をお願いしよう!」と思っていました。以前に近隣トラブルで大変な思いをしたからです。
興信所や探偵事務所をチェックしていたのですが、思ったより料金が高く、しかも浮気調査をメインにしているところが多かったので「しっかり調査してもらえるのかな……」と不安になりました。
そんなときに見つけたのがトナリスク。
隣人調査専門の会社があるなんて、知りませんでした。
初めて目にしたサービスだったので迷いましたが、ホームページに「無料で相談できる」「相談だけでも大歓迎」「しつこい勧誘は一切しない」と書いてあったので、勇気を出してメールを送ってみました。
この記事で、トナリスクを実際に使ってみた感想を包み隠さずお伝えします。近隣調査・隣人調査の依頼先を探している方の参考になれば嬉しいです。
トナリスクの口コミ・評判
いきなりトナリスクの30分無料相談に申し込む前に、まず口コミや評判を調べてみました。
トナリスクには、「事前調査のおかげで安心して決断できた」「ずっとこういうサービスを探していた」「誠実な対応と価値ある調査結果に満足している」など、ポジティブな口コミが多くみられました。
一方で、「調査レポートに対する費用と考えると高いのでは?」「本当に徹底的に調べてくれたかわからない」「トラブルに見舞われたときに保証してくれるの?」など、ネガティブな口コミもありました。
- ずっとこういうサービスを探していたんです!しっかり調査してもらえたので、安心してマイホームを購入できました。(30代女性)
- 近所にどんな人が住んでいるかわかったので、思い切って決断することができました。(30代男性)
- 自分で調査しようと思っても顔が割れてしまうので、代行業者があってとても助かりました。(40代男性)
- 昼と夜の騒音の具合がわかった。自分でやろうと思ったら大変なので、費用はかかったけどやる価値があった。(20代女性)
- 役所や警察に苦情が入っているか、過去に通報歴があるかなど、こんなことまでわかるの?といい意味で驚いています。(30代男性)
- 結局は調査レポートを受け取るだけなので、割高に思えました。(30代女性)
- 引っ越した後にトラブルがあった場合、全額返金保証などで対応してほしい。(30代男性)
- トナリスクはスタッフさんが誠実に対応してくれたし、調査レポートがしっかりしていたので、自信をもっておすすめしたいです。(40代女性)
実際にトナリスクを利用した人の口コミは、公式サイトにも掲載されています。
実際にトナリスクを利用した私の感想
実際にトナリスクを利用してみて感じたことを、正直に書いていきます。
余談ですが、私は経済メディアNewsPicks経由でトナリスクについて知りました。トナリスクについて知ってから調査レポートを受け取るまでは、こんな流れでした。
- 公式サイトのお問い合わせフォームに記入して送信
- 翌日トナリスクからメールで返事が来た
- Zoom(オンライン会議)の無料30分相談を申し込んだ
- 無料30分相談(Zoom)
- 見積もりを出してもらった
- 正式に依頼
- 調査レポートを受け取った
まず、無料相談のときに感じたことを書きます。
無料相談の感想
私は仕事でZoomを使うので、そういう意味で緊張は少なかったです。トナリスクには電話でも相談できるのですが、おすすめはZoomのようです。お互いの顔が見えますからね。
無料相談では、私が事前にアンケートフォームに記入した内容を画面共有しながら話を進めていってくれました。書いた内容や相談したい項目に応じて30分の使い方を決めてくれます。尋ねたい点がたくさんあれば延長してくれるみたいです。
●スタッフの真剣さが伝わってきた
担当してくださったNさんから、真剣さが伝わってきました。「とにかく隣人トラブルを経験してほしくない」「そのために私たちができる限りのことをします!」という真剣さです。
事務的にヒアリングしてとにかく契約に持っていこうとするスタッフだったら「やめておこう」と思ったかもしれません。真剣かつ誠実だったので、安心してお願いできました。
●本当に相談だけでも大丈夫な雰囲気だった
トナリスクの公式サイトには「相談だけでも大歓迎」と書いてあります。同じように書いている会社は山ほどあります。でも実際に相談してみると、しつこい勧誘に遭うことも……
トナリスクは、書いてあるとおり本当に相談だけでも大丈夫な雰囲気でした。とにかく感じたのは、「サービスに自信をもっています。納得できたらぜひ申し込んでほしい」という姿勢です。自分たちのサービスに自信をもっていれば、無理な勧誘をしなくても、私たちの側から「お願いします!」となりますものね。
●自分たちで隣人調査する方法を教えてくれる
できれば費用をかけずに自分たちで隣人調査をしたい。そんなニーズが一定数あるため、トナリスクは希望者に対して自分たちで隣人調査する方法を伝授しているそうです。「自分たちで調査されたらトナリスクの儲けにならないじゃないの!」とツッコみたくなるのですが、本当に教えてくれるんです。
私の場合はプロにお願いするつもりだったので、自分たちでやる方法に時間を使うのではなく、トナリスクのサービス内容の説明を丁寧にしてもらいました。
●これまで隣人調査をしてきてどんな危険を見つけたか話してくれた
トナリスクの調査員がこれまで隣人調査をしてきてどんな危険を発見したか、具体的に教えてもらえました。たとえば、通学路に子供嫌いのクレーマーが住んでいて「笑い声禁止」と騒いで警察に通報するので私語禁止で子供たちが通学している、バーベキュー大好き住民がいる、周りから避けられている被害妄想クレーマーが住んでいる、看板が出ていないから外からわからないが、いわゆる不快な部類の建物が近くにあるなどです。
このような危険は自分たちでは発見できないと思うので、やっぱりプロに依頼するべきだと確信しました。
●依頼内容をカスタマイズできた
依頼内容をカスタマイズできるので、不要と思える部分にお金を払わずに済みました。調査項目や調査員の稼働日数が増えると、その分だけ費用がかかります。オーダーメイドの見積もりを出してもらえました。
トナリスクに相談するときのポイントを私なりにまとめると、以下のようになります。
- トナリスクがどんなことをしてくれるのか、詳しく聞こう
- 不明に思うことは、その都度質問しよう
- 自分がどんなことをしてほしいのか、できるだけ具体的に希望を伝えよう
- 不安に思っていることを何でも伝えておこう
- 出される見積もりを見て、依頼するかどうか決めよう(配偶者への相談も忘れずに)
次に、実際にサービスを利用した感想を書きます。
サービスを利用した感想
正式に依頼すると、トナリスクが調査を始めてくれます。後日、調査レポートが送られてきます。
●報告書がわかりやすかった
トナリスクにお願いすると、調査結果をレポートにまとめてくれます。その報告書がとにかくわかりやすかったんです。
びっくりしたのは、どこにどんな人が住んでいて、どこの誰に聞き込みができたのか、図面でしっかりと示してくれた点です。いい加減な調査ではなく、必死に回ってくれたんだな!と嬉しくなりました。自治会や管理組合の面倒なルールがあったらいやだな……と思っていたのですが、その部分も詳しく報告してもらえました。
●できなかったことをはっきりと教えてくれた
隣人調査には限界があります。なんでもできるわけではありません。調査レポートには、できなかったことについてはっきりと「できませんでした」と書いてありました。
できなかったことをはっきりと教えてくれたのは評価ポイントです。できなかったことがバレないように捏造・改ざんされるよりは100倍マシです。
受け取った報告書をこの記事にアップしたいところですが、トナリスクさんに許可をもらっていないですし個人情報が含まれているので、控えたいと思います。代わりに、公式サイトにアップされているサンプルを引用しておきます。
トナリスクの調査でこんなことがわかった!
トナリスクを使ったら、こんなことがわかりました。
- 町内での隣人の評判がわかった
- 近所に住んでいる人の属性がわかった
- 町内会のルールがわかった
- 昼と夜の騒音の具合がわかった
- 行政や警察に入っている苦情や通報の有無や内容がわかった
① 町内での隣人の評判がわかった
聞き込みのプロによるレポートを通して、町内での隣人の評判がわかりました。
トラブルを起こしている住人がいるか、それはどんな雰囲気・性格の人なのか知ることができました。問題を起こしている人や家族がいる場合、町内の複数の世帯から同じようなコメントが寄せられることになります。そういう人が住んでいることが事前にわかれば、その場所への引越し計画を見直せます。
② 近所に住んでいる人の属性がわかった
トナリスクに依頼することで、近所に住んでいる人の属性がわかりました。
どんな家族構成なのか、単身者が多いか家族が多いか、小さな子供が多いか、比較的年配者が多いのか、みんなどんな仕事をしているか。
聞き込みが中心ですし、近隣の全世帯の詳細までは調べられないようです。それでも、トナリスクのレポートが引越しの判断の際の助けになりました。
③ 町内会のルールがわかった
トナリスクの調査のおかげで、町内会のルールを事前に知ることができました。
地域によって町内会のルールはさまざまです。細かな決まりばかりだと息が詰まりますが、いい加減過ぎても困ります。
ゴミ捨て場の管理当番が回ってくるなど、町内会に加入しないといけない場合はその地区独自のルールに注意しなければないけません。これらの点を事前に知っておけると、そのエリアに住むかどうか判断する助けになります。
④ 昼と夜の騒音の具合がわかった
トナリスクに依頼することで、自分が住むことになるかもしれない家の周辺の昼と夜の騒音の具合がわかりました。
昼と夜の街の雰囲気や騒音の具合は、自力で調べようと思えば調べられます。でも、ある程度正確に把握するためには、何度も昼夜にそのエリアに足を運ばないといけません。平日と週末で雰囲気が変わる地区もあります。
マンションの場合は民泊に気をつけないといけません。隣の部屋が民泊として貸し出されていた!なんてことになると、不特定多数の人の出入りや騒音、ゴミの問題に悩まされる可能性が高くなります。
このあたりもまとめて調べてもらえます。
⑤ 苦情や通報の有無や内容がわかった
もし市役所などの行政機関に頻繁に苦情がいっていたり、警察に通報がなされていたりする場合は……そのエリアに住むのは断念するほうがよさそうです。変な人が住み着いていたり治安が悪くなっていたりする証拠ですからね。
苦情や通報の有無までは、自分で問い合わせても教えてもらえるようです。でもさすがに内容までは無理です。これはプロに任せるしかありません。それをやってくれたのがトナリスクです。
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これはあくまで我が家のケースです。
実際にどこをどの程度まで調査してもらうかは、話し合いながら決めていくことになります。
トナリスクの費用
トナリスクの費用は、一律ではありません。
何をどこまでお願いするかによって、料金が変動します。変動幅は5万5,000円~22万円です。無理を言って特別な依頼をすると、もう少し費用がかかります。
トナリスクのスタッフさんに聞いてみたところ、利用者が支払う金額の平均は10万円とのことでした。
私の場合はほとんどフルコースでお願いしたので、20万近くかかりました。でも、お値段以上だったと思っています。子供のことを一番に考えて新居に移るのに、近所に子供の声に過敏な人や危険な人が住んでいたら、安心して生活できません。住み始めてから大変なトラブルに見舞われて、心身ともに疲れ果てて挙句の果てに家を売りに出して引っ越す……なんてことになったら、本当に困ります。
近所の様子が気になるなら調査しておくべきだと思いましたし、そのための必要経費と考えると全然高くないと思いました。「もったいなかった」と後悔はしていません。
家の設備や家具にはこだわって追加でお金を出すのに、近隣調査には1円もお金をかけず運に任せる。それは違うのではないかと。
興信所や探偵事務所に隣人調査を依頼すると50万円以上かかるようですが、専門会社のトナリスクなら、かかっても22万円です。
トナリスクって信頼できる会社なの?
トナリスクを運営している株式会社トナリスクは、大手探偵会社MRが近隣調査事業を分割して立ち上げられた会社です。
ちなみにMRは日本で最大の探偵社です。
素人が「儲かりそうだから」と始めた会社ではないから安心です。探偵会社のノウハウを存分に活かしながら、隣人調査に特化してサービスを提供しています。
ちなみに、トナリスクの社長の松尾さんはMRの岡田社長の息子さんだそうです。NewsPicks(ニューズピックス)の音声コンテンツを聴いて知りました。
トナリスクを使うと近隣にばれる?
あくまで我が家のケースですが、トナリスクを使って調査しても近隣にばれませんでした。
トナリスクの担当者さんによると、これまで調査していることがばれて近隣とトラブルになったことは一度もないそうです。
探偵会社が対象に気づかれずに調査するのと同じで、トナリスクも探偵のノウハウを存分に活かして上手に調査してくれます。引っ越す人を装って男女で訪問したり、場合によっては親せきを装って尋ねたりと、本当に上手にやってくれるんです。
トナリスクについてよくある質問
トナリスクの利用を検討している方の役に立つかもしれないので、私がスタッフさんに尋ねたことをQ&Aの形でここにまとめておきます。
- 隣人調査はどのタイミングで依頼するといい?
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家や土地購入の契約を結ぶ直前に依頼するのがベストです。契約後でもサービスの利用は可能ですが、隣人調査がやりにくくなりますし、調査結果がよくなくても後の祭りになってしまいます。
- 賃貸物件への引越しでも調査してくれる?
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してくれます。無料相談申込用フォームの「賃貸物件への引越しを考えている」の部分にチェックをいれておきましょう。
- トナリスクのスタッフと対面する機会はありますか?
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とくに希望がなければ、トナリスクのスタッフと直接会う機会はありません。電話かビデオ会議で面談を行い、調査結果はレポートの形で提出されます。
- トナリスクを利用する場合、支払いのタイミングはいつになりますか?
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調査を開始する前になります。
- トナリスクの競合会社はどこですか?
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競合はありません。以前にトナリスクのサービスをマルパクリしている会社があったそうですが、うまくいきませんでした。浮気調査などと比較すると、隣人調査は単価が低いので、ビジネスモデルとしてはなかなか難しいそうです。探偵会社の一部門を独立させたトナリスクだからこそ提供できるサービスとのことです。
- 自分たちで隣人調査をしてみたのですが、その時に違和感を覚えるポイントがありました。今からプロに依頼することは可能ですか?
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可能です。自分たちで調査に行った時に違和感を覚えることがあって、「ピンポイントで調べてほしい」という依頼もあります。
- ホームインスペクションと同時に隣人調査サービスを利用するといいと聞きました。
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そのとおりです。中古物件を購入する時に気になるのは家の状態ですが、近隣の状態のチェックも非常に重要です。不動産会社に勧められてホームインスペクションとトナリスクをセットで申し込む人もいるようです。
気軽な相談からすべては始まる
新居を決めるにあたって、隣人や周辺環境をしっかり調査しておきたい!
この願いを叶えてくれたのがトナリスクでした。必要な調査を怠って近隣トラブルを抱えるようになってしまったら、後悔してもしきれません。
もし私と同じように新居を決めるにあたって隣人や周辺環境をしっかり調査しておきたいと考えているなら、まずは気軽に相談してみるといいですよ。トナリスクに相談しようかどうか……という部分で悩んでいるのは時間の無駄ですし、物件購入が全然前に進まなくなってしまいます。
納得できたらお願いし、納得できなければお願いしない。そんな気軽なスタンスでOKです。