騒音で警察に通報されたけど、どうしたらいい?上手な対処法を7つ紹介

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警察が来た・・・

突然インターホンが鳴って、だれかと思って見てみたら2人の警察官が立っていて、「騒音について通報がありました」と言われた。

ショックですよね・・・

まさか自分が騒音トラブルの“加害者”になっているとは知らず、警察が来てはじめて「え?うちが出す音がそんなに問題になっているんですか?」とビックリしてしまう。

こういうこと、けっこうあるんです。
あなたの家だけではありません!

こんにちは、ウレルカを運営しているボリです。
私自身、集合住宅での騒音トラブルに悩み、隣人からの“苦情”への対応に苦しんだ経験を持っています。
本当につらいです。

今回は、私の実体験と調査に基づいて、騒音で警察に通報されたときの対処法について紹介したいと思います。
あなたの置かれている状況にピッタリ当てはまらないかもしれませんが、考え方の参考になれば嬉しいです。

少しだけ情報を先出しすると
  • できるだけ感情をコントロールして対策を取ろう
  • 騒音レベルを測定してくれる業者がある
目次

警察が来た!その後はどうなる?

家に警察が来た!

「騒音で通報がありました。内容は〇〇です。心当たりはありますか」と言われ、名前や連絡先、職業などを聞かれたと思います。

もちろん、騒音で通報されたという理由で、すぐに任意同行を求められたり逮捕されることはありません。
用件が済んだら、そのまま帰っていかれるはずです。

でも・・・なんだか不安になりませんか?

今後どうなるんだろう・・・

しばらくしたら、また様子を見に来るのだろうか・・・

今回の件で再び警察が来ることはない

安心してください!

今回通報された件で、もう一度警察官が様子を見に来ることはありません。

警察官は、あくまで「通報」があったので駆けつけたわけです。もともとあなたを捜査していたわけではありません。
基本的に、1回の通報に対して家庭訪問は1回だけです。

でも、その後も何度か来る可能性があります。

え??言ってることが矛盾してない?と思いますよね。

また通報されたら、また警察が来る

警察官は1回の通報に対して1回訪問します。

ということは・・・そうなんです。
まただれか(同じ人かもしれないが)が通報したら、また警察官が来るんです。

厄介なのは、前回と違う警察官が来るパターンです。面識がないので、また1からいろいろ話さないといけなくなります。

警察官に訪問されたときは、名前と所属を尋ねておくといいですよ。そうすれば、次に通報された時に「先回〇〇署の〇〇さんにお話しましたが」と伝えることができます。

通報されると警察が来る。
この流れは理解しているとしても、今回なぜ警察が来たのかあらためて整理しておきましょう。

なぜ警察が来たのか

なぜ警察が来たのかおさらいしておきましょう。

まず、理由としてあり得ないのは「警察が自主的に来た」です。
地域をパトロールしていて「あそこの家、怪しいぞ!」と感じて訪問したわけではないことを理解しておきましょう。

理由はただ1つ。誰かが通報したから。

じゃあ、誰が通報したのか?

知りたいような知りたくないような・・・

もしかしたら、警察官が「下の階の方から苦情があって」とか、「隣の部屋の方から〇〇で困っていると相談を受けました」と通報元を明かしてくれるかもしれません。


警察官は通報した人に「あなたからの苦情であることを伝えていいですか?」と確認します。
良いといえば明かしますし、「それは困ります」と言えば明かしません。

このあたりの内容は、通報する側の目線で書いた【ちょっと待った!】マンションの騒音で警察に通報しても大丈夫?という記事で確認していただけます。

オートロックの物件に住んでいるなら、通常、まず建物入口のインターホンから呼び出しがあるはずです。なのに、警察官がいきなり部屋のインターホンを押したとしたら・・・それはつまり、同じ建物に住んでいるだれかがオートロックを解除してあなたの部屋に入れるようにしたということです。通報者は同じ建物内にいることになります。

さて、あなたの場合は警察が帰った後にネット検索してこの記事にたどり着いたんだと思います。
その場合、次に取り上げる「警察が来たときの正しい対応はこれ!」というテーマに「もう遅いよ!」とツッコミたくなるかもしれませんね。

でも大事な点なので、あえてここで一緒に確認しておきましょう!

騒音で通報されて警察が来た場合の上手な対応とは

騒音で通報されて警察が来たときは、この3つを心がけるとよいです。

警察が来たときの上手な対応

  • ていねいな言葉づかいで穏やかに応対しよう
  • 事実をはっきり伝えよう
  • 困っていることがあれば相談しよう

Point1:ていねいな言葉づかいで穏やかに応対しよう

ていねいに!穏やかに!
はっきり言って・・・これは難しいと思います!
怒りの気持ちがありますよね。
戸惑いや不安もあります。

でも・・・

できるだけていねいな言葉づかいを心がけて穏やかに、そして理性的に応対しましょう。
「理性的」の反対言葉は「感情的」です。

忘れたくないのは「警察官も人間」だということです。
もし感情的になって取り乱したり、警察官に対して怒りをぶちまけたりしたら・・・
自分が逆の立場だったらどうでしょう??

怒ったことに対して処罰されることはないとしても、相手に与える印象は悪くなると思いませんか。
そうなると、「あ~、きっとこの人は周りに迷惑を掛けてるんだろうな~通報されて当然だな~」と思われてしまいます。

覚えておきたいのは、警察官は自分の敵ではないということです。
警察官には地域の安全を守る使命があります。
通報に対しては行動しなければならず、放置するわけにいかないのです。

なので、そんな余裕はないかもしれませんが、相手をしっかりとねぎらってあげる!くらいの気持ちで接してみるとよいです。

Point2:事実をはっきり伝えよう

穏やかに接することと、言いたいことを我慢することには違いがあります。
事実をはっきりと伝えるのはかならずしも悪いことではありません。

通報した人の言い分を、警察を通して聞くとします。
該当しそうな部分については素直に認めて「改善するよう努力します」と伝えるのは良いことです。
一方で、不当な苦情の場合はそのことをはっきりと伝えます。

建物の構造によっては、自分以外の部屋から出ている騒音が自分だと勘違いされることがあります。

ていねいで穏やかに、でも事実ははっきり伝える真摯な態度によって、警察官と良い関係を築くことができます。

Point3:困っていることがあれば相談しよう

地域の安全を守るのが警察官の役割です。
警察官にとっては、通報した人もあなたもあなたの家族も「守るべき市民」です。

この観点に立って、困っていることがあれば相談したりアドバイスを求めるとよいでしょう。

例えば、自分自身が“不可解な住民”に困っていることを伝え、なにか良いアドバイスがないか聞いてみることができます。
同じようなケースでみんなどう対処しているか聞いてみるのもよさそうです。

警察官は「民事不介入の原則」に沿って行動します。仲裁を求めたり相手を訴えるための助けを期待したり、過度に何かを要求するのはやめましょう。

現実問題として、何度も通報されてしまうことがあります。
そんなときはどうしたらいいのか、次の項目で説明しますね。

何度も通報される場合、どうしたらいい?

普通に生活しているのに・・・

通報されて以来、前よりも気をつけて生活しているのに・・・

また警察が来た!!

どうしましょう?

騒音が事実なのか警察に確認をお願いする

通報される理由に心当たりがないときや、生活音について過剰に反応されているなら、「騒音レベルを確認していただけるでしょうか」と申し出ることができます。

通報者が“困っている”時間帯に、通報者の部屋で警察官に現地調査してもらい、騒音の事実があるか確認してもらうんです。

仮に実体があるなら、自分の側が改善しなければなりません。しかし実体がないなら、その事実を警察に理解してもらえます。

ただしこの方法は警察官の同意と通報者の同意がなければ成立しません。自分で騒音レベルを測定することもできます。その方法は後ほど取り上げます。

度重なる通報で困っていることを、通報者に伝えてもらう

実体がないのに何度も通報されるなら、加害者と被害者が逆転していることになります。
だとしたら、こんどは自分が被害者として毅然とした行動を取ることもできます。

通常、警察官は“騒音元”の家を訪問したあとで、通報した人の家を訪問します。
つまり、ある意味伝言役のような存在にもなるわけです。
であれば、こんどはあなたが伝言を頼むこともできます。
「不当に通報するのは迷惑行為である」と伝えることができます。

ただし、それは相手を刺激する結果につながりかねないので、言う前によく考えるようにしましょう。

厄介な人を刺激するとかなり厄介です!

警察官の不適切な行動については公安委員会に相談する

万が一、警察官の行動に問題があると思える場合は、警察官と直接やり合うのではなく別の機関に相談しましょう。

別の機関とは公安委員会です。

都道府県警察の職員の職務執行についての苦情がある場合は、警察法第79条(苦情の申出等)により、当該都道府県公安委員会に対して文書により苦情の申出をすることができます。

引用:警察庁

住んでいる都道府県公安委員会の連絡先は、公式ページで確認できます。

国家公安委員会 公式ページ

あるいは、各警察本部の「監察官室」へ相談することもできます。

警視庁を含む都道府県警察本部の連絡先:警視庁 公式ページ

警察官について苦情を述べても、騒音問題そのものの解決には直結しません。

実際にこの手段を活用することはないとしても、こんな手段があることを知っておくと安心できるはずです。

さて、肝心の対処法についてここから取り上げていきます。

騒音問題の加害者になってしまうときの対処法は?

騒音問題の“加害者”になってしまったときの対処法を7つ紹介します。
もちろんこれらすべてを実行する必要はありません。
状況はそれぞれなので、参考情報として活用し、「これはいいかも」と思う方法を試してみましょう。

無責任なようですが、行動の結果を刈り取るのは良くも悪くも当人です。

騒音問題における上手な対処法

  • 問題点の改善に努める
  • 騒音レベルを測定してみる
  • 管理会社や大家さんに相談する
  • 法律に訴える
  • 復讐心をコントロールする
  • 直接乗り込まない
  • 引っ越しを検討するここに本文を入力[/box03]

問題点の改善に努める

この場合の問題の改善とは、通報者との関係改善ではなく騒音の改善です。

騒音について通報され、それが生活音の範疇を超えているものなら、社会的マナーに沿って改善に努めましょう。

騒音として指摘される点:

下の階の人からは・・・

  • 子供の歩く音や足音
  • 正体不明のドンドンと響く音
  • ボール遊びの音
  • 飲み会やパーティ、来客による多人数の足音
  • スリッパをはいて歩くたびのパタパタ音
  • 掃除機をかけるときの音
  • フローリングにものが落ちるときの衝撃音
  • トイレやシンクのウォーターハンマー音
  • 自宅トレの際の音
  • ドアの開閉音
  • 洗濯機の音 など

隣の部屋の人からは・・・

  • ベランダで布団をたたく音
  • 子供の足音
  • 赤ちゃんの泣き声
  • テレビや音楽の音
  • 犬の鳴き声(ペット可の場合)
  • 電話の話し声や笑い声
  • 複数名で騒ぐ声
  • 目覚まし時計の音
  • 楽器を弾く音
  • ドライヤーの音
  • パソコンのタイピング音
  • イスが動く音
  • 壁をドンドンする音 など

上の階の人からは・・・

  • 窓を強く開け閉めするときの音
  • エアコンなどの家電の音
  • 重低音(ウーハー等) など

相手がどんな音に“迷惑”しているのかわかっているなら、まずはそこを重点的に改善しましょう。

「音を出してはいけない!」と思って生活するのは大変です。まずは1つか2つを選んで重点的に取り組むとよいです。

騒音レベルを測定してみる

騒音レベルを測定してみるのも良い方法です。
費用はかかりますが、専門業者に依頼することでかなり正確なデータを取り、記録に残せるメリットがあります。

「騒音レベルの測定を依頼するのは悩んでいる側」と思われがちですが、業者によると誤解騒音の証明として“通報される側”が依頼するケースが増えているのだとか。

「本当に騒音を出していないかセルフチェックする」ため、そして「濡れ衣や勘違いを証明」するために、必要に応じて騒音レベル調査を依頼できる

きっとこれまで騒音調査なんて無縁だったはずです。興味があれば、参考として日本の騒音調査における第一人者の「ソーチョー」のWebサイトをチェックしてイメージをつかんでみてください。
基本パックで50,000円前後です。

管理会社や大家さんに相談する

管理会社(大家さんが直接管理している場合は大家さん)に、騒音問題が発生している事実を知らせておくのも実際的です。

おそらく通報者はすでに管理会社にも連絡しているでしょうけど……

処罰感情で通報者を訴えるというよりも、起きていることを説明し、自分たちが取っている対策についても説明した上で、どうしたらいいかアドバイスを求めてみましょう。

もしかしたらその通報者に悩まされているのはあなただけではなく複数かもしれません。
であれば、あなたからの報告は管理会社が今後について考えていく上で助けになることでしょう。

法律に訴える

一国民としての権利を行使することもできます。

警察や管理会社ともコミュニケーションを取り、騒音の実体に向き合って必要な対策を講じているにも関わらず、執拗な抗議や通報、ときに嫌がらせが続くようなら、法律に訴えるという選択肢が浮上してきます。

法律に訴えると言っても、私たちのほとんどは法律に明るいわけではありませんよね。
にわか知識で行動してしまうと、結果として時間や体力、費用を消耗するだけに終わるかも。
反対に訴えられる危険性も伴います。

それで、もし法律に訴えることを考えるなら、まずは信頼できそうな弁護士に相談してみましょう。法律事務所の中には、初回相談は1時間まで無料に設定しているところがあります。また、国が設立した法テラスもあります。

復讐心をコントロールする

精神論の部分になってしまいますが、こういう状況だからこそ「復讐心をコントロールする」ことが肝要に思われます。

何度も通報を経験したり嫌がらせを受けたりすると、怒りの気持ちが込み上げてくるのは自然かも。

でも、相手も“相当”な人です。
そんな相手に復讐心を抱いてなにかしてしまうと・・・あとになって後悔してもしきれない結果になってしまう可能性が。

じゃあどうすれば復讐心をコントロールできるのか?

残念ながら私は感情のコントロールの面で豊富な知識を持っているわけではありません。あくまで個人の経験ですが、書店に行ってアンガーマネジメントや「怒らない」系の本を買うことが助けになりました。

直接乗り込まない

騒音問題の初期なら、ときには互いに話し合ったり挨拶し合ったりして上手に収束させることも可能です。

しかし・・・

すでにこじれている状況では、対面で解決しようとしても不可能なことが多い。
これが現実です。
対面することで問題が悪化することも考えられます。

直接乗り込まないのも1つの対策と覚えておきましょう。

引っ越しを検討する

引っ越しを検討するのも1つの対策です。

実際に引っ越すがどうかは別として、「いざとなったら引っ越せる」という選択肢があるだけで精神的に楽になるかもしれません。

「もし引っ越すとしたらどこがいいかな~」

こんなライトな感じでいろいろ物件を見ておくのもおすすめです。




さいごに:騒音で警察に通報されてビックリしている人へ

今回の記事では騒音で警察に通報された後の対策について取り上げました。
この記事の内容が少しでもお役に立てば嬉しいです。

騒音問題は上手に対処しないと長く続きますし、どんどん悪化してしまうことも。
自分の心身が消耗してしまうことにもなりかねませんので、さっそくできることから始めていきましょう!

私自身が経験した怒り、苦しみ、それらを経て調べたことをこうしてお分かちすることで、一人でも多くの人が上手に対応できればという思いで書き進めていきました。

今後の生活が少しでも良いものになることを願っています!

ちなみに、自分たちが騒音問題に悩まされていて通報しようかどうか迷っている場合は、以下の記事をご覧ください。

>>>【ちょっと待った!】マンションの騒音で警察に通報しても大丈夫?

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