なんで家賃の支払い方法が振込になっているの・・・
毎月払いに行くの、めんどくさいんだけど・・・
この記事で、家賃の振込がめんどくさい!忘れそう!を解消する方法をお伝えします。ややデメリットもある方法になりますので、そのあたりもはっきりと書いておきます。
ついでに、必要ないかもしれませんが、多くの賃貸物件で家賃が振込になっている理由も解説します。
家賃振込がめんどくさい!を解消する方法
銀行の定額自動送金サービスを活用する
デメリットも伝える
自動引き落としにしてほしい。そんなときは、自分で銀行に行って「自動振込手続き」をすると自動引き落としになります。
三菱UFJ銀行の場合:
家賃や駐車場代、家族への仕送りなど月々の決まった振り込みを登録できる
送金先と送金日、送金期間を指定できる(送金期間は最長5年で更新が必要)
送金の都度、手数料がかかる(3万円以上は110円~385円)
銀行の窓口に行って所定の依頼書に記入するだけでOKです。
注意点は2つ:
- 毎月同じ額しか送金できない(銀行によっては年に3回程度変更可能)
- 送金のたびに手数料がかかる
そのほか、株式会社インサイトなど口座引き落とし代行業者がありますが、銀行の自動振込手続きで十分だと思います。
振込手数料のことを考えると、自動送金の手数料もほとんど気にならない程度ですね。
家賃クレジットカード自動支払いシステムを活用する
・類似のサービスが少ない→需要があまりないのだろう
クレジットカード払いに対応している物件なら、途中で「やっぱりクレジットカード払いにしたいです!」と申し出るだけで済みます。でも、対応していない物件はいくら頼んでも無理です。
唯一の方法は、毎月の家賃をクレジットカード決済に変換してくれる代行業者の活用です。考え方は銀行に行って自動送金手続きをするのと同じ。一度手続きを済ませれば後は毎月の支払いがカードになって便利です。
クレカのポイントやマイルを貯めている人やゴールドやプラチナへのステップアップを目指して利用額を増やしたい人には魅力的なサービスと言えます。
ただし、毎月所定の手数料がかかります。
ちなみに、アパマンショップならクレカ払いに対応している物件をたくさん取り揃えています。詳しくはアパマンショップはこんなところ【基本情報や口コミ・評判】という記事にまとめています。
大家さんと交渉してみる
家賃が振込になっている理由
もし「家賃支払いは銀行振込のみ」となっているとしたら、それは大家さんにとって都合がいいからです。
なぜそういえるのか、順番に見ていきましょう。
都合がいいと言っても、「そのほうが儲かる」という意味ではなく、「そのほうが家賃収入が減らずに済む」という意味です。詳しくは順番に解説していきます。
前提:家賃の支払方法は大家さんの都合によって決まる
前提として、家賃の支払方法を指定するのは大家さんです。不動産屋さんやアパマンショップ、ミニミニなど不動産仲介会社ではありません。
不動産仲介のお店の人に「支払方法なんとかなりませんか?」と聞いたら、「大家さんに確認してみます」と言われるに違いありません。
家賃の支払方法は4パターン
ちなみに、家賃の支払方法は大きく分けてこの4パターンです。
家賃の支払い方法
- 現金払い
- 振り込み
- 自動引き落とし
- クレジットカード払い
現金払い
現金払いというのは、つまり大家さんへ直接家賃を現金で手渡しする方法です。
※ 管理会社へ手渡しするケースもあります
とくに大家さんがアパートの一室に住んでいたり、大家さんの本宅の敷地内にアパートが建っていたりすると、すぐに支払えるし集金できるので「現金払い」になることがあります。
いつも家にいるなら、家賃をそのまま現金でもらえるので都合がいいと言えます。
でも最近では対面での支払いを嫌がる入居者が多いのも多いのも事実です。一昔前の支払方法です。
振り込みは大家さんにとって都合がいいんでしょうか?振り込み手数料は借主負担となっていれば、大家さんとっては手数料負担の心配がなく都合がいいと言えます。
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振り込み
大家さんが指定した口座に、毎月指定された日までに家賃を振り込むスタイルです。この振り込みが家賃の支払方法として一般的に採用されています。たいていは27日が締め切りになります。
振り込み手数料は大家さんが負担するのか入居者負担か。それは入居を決めるときにサインすることになる「賃貸契約書」になんと書いてあるかで決まります。たいていは「振り込み手数料は借主負担」となっています。
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自動引き落とし
自動引き落としだと、毎月決まった日に入居者の銀行口座から家賃が引き落とされます。たいていは27日が引き落とし日になります。
入居者が多い物件の大家さんや、複数の物件でたくさんの入居者を抱えている大家さんにとっては、入居者ともWin-Winで都合がいいと言えます。
でも、数人の入居者しかいない物件では不便な方法になります。その理由は次項で取り上げます。
保証会社の利用が必須になっている物件では、毎月の家賃を保証会社に支払うことになります。その場合、自動引き落としになることが多いです。
入居者が何らかの事情により家賃が払えなくなったとき、入居者に代わって大家さんに家賃を立て替え払いするのが、家賃保証会社です。親や親族などが保証人の要件を満たさない、周囲の人に保証人を頼みにくい場合などに利用されることがあります。家賃保証会社を利用するかどうかは、基本的に大家さんや不動産会社が決めます。つまり、従来の連帯保証人の役割を家賃保証会社が担うわけです。最近の賃貸物件では、家賃保証会社の利用を義務付けているケースが増えてきました。
引用:UR くらしのカレッジ
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クレジットカード払い
毎月の家賃をクレジットカードで支払う方法です。ショッピングでは一般的になっているクレジットカード払いも、じつは家賃支払いについて言うとまだまだ少数派なんです。
最近では、大東建託やアパマンショップが管理している物件の一部はクレジットカード払いに対応しているようです。
ほかにも、「特定のクレジットカードのみOK」となっているケースがあります。
クレジットカードで支払われるとカード会社から決済手数料をとられてしまうので、都合が悪いと言えます。
でも、キャッシュレス化が進む中にあってクレジットカード対応しないと入居者が集まらないという理由から、カード払い対応に乗り出す大家さんが増えつつあります。
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ここまでで、家賃の支払方法4つと、それぞれが大家さんにとって都合がいいかどうかをシンプルに説明しました。
参考までに、入居者にとっての都合も見ておきましょう。
支払方法 | メリット | デメリット |
現金 | 払いに行くだけで済む
大家さんと話せる | めんどくさい
支払いが遅れると気まずい |
振り込み | 大家さんに会わなくていい
他の支払いのついでに処理すればいい | 振り込み手数料がかかる
毎月振り込むのがめんどう |
口座引き落とし | 自動で支払いが完了するので楽
うっかり忘れを防げる | 口座に残高を残しておかないといけない |
クレジットカード | 他の買い物と請求がまとまるので便利
ポイントがたまる 支払いのタイミングをずらせる | 対応している物件が少ない
指定されたカードを作る羽目になることも |
入居者であるあなたにとって、もし選べるとしたらどの方法がもっとも都合がいいでしょうか? 反対に、どの方法がいちばん面倒でしょうか?
さて、結局のところ大家さんが振り込みを選ぶ理由はなにか理解できましたか?
大家さんが振り込みを選ぶたった1つの理由とは
大家さんが振り込みを選ぶたった1つの理由とは、なにか特別なものではありません。それは「大家さんにとって都合がいい」というもの。ただそれだけです。
振り込みにさせるくらいなら、自動引き落としにしてよ~
こんなふうにツッコミたくなるかもしれませんね。
でも、大家さん側に立って考えると・・・
小規模の賃貸物件を経営している大家さんの場合、戸数が少ししかありません。そうなると、銀行側が自動引き落としを認めてくれないことがあるんです。仮に認めてくれるとしても、自動引き落としに伴う手数料は大家さん持ちになってしまいます。
だから振り込みになっているんです。
まとめ
この記事で取り上げたことをまとめます。
- 家賃の支払方法は大家さんが決める
- 多くの賃貸物件で家賃が振り込みなのは、大家さんにとって都合がいいから
- 家賃の支払方法は4パターン
- 自分次第で自動引き落としやクレカ払いにできるが、手数料がかかる
いまさらですが、「振り込み=悪」というわけではなく、それぞれの支払方法に便利な面とそうでない面があります。
大切なのは、自分にとって良い方法を選ぶことです。さっそく再考してみませんか。