マイホームを購入したら、ある段階で火災保険について検討することになります。火災保険の補償の開始日は、物件の引渡し日に設定するのが一般的です。
積水ハウスで家を購入すると、営業担当者が火災保険について案内してくれます。その際の切り口はこうです。
「積水ハウスの住宅をご購入になられたお客様に最適な保険を、我々がご提案します!」
「積水ハウスオーナー様専用の割引が適用される火災保険をご用意できます!」
でも実際のところ、積水ハウスが勧めてくる火災保険に加入すると保険料が高くつきます。
積水ハウスが勧めてくる火災保険
積水ハウスで家を建てると、必ずと言っていいほど以下の火災保険が“おすすめ”として提案されます。
- 住まいの安心工房(共栄火災海上保険)
- シャーガード(東京海上日動火災保険)
- 積水ハウス タフ・住まいの保険(あいおいニッセイ同和損害保険)
- ホームプロテクトEX(AIG損害保険)
- THEすまいの保険(損害保険ジャパン)
これら5つは、積水ハウスフィナンシャルサービス株式会社(積水ハウスのグループ会社)が取り扱っている火災保険です。
積水ハウスは保険会社5社と提携していて、それら5社が販売している保険商品を積水ハウス用にアレンジして、専用のパンフレットを用意して販売しています。
積水ハウス側の説明によると、これら5つはどれも「積水ハウスの住宅を購入した人に最適な保険です!」となっています。
そう聞くと、なんだかよさそうに思えますよね。でも注意したほうがいいです。
積水ハウスが勧めてくる火災保険は保険料が高い
事実として、積水ハウスが勧めてくる火災保険にそのまま加入すると、自分で保険商品を選ぶときと比較して保険料が割高になってしまうことが多いです。
この点、ぜひ注意してください。
積水ハウスがおすすめする保険商品は、保険料の面でそこまでシビアな努力が払われていません。「よくわからないからおまかせで」と依頼してくれる人たちが多いことを見込んで、保険料を下げる努力をしていないのです。
積水ハウスおすすめの火災保険が本当に割高かどうかは、ちょっと面倒ですが……自分で他社の火災保険と比較してみるとよくわかります。
同じことは、積水ハウスが提供する賃貸住宅でも起きています。積水ハウスの高級賃貸住宅「シャーメゾン」を借りようとすると、火災保険はシャーメゾン少額短期保険会社(これも積水ハウスのグループ会社)が販売している「シャーメゾンライフガード」を提案されます。シャーメゾンライフガードは他社と比較して割高です。
積水ハウスの営業パーソンに勧められるまま契約するのではなく、複数の保険会社から見積もりを取り寄せることをおすすめします。
ポイントは、自分で見積もりを取ることです。積水ハウスは保険会社5社と提携しているので、「うちでも5社で比較できるじゃないですか」と言ってくるかもしれません。でも、それら5社の商品はすべて積水ハウス仕様になっていて、積水ハウスと保険会社の双方にメリットがあるようになっています。具体的に言うと、積水ハウスに手数料が入るようになっているのです。
積水ハウスが提案する火災保険に加入する義務はない
積水ハウスが提案する火災保険に加入する義務はありません。
そもそも火災保険は強制加入の保険ではないので、まず「入るかどうか」選べます。仮に入るとして、どの保険に加入するかは、各家庭が自由に決められます。
もちろん、「積水ハウスの担当者にお世話になったから」という理由で、そのまま火災保険をお願いするのも1つの選択肢です。実際、保険にはそのような側面があります。
火災保険は自分で比較して選べる
火災保険は自分で比較して選べます。賢く選んで保険料を最適なものにしたいなら、火災保険は自分で選びましょう。
といっても、複数の保険会社から自分で見積もりを取り寄せるのは大変な作業です。
最近では、住宅を購入する人の一定数が火災保険の一括見積もりサービスを利用しています。我が家もそうしました。
火災保険の一括見積もりサービスを使えば、一度の入力作業で複数の会社から一括で見積もりを取り寄せることができます。自分で個別に連絡を取って複数取り寄せるよりはるかに楽です。
火災保険一括見積もりサービスは、複数の会社が提供しています。
- 楽天インシュアランスプランニング
- インズウェブ(SBI)
- 住宅本舗(株式会社A2Z)
- 保険スクエアbang!(株式会社ウェブクルー)
- KURABEL(クラベル)
どのサービスを利用しても、一度に複数の保険会社から見積もりを出してもらえます。
ちなみに、我が家は「保険スクエアbang! 火災保険」を選びました。その理由は、次の項目に少しだけ含めておきます。
保険スクエア bang!安い保険料で必要な補償を付けるのがポイント
保険選びで重要なのは、ただ保険料を安くすることではありません。そうではなく「自分たちにとって本当に必要な補償が何か見極めて、妥当な保険料を支払うこと」です。
家財や建物、地域の災害リスクなどを把握して、自分たちにとって必要な補償を見極めたうえで、それらの補償を良心的な保険料で提供してくれる保険会社の商品を選ぶ必要があるのです。
せっかく保険料を安く設定している保険会社を選んでも、過剰な補償が付いているなら保険料の総額が高くなってしまいます。びっくりするくらい安い保険料だとしても、いざという時に全然保険でカバーされないようでは意味がありません。
十分な補償を付けておきましょう!
……となるわけですが、実際のところ「どのくらい補償を付ければいいか」自分たちがわかっていないケースが多いのです。我が家の場合もそうでした。
最適な火災保険を選ぶのは意外と難しい
- 火災保険の補償内容は多岐にわたるから
- 保険会社によって補償内容や保険料が異なるから
- 地震には地震保険への加入が必要だから
- ハウスメーカーにお任せすると割高になるから
- 安い保険料の会社だとなんとなく不安になるから
自分たちにどのくらい補償を付ければいいかわからない。この問題まで解決してくれたのが「保険スクエアbang! 火災保険」でした。
一般的な火災保険の一括見積もりサービスは、一発で複数の見積もりを取り寄せることができるので便利ですが、「あとは気に入った保険会社と連絡を取ってくださいね」というスタイルになります。
その点、「保険スクエアbang! 火災保険」は、保険会社15社の計41商品から比較できるだけでなく、保険のプロがぴったりで無駄のない補償を提案してくれました。一括見積もりサービスと保険相談サービスをセットで提供してくれたのです。
比較サービスの第一人者である株式会社ウェブクルーが提供している「保険スクエアbang! 火災保険」は、住宅メーカーから提示された火災保険の内容に疑問があってセカンドオピニオンを聞きたい人たちに選ばれているようです。すでに火災保険に加入している人が見直し目的で利用するケースも増えているようです。
もし特定の一括見積もりサービスにこだわりがないようなら、我が家が選んだ「保険スクエアbang! 火災保険」を使ってみてください。
保険スクエア bang!もちろん、好みの問題でほかの一括見積もりサービスを使ってみてもいいと思います。利用経験がないので「おすすめです!」とは言えないのですが、参考としてリンクを貼っておきますね。
まとめ
火災保険には、ほとんどの家庭が加入しています。
積水ハウスで家を購入すると、必ず火災保険が案内されます。そのまま加入してしまってもいいのですが、最適な補償が付いている保険に妥当な保険料で加入したいなら、自分で保険会社と補償内容を選ぶべきです。
事実として、保険のプロやマニアでない限り、ベストな保険を選ぶのは至難の業です。
ベストな保険を選ぶために便利なのが火災保険の一括見積もりサービスです。
これから住まいを選ぶ予定ですか?
周辺環境や隣人によって、快適な生活を送れるかどうかが変わってきます。落ち着いて安心して暮らしたいですよね。
安心して暮らすために欠かせないのが事前調査です。我が家は隣人調査サービスを利用して、事前に「周りにどんな人が住んでいるか」「ご近所トラブルは大丈夫か」「自治会に独特なルールがないか」などを調べてもらいました。実際に利用してみた感想を記事にまとめていますので、興味があればぜひ読んでください。