トライズ「スピーキング本科」コースを受講するにあたって、まず初回コンサルティングを受けることになります。
初回コンサルティングはオンラインでも対面でも可能です。私は対面を希望しました。かかった時間は2時間30分です。
途中で10分間の休憩を挟んでもらえました。
初回コンサルティングの流れ
初回コンサルティングはこのような流れで進んでいきました。
詳しく書き過ぎると許可なしにトライズのカリキュラムを公開してしまうことになるので、ここではザっとイメージできる程度に流れをお伝えしたいと思います。
ちなみに、初回コンサルティングを受けるにあたって事前準備を済ませておく必要があります。
コンサルタントの自己紹介
トライズでは、一人ひとりに専任のイングリッシュコンサルタントが割り当てられます。
異動や離職がない限り、最後まで同じコンサルタントが伴走してくれます。
担当のコンサルタントが、ご自身の英語との関わりを中心に自己紹介してくれました。
VERSANT結果と事前テストのフィードバック
初回コンサルティングの準備として、VERSANT(ヴァーサント)テストとトライズが用意した事前テストを受けておきました。
VERSANTはトライズから受け取ったIDで受験しており、結果は自動的にトライズと共有されます。
VERSANTテストの結果に基づいて、いまの英語力がどのようなものか、今後どんな点を伸ばしていくといいかフィードバックしてもらいました。コンサルタントは「実際にテストを受けてみて、この種の問題が出されたときはどんな風に感じましたか」と自己分析を促す質問をしてくれました。
トライズのコーチングを通して、自分で自分に問いかけて改善する力(メタ認知力?)がつきそうです。
圧倒的に語彙が足りないので、シャドーイングでフレーズ暗記をすること、フレーズを覚える努力をしながら流暢さも意識していけるとアドバイスされました。これは大きな気づきでした。
事前テストのフィードバックも受けました。事前テストでは、英文法の問題が15問出題されていました。それらの正答率の発表と、間違えていた部分の確認がありました。解説文を見ながら「テストのときはこれを選ばれましたが、解説を読んであらためて考えるといかがですか?」など、英文法をどの程度理解しているか、忘れていただけなのかまったくわからないのか浮き彫りにする質問をしてくれました。自分の英文法のレベルを再確認する機会になりました。
事前の英文法テストは、どのレッスンスタイルから始めるといいか見極める目的があるようです。後ほど書きますが、私の場合は英文法の復習を含めるべきレベルなので、日本人コーチによる英文法の復習レッスンを組み込むことを提案されました。
事前テストには心理テストのような部分がありました。これは主に「どんなスタイルの学習やレッスンを好む傾向があるか」把握するために用意されているとのこと。結果に基づいて「動画を見て学ぶよりテキストベースのほうがお好きなようですね~当たってますか~」みたいに会話していきました。
ちなみに、初回コンサルティングの段階でのVERSANTと事前テストは、「スコアがいいかどうか」を測るためではなく、いまの英語力を把握するためのものです。結果が悪くても気にすることはありません。
スコアについて何か言われたり怒られたりすることはないので安心です。トライズのコーチングは心地よくやる気を引き出してくれます。
ゴールの設定と誓約書の作成
トライズでは、明確なゴール(具体的な目標)と達成時期を設定します。明確な目標を一文にまとめるので、学習期間は自分で決めた目標を見返し、その姿を思い出してひたすら取り組むことができそうです。
事前に自分で目標を考えておくのですが、初回コンサルティングの場でイングリッシュコンサルタントと一緒に話し合い、言語化して確定させます。
決めた目標を誓約書に記入します。誓約書といっても「○○はしません。したら罰金です」みたいなものではなく、自分で自分に誓約する宣言書のようなものになります。
一部にぼかしを入れて画像を掲載したいところですが、トライズ側に確認していないので控えます……
学習を続けていく中でくじけそうなとき、ついつい怠けてしまうとき、なんでこんなつらいことしないといけないんだろう……と勝手に腹を立ててしまうときに、この誓約書を見返すことになりそうです。
英語力のチェック
ゴールを決めて誓約書の作成が完了したら、次はネイティブコーチによるレベルチェックです。
レベルチェックといっても試験のようなものではなく、あくまで現状を把握して自分にピッタリな学習計画を立てるためのものです。
イングリッシュコンサルティングのPCを使って、Zoomでネイティブコーチと約20分間会話します。私を担当してくれたのはカナダ人男性コーチで、ちょうどいい感じの気さくなイケオジでした。
受講開始時点の私の英語力は初心者レベルです。それでも、恥ずかしい思いをせず楽しんで時間を過ごせるように、上手に会話を盛り上げてくれました。コーチの質問は聞き取れて意味がわかっているのに、答えたいことを何と英語で言っていいかわからずもどかしく感じました。結果……単語1語とかになってしまっても、それを拾ってうまく会話を膨らませてくれました。
レッスン後には、「1語~3語ではなく、もう少し長い文で話せるようになったらいいですね」とアドバイスしてもらいました。不思議と、アドバイスされたときは「頑張ろう!」と思いましたし、できそうな気になりました。プロですね。
ネイティブコーチとの会話が終わったら、最後にネイティブコーチとコンサルタントが会話をします。「○○さんはこんなところができている。だから今後はこんな点を伸ばしていくといい。レッスンはいきなりネイティブコーチと週3回よりも、まず日本人コーチと週2回程度文法を復習していくといいと思うよ」など、観察を述べていました。そして終了です。
これまでの人生を振り返ると、自分が英語を全然話せないことにコンプレックスを抱いていて、オンライン英会話レッスンにチャレンジしようと思っても、無料お試しさえも怖気づいてキャンセルしてしまうほどでした。そんな私ですが、トライズの雰囲気ならやっていけそうです。
教材選定
- VERSANTと事前テストの結果
- ネイティブコーチによるレベルチェック
- 学習のゴール
これらを踏まえて、コンサルタントが教材を選定します。
自分が10分間休憩してトイレなどに行っている間に真剣に選んでくれました。
トライズでは、シャドーイングに使う「リーディング用」の教材と「スピーキング用」の教材を中心に使うようです。私の場合は英語が基礎レベルなので、リーディング用とスピーキング用の教材に加えて中学英語の復習用のテキストも選定してもらいました。
教材は「これをやりなさい!」と押し付けられるのではなく、なぜこの教材が必要なのか、どんな特徴があるのか、どんなふうに使うのかまで、丁寧に説明してもらえます。
場合によっては2つピックアップしてくれて、好きなほうを選べます。それぞれについて紹介し、その教材の優れているところと惜しいところ、もう1つの教材はその惜しいところをカバーしていることなどを話してもらい、最終的に自分で「やってみたい!」と思えるほうを選ぶ感じです。直感で相性がいいと感じるものを選ぶことも大切ですよね。
使うことに決まった教材の情報は、あとでコンサルタントがメールで送ってくれます。
教材は自分で購入します。Amazonでもいいですし、書店でもOKです。言うまでもない点ですが、トライズが教材販売で利益を得ようとしているわけではありません。完全に中立的な立場で、それぞれに合うものを組み合わせてくれます。
初回コンサルティングで選定された教材をまずは3か月間使っていき、そのあと見直される予定です。
学習方法の説明
トライズでは、リーディングとスピーキングに重点を置いて使える英語を身につけます。どのように学習していくか、具体的な方法を教えてもらいました。
学習方法は、トライズの「GUIDE BOOK」に書いてあります。動画も用意されています。
この内容をお見せできないのが残念です。情報流出になってしまうので、ここに書くこともできません。このガイドブックだけでも「トライズを選んでよかった!」と感じました。
とにかくシャドーイングが大事と言われます。でも、せっかくシャドーイングをやっても教材選びや方法を間違えてしまうと効果が半減するだけでなく、非常に苦しいだけの作業になってしまうようです。シャドーイングについて丁寧に教えてもらいました。実際に苦しむのはこれから先です。
まだ学習を始めていない段階なのでよく理解しきれていませんが、何度もガイドブックを見ながら提案されている方法に忠実に進めていきたいと思います。
レッスンの日程調整とプログラム開始時期の選定
レッスンの日程を、初回コンサルティングの際に決めていきます。
トライズでは基本は週3回のレッスンです。週のうち枠を決めて、その枠で最低でも1か月くらいは行う感じです。同じコーチが担当することを前提にしているため、オンライン英会話レッスンのサービスのように直前に予約をしたり変更したりはできません。
レッスンは、いろいろな組み合わせが可能です。ネイティブコーチと3回でもできますし、日本人コーチと1回+ネイティブコーチと2回でもできます。2回をマンツーマンにして1回をグループレッスンにする選択肢もあります。
ちなみに、レッスンはマンツーマンが1回25分、グループが50分の枠になっています。
レッスンのタイミングを決めたら、最初のレッスン日を決めて、そしてプログラム開始時期が決まります。プログラムの開始日から1年後が卒業予定日になります。
学習計画表の作成
ここは覚悟が必要なパートです。
学習計画表を作成することによって、これからの1年が厳しい戦いになることを実感させられるからです。
トライズでは1年間に1,000時間の英語学習が課されます。1週間で20時間、1日に均すと約3時間です。Excelに入力しながら実際の学習計画を立てるのですが……
トライズに申し込む前は「1日3時間か~頑張らないと」と漠然と思っていただけのものが、こうして「朝リーディング1時間スピーキング30分」「昼にレッスン」「夜にリーディング……」と表に埋めていくと、一気に血の気が引いてしまいました。
でももう後戻りはできません。
もちろん学習計画表のとおりに分単位で進めていけるわけではありません。大切なのは週20時間、1年で1,000時間やり切ること、そしてがむしゃらにやるのではなく効果の出る方法で取り組むことです。
事務連絡と初回プログレスチェックの日程調整
最後に事務連絡と初回プログレスチェックの日程調整をして、初回コンサルティングは終了になります。
本当にあっという間の濃い2時間30分でした。初回コンサルティングの時間の目安は2時間で、人によって2時間30分や3時間になるみたいです。
トライズでは2週間に1回イングリッシュコンサルタントと面談して、学習の進捗状況や学習のチェック、悩んでいることの相談や今後のアドバイスなどをもらうことができます。プログレスチェックは対面でもオンラインでもOKです。
さあ、いよいよ始まりです!
トライズの無料カウンセリングは、話を聞くだけでも大丈夫です。もし気になっているなら、ぜひ一度受けてみてください。