フリーランスで一人暮らししたいけど審査が不安

住宅情報サイトを運営する「LIFULL」が過去5年以内に賃貸物件を探したことのあるフリーランスを対象に行った調査(フリーランスの住まい探し実態調査)では、フリーランス・個人事業主の46.5%が「賃貸物件探しで困ったことや苦労したことがある」と回答しています。

賃貸物件を探そうと思っていますか?

だとしたら、フリーランスゆえに苦労するかもしれません。

今回は、どうすればフリーランスでもお部屋の審査に通って一人暮らしを始めることができるのか見ていきます。具体的には次のような点を取り上げます。

  • なんでフリーランスだと審査に通りにくいの?
  • どうすればフリーランスでも賃貸物件を借りられるの?
  • 今からできること

 

今回の記事が、少しでも目標を実現する助けになれば幸いです。

「フリーランス=不安定」と思われてしまう問題

もういい加減「その考え、古いのではありませんか?」と言いたくなるのですが、いまだに「フリーランス=不安定」と思われている実情があります。

日本では長年、「正社員=安定」という考え方が幅をきかせ、働き方改革が叫ばれているいまでも、じつは根強くこの考え方が残っています。

フリーになりたくても、その後の制約を考えると躊躇せざるを得ない状況なのです。

ネガティブイメージがお部屋探しに影響

この「フリーランス=不安定」というネガティブなイメージは、お部屋探しの際に如実に影響します。

一概に言えないのですが、不動産業界、賃貸業界こそまさにこの“古き”考え方に縛られています。

「お部屋を探しているのですが」

「どうぞおかけください」

「どんな物件をお探しですか」

「ところで、お仕事はどんな?」

「フリーランスでタウン誌の記事を書いています」

「・・・・」

詳細を確認する前に、フリーランスと言うことによって営業パーソンが凍りついてしまいます。

でも確かにそう思われることには一理ある

でも確かに、「フリーランスで一人暮らしさせて大丈夫なのか?家賃を払っていけるのか?」と思われることには一理あります。

フリーランスの収入は不安定だからです。今のところ取引先が安定しているとしても、いつどうなるかしれず、契約を打ち切られたらその時点で収入源が絶たれてしまう…そんな状況で働いているフリーランスも少なくありません。

そうなると、やはり「いいえ、私は安定しています!」とも言えないのが実情ですね。

では、どうすればフリーランスとして賃貸契約を結ぶことができるのでしょうか?

次の項目で見ていきましょう。

フリーランスが一人暮らしを始めるためにできること

不安定だと思われているから一人暮らしはあきらめる。そんな必要はありません。部屋を借りるための工夫をすれば、フリーランスでも一人暮らしを始めることは可能です!

これらがすべてではありませんが、役に立つ取り組みを5つ紹介します。

  • 新築物件を避けて、ランクを落とす
  • 保証会社の保証+親に保証人になってもらう
  • 親の名前で契約する
  • 不動産会社を選び直す
  • 確定申告書など収入証明書類をたたきつける

新築物件を避けて、ランクを落とす

“物件のランク”が高いと、その分だけ審査が厳しくなる傾向にあります。

たとえば、新築物件で「これから入居者を集めますよ」という場合、不動産屋さんも大家さんも“しっかりした人”を集めて住んでほしいと思います。

公言はされていませんが、「こんな人を住まわせると、せっかくの新しい設備を無茶苦茶にされそう」とか、「この人は、すぐに払えなくなってしまうかも」という人は、審査以前にはじく方向に持っていかれることがあります。



その一方で、「できるだけ門戸を広げて入居者を集めたい」物件というものがあります。空室が多かったり、築年数が経過していたりすると、強気の姿勢ではなかなか入ってくれませんので、審査基準を緩めることがあります。

好みによりますが、シェアハウスを視野にいれることもできます。

フリーランスで一人暮らしを始めるなら、まずは入居させてもらえそうな物件を選んで、そこを踏み台にして次の物件へ移ることもできます。

保証会社の保証+親に保証人になってもらう

昔は賃貸物件を契約するときには連帯保証人が必要でしたが、いまでは保証会社による保証を条件にしている物件が増えています。

大家さんにとって、保証会社を通すことで家賃の滞納などで煩わされることがなくなるからです。契約者にとっては、初回の家賃引き落とし時に保証料がかかりますし、その後も毎月の家賃に対して1%程度の手数料がかかります。

もしフリーランスで収入が安定していないという理由で保証会社から保証を断られるとしたら、プラスαで親に保証人になってもらうことで何とか通せないか交渉してみることができます。

それでもダメなら、次の手があります。

親の名前で契約する

それでもダメなら、こんどは親の名前で契約する方法があります。この場合、審査の対象になるのは親です。

まだ現役で働いていたり、安定した年金収入がある場合は、フリーランスの自分より審査に通りやすいかもしれません。

ただし、賃貸契約は親の名義になりますので、なんとも言えない気分になるかもしれませんね。最初は親に頼んで、次の物件を探すときにはもっと信用を得られるように頑張るぞ!くらいの気概で取り組むことができるかもしれません。

不動産会社を選び直す

そもそも、「どの不動産屋に行くか」の時点で、選択を誤っているかもしれません。その不動産屋がフリーランスに対して懐疑的なら、そこで粘るよりも別の不動産屋をあたったほうが可能性が上がります。

不動産屋によって特色があって、物事を判断する基準も異なります。だからこそ、簡単に結論を出さないで、いくつかのお店をまわってみるとよいでしょう。

参考として、フリーランスフレンドリーな賃貸物件探しのサービスをご紹介します。

FRIENDLY DOOR

smeta

確定申告書など収入証明書類を示す

フリーランスとはいえ、しっかりと稼いでいるぞ!

そんな証明となるのが収入証明書類です。中でも確定申告書が有効です。確定申告書をたたきつけて、「どうだ!」と証明してみせましょう。

確定申告書を提出することで、実際に仕事をしていることの証明になりますし、どの程度の収入があるか確認してもらうことができます。そうすれば、「この人なら安心」と判断されて、無事審査を通過して賃貸契約を結ぶことができるかもしれません。

ただし、そのためにはしっかり確定申告をしている必要があります。

以上、5つの点を頭に入れながら賃貸契約にチャレンジしてみてください。

フリーランスとして一人暮らしを始めるために今からできること

フリーランスで確実に新生活を始めるためにも、今からできることをしておきませんか?

できることは2つです。

  • しっかりと確定申告をする
  • 実際に物件の目星をつけておく

しっかりと確定申告をする

これは賃貸物件を探すかどうかにかかわりなく、フリーランスで働くときに重要な項目です。確定申告をしっかりとすることによって、払うべき税金をしっかり払うとともに、収入の証明としても使えるようにしておきましょう。

とはいっても、経理のプロでない限りお金の計算をするのは大変です。だからといって税理士や会計士にお願いするまでの勇気はないかもしれません。

そんなときには、自分で簡単に操作できるクラウド会計ソフトを利用すると便利です。月額1,000円程度で確定申告に備えることができます。

実際に物件の目星をつけておく

実際に借りられるかどうかは別として、今のうちから「どんな家に住みたいか」イメージしておきましょう。

いろいろ情報を調べていく中で、家賃の相場などをつかむことができるようになっていきますよ。しかも、物件を探しているときは本当に楽しい時間となるものです。



まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はフリーランスの一人暮らしについて考えていきました。たしかにフリーランスで賃貸契約を結ぶのは簡単ではないとはいえ、不可能ではありません。ある物件で断られたとしても、ほかの物件で入居できるかもしれません。

できることを行ないつつ、快適な自宅兼オフィスを目指して突き進んでいきましょう!

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