「できるだけ防音性の高い賃貸に住みたい」
「隣人の話し声や上階の足音に悩まされたくない」
「内見では、どこを確認すれば防音性がわかるの?」
賃貸物件を探しているとき、このような疑問を持つことがあるかもしれません。
防音性を重視して部屋を探す場合、「鉄筋コンクリート造(RC造)を選ぶ」「最上階・角部屋を選ぶ」というのが一般的だと思います。
どちらも重要な判断材料です。
しかし、私はこれまでの経験から、「RC造+最上階・角部屋」だけで防音性を判断するのは少し危険だと考えています。
私は過去に近隣トラブルを経験したことがあり、それ以来、賃貸物件を選ぶときには防音や周辺環境をかなり細かく確認するようになりました。
「RC造なら静かだろう」と考えて選んだマンションで、隣室からの話し声やテレビの音に悩まされた経験もあります。
現在は積水ハウスの賃貸住宅「シャーメゾン」1に住んでいますが、これまでの経験を踏まえて物件を選んだことで、快適に生活できています。
この記事では、そんな私自身の経験をもとに、防音性の高い賃貸を探すときに、契約前に確認してほしい7つのポイントを紹介します。
これから内見をする方には、とくに参考にしていただきたい内容です。
【無料】賃貸内見・防音チェックリストを作りました

この記事で紹介する内容を、「賃貸内見・防音チェックリスト」としてPDFにまとめました。
- 物件情報で確認すること
- 内見で確認する場所
- 不動産会社の担当者に聞きたい質問
- 共用部分で確認すること
- 自分が避けたい音の整理
などを、実際の内見で使いやすいチェック形式にしています。
スマートフォンで見ながら確認したり、印刷して内見に持っていったりして使ってください。
防音性の高い賃貸はどうやって見分ける?
最初に結論からお伝えすると、賃貸住宅の防音性は一つの条件だけで判断しないことが大切です。
私なら、少なくとも次の7つを確認します。
- 建物構造
- 床・壁・窓の防音仕様
- 部屋の位置
- 隣戸を含めた間取り
- 内見時の音や周辺環境
- 不動産会社が持っている情報
- 住人や共用部分の状況
「RC造だから大丈夫」
「最上階だから大丈夫」
「内見したとき静かだったから大丈夫」
と、一つの情報だけで決めるのではありません。
複数の情報を集めて、総合的に判断する。
これが、私がもっとも大切にしている考え方です。
①建物構造だけで防音性を判断しない

防音性の高い賃貸を探すとき、まず気になるのが建物構造ではないでしょうか。
賃貸住宅には、
- 木造
- 軽量鉄骨造
- 重量鉄骨造
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
などがあります。
一般的に、重量のあるコンクリートを使用できるRC造などは、木造や鉄骨造と比較して音を遮りやすい傾向があります。
そのため、「防音を重視するからRC造を優先して探す」という考え方自体は、私は間違っていないと思います。
ただし、RC造だから必ず静かとは限りません。
ここはぜひ覚えておいてください。
私自身、この点で失敗した経験があります。
以前の私は、「部屋が鉄筋コンクリートで囲まれていれば防音は最強だろう」くらいに考えていました。
そこで、多少家賃が高くてもRC造のマンションを選びました。
ところが、実際に住んでみると、隣の住戸との仕切り壁がコンクリートではなく、ボード系の壁になっていました。
その結果、隣室の話し声やテレビの音がかなり聞こえてきました。
私としては、「RC造を選んだのだから、防音面では安心だろう」と思っていただけに、かなりショックでした。
また、建物がRC造であっても、窓やサッシなどの開口部から外部の音が入ってくることもあります。
同じRC造でも、
- 戸境壁
- 床
- 窓
- サッシ
- 間取り
- 建物の設計
などによって、実際の音環境は変わります。
反対に、「鉄骨造だから防音性が低い」と最初から候補から外す必要もないと考えています。
現在、私が住んでいる積水ハウスのシャーメゾンは鉄骨造ですが、快適に生活できています。
そのため私なら、建物構造は必ず確認する。しかし、そこで判断を終わらせない。という選び方をします。
②床・壁・窓の「防音仕様」を確認する

建物構造を確認したら、次に見たいのが、実際にどのような防音・遮音仕様が採用されているかです。
とくに確認したいのは、床・壁・窓の3つ。
床|上階からの足音が気になる人は要チェック
マンションやアパートの騒音で気になりやすいものの一つが、上階からの足音です。
歩く音、子どもが走る音、物を落とした音などは、床や建物を通して伝わることがあります。
防音を重視している賃貸住宅では、床の遮音性能について具体的な商品名や性能が公開されている場合があります。
たとえば、私が現在住んでいるシャーメゾンには、「シャイド55(ゴーゴー)」という高遮音床システムが採用されています。
私が物件を探したときも、物件情報のページにそのことが明記されていました。
このように具体的な遮音仕様が公開されている場合は、物件を比較するための一つの判断材料になります。
壁|隣室からの生活音に関係する
隣人の話し声、テレビ、アラームなどが気になる方は、隣の住戸との間にある壁も重要です。
可能であれば、「戸境壁はどのような仕様になっていますか?」と不動産会社の担当者に確認してみましょう。
すぐにはわからなくても、管理会社や住宅メーカーの資料などから確認してもらえる可能性があります。
窓|外から入ってくる音も忘れない
防音というと床や壁ばかり気にしがちですが、窓も重要です。
たとえば、
- 車
- バイク
- 電車
- 人の話し声
- 学校
- 店舗
- 工場
などから発生する音は、窓やサッシを通して室内に入ってくることがあります。
物件情報や住宅メーカーの公式サイト、パンフレットなどを確認し、わからなければ、「この物件で採用されている床や壁、窓の仕様が分かる資料はありますか?」と聞いてみることをおすすめします。
③「最上階・角部屋なら静か」と決めつけない

防音を重視して賃貸を探す場合、「最上階・角部屋」は魅力的な条件です。私自身も重視しています。
最上階なら、自分の上に人が住んでいないため、上階からの足音というリスクを一つ減らすことができます。
角部屋なら隣接する住戸が少なくなるため、隣人の生活音が気になるリスクを減らせる可能性があります。
ただし、「最上階・角部屋だから静か。はい、以上!」と判断を終わらせるのはおすすめしません。
音は上と横からだけ来るわけではないからです。
たとえば、
- 下階からの生活音
- 共用廊下を歩く音
- 階段を上り下りする音
- エレベーターの作動音
- 駐車場の車やバイク
- 前面道路の交通音
- 線路
- 学校や幼稚園
- 近隣店舗
なども音源になる可能性があります。
そのため私は、最上階・角部屋を見つけたら、「その部屋の周囲に何があるのか」を確認します。
玄関のすぐ横に階段がないか。エレベーターに近すぎないか。寝室の窓のすぐ下が駐車場になっていないか。大きな道路や線路に面していないか。
可能であれば、建物の配置図まで確認します。
大切なのは、最上階・角部屋という言葉だけではなく、「その部屋が建物のどこにあるのか」を見ることです。
④自分の間取りだけでなく「壁の向こう側」の間取りを知る

賃貸物件を探すとき、間取り図は誰でも確認すると思います。
ただし、防音を重視するのであれば、自分が住む部屋の間取りだけを見て終わらせないことが大事です。
私がかなり気にするのが、「この壁の向こう側には何があるのか」という点です。
たとえば、自分の寝室の向こう側が、
- 隣戸の寝室
- リビング
- キッチン
- 浴室などの水回り
- 収納
のどれなのかによって、聞こえてくる可能性がある生活音は変わります。
自分が夜11時に寝ようとしていても、壁の向こうが隣戸のリビングなら、まだテレビを見たり家族で話したりしている時間かもしれません。
一方、住戸同士の間に収納などが配置されていれば、居室同士が直接隣接する場合とは条件が変わります。
隣の部屋の図面を見せてもらえることもあります。
可能であれば、不動産会社の担当者に、「この壁の向こうは、隣の住戸では何になっていますか?」と聞いてみてください。
私はこれまで、実際に隣戸などを含めた図面を見せてもらったり、図面のコピーをもらったりしたことがあります。
必ず見せてもらえるわけではありません。それでも、聞いてみる価値はあります。
自分の部屋の中だけではなく、上下左右まで含めて一つの住環境として考える。
防音を重視するなら、この視点を持ってみてください。
⑤内見は「住んだつもり」で本気で確認する

とくに、これまで内見をあまり経験したことがない方にお伝えしたいことがあります。
内見を、なんとなく部屋を見るだけの時間にしないでください。
「きれいですね」「思ったより広いですね」「収納もたくさんありますね」
もちろん、こうした確認も大切です。
しかし私は、内見は、契約前にその物件を自分の目と耳で調査できる貴重な機会だと考えています。
防音を重視するなら、短い時間でも本気で確認してみてください。
内見で防音を確認する方法
まず、部屋に入ったら一度会話を止めて、静かにしてみましょう。
周囲から何か聞こえてこないか確認します。
次に、窓を閉めた状態と、開けた状態の両方で外の音を確認します。
できれば、実際にベッドを置くことになりそうな場所にも立ってみてください。
そして、「夜、この場所で寝ていたらどう感じるだろう?」と考えてみます。
部屋の中だけではありません。
- 共用廊下
- 階段
- エレベーター
- 駐車場
- ゴミ置き場
- 前面道路
- 周辺店舗
なども確認します。
ポイントは、物件を見るのではなく、「ここで生活している自分」を想像することです。
「内見で静かだった=防音性が高い」ではない
内見で静かだったから防音性が高い!と考えるのは早計です。これはとくに注意してください。
たとえば、平日の午後2時に内見して、「上から何も聞こえない」「隣からも何も聞こえない」「すごく静かな物件だ」と思ったとします。
しかし、その時間は単純に上下左右の住人が仕事や学校で留守にしているだけかもしれません。
夜になって住人が帰ってくれば、音環境が変わる可能性があります。
可能であれば、昼間に内見した物件を仕事帰りにもう一度外から見てみる。平日に内見したなら休日にも周辺を見てみる。
こうした方法もあります。
もちろん、人気物件では、慎重になりすぎている間にほかの人から申し込みが入ることもあります。毎回できるわけではありません。
それでも、10分や20分の内見だけで、その部屋の24時間を判断しない。
これは意識しておいて損はありません。
内見は、「部屋を見せてもらう時間」ではなく、「ここで暮らして後悔しないかを確認する時間」だと考えてみてください。
内見に持っていけるチェックリストはこちら
ここまで紹介した確認項目をPDFにまとめています。
内見前に一度目を通しておくだけでも、「何を見るんだったかな?」となりにくくなります。
⑥不動産会社の担当者から、できるだけ情報を引き出す

ここは、私自身の経験からとくに伝えたいポイントです。
不動産会社の担当者から、引き出せる情報はできるだけ引き出してみてください。
私は部屋を探すとき、聞けそうなことは、とにかく聞いてみるようにしています。
たとえば、次のような質問です。
| 確認したいこと | 質問例 |
|---|---|
| 過去の騒音 | 過去にこの建物で騒音トラブルはありましたか? |
| 管理会社への相談 | この部屋や周辺住戸について、騒音の相談が入ったことはありますか? |
| 退去理由 | 前の入居者の退去理由について分かることはありますか? |
| 周辺住戸 | 上下左右の部屋は現在入居していますか? |
| 居住状況 | 答えられる範囲で周辺の居住状況について教えてもらえますか? |
| 防音仕様 | 床や壁の遮音仕様が分かる資料はありますか? |
| その他 | この部屋に住む前に知っておいたほうがいいことはありますか? |
もちろん、聞けば全部教えてもらえるわけではありません。個人情報2に関わることは答えてもらえないでしょう。
担当者自身が知らない場合もあります。仲介会社では分からず、管理会社でなければ把握していない情報もあります。
それでも私は、答えてもらえない可能性があっても、聞いてみることを大切にしています。
聞かなければ情報はゼロです。
聞いてみれば、「そういった相談は聞いていません」「管理会社に確認してみます」など、何らかの判断材料が得られる可能性があります。
私は担当者に、「以前、騒音で困った経験があるので、今回は防音をかなり重視しています」とはっきり伝えるようにしています。
そうすれば、「それならこちらの物件のほうが向いているかもしれません」と、別の物件を提案してもらえる可能性もあります。
ただし、担当者の話をすべてそのまま信じるという意味ではありません。
自分の目で見る。自分の耳で聞く。公開されている資料を調べる。担当者にも聞く。
使える情報源をできるだけ使って、契約前の判断材料を増やしていく。これが重要です。
⑦建物以上に「住人」が重要になることもある

どれだけ防音性能の高い建物でも、生活音を完全にゼロにすることは難しいでしょう。
そして同じ建物、同じ部屋でも、隣や上下階に住む人が変われば、音環境が変わる可能性があります。建物のスペックだけでは判断できない部分です。
もちろん、どんな人が住んでいるのかを契約前にすべて知ることはできません。個人情報もあります。ある程度は、運の要素が残ります。
それでも、建物全体の様子から確認できることはあります。
私なら、内見時に次のような場所も見ます。
- エントランス
- 共用廊下
- ゴミ置き場
- 駐輪場
- 掲示板
共用部分がどのように使われているのか。極端に荒れていないか。私物が大量に置かれていないか。
こうしたことだけで、住人のマナーや物件の良し悪しを判断することはできません。
ただ、建物が普段どのように使われ、管理されているのかを知る判断材料の一つにはなると思います。
掲示板があれば、ぜひ見てみてください。
たとえば、「夜間の騒音に注意してください」「足音について苦情が出ています」「深夜のテレビや音楽に注意してください」といった掲示があるかもしれません。
もし私がこのような掲示を見つけたら、かなり気になります。
ただし、騒音の掲示がある=現在もうるさい物件とは限りません。
すでに解決した問題かもしれません。逆に、管理会社がきちんと対応しているから掲示されているとも考えられます。
そのため、「この掲示はいつ頃からありますか?」「最近、騒音について何か相談があったのでしょうか?」と担当者に聞いてみます。
エントランスに入った瞬間から内見は始まっている。
私はそれくらいの感覚で物件を見てもいいと思っています。
「自分が嫌な音を避けやすい賃貸」を探す
最後に、私が現在とくに大切だと思っている考え方を紹介します。
それは、「自分は、どんな音が一番嫌なのか?」を最初に考えることです。
たとえば、上階からの足音がどうしても嫌なら、
- 最上階
- 床の遮音性能
を重視する。
隣室からの話し声やテレビが嫌なら、
- 戸境壁
- 角部屋
- 隣戸との間取り
を重視する。
車や電車など外からの音が嫌なら、
- 窓・サッシ
- 道路との位置関係
- 線路との距離
- 寝室の位置
を重視する。
すべてが完璧な物件を探すのは簡単ではありません。
だからこそ、「防音性の高い賃貸」を漠然と探すのではなく、「自分が一番嫌な音を避けやすい賃貸」を探す。
この考え方を持ってみてください。
まとめ|契約前に確認できることは、できるだけ確認しておく
今回は、防音性の高い賃貸を見分けるための7つのポイントを紹介しました。
もう一度まとめます。
- 建物構造だけで防音性を判断しない
- 床・壁・窓の防音仕様を確認する
- 最上階・角部屋を過信しない
- 壁の向こう側の間取りまで確認する
- 内見は「住んだつもり」で本気で確認する
- 不動産会社からできるだけ情報を集める
- 建物だけでなく住人や共用部分も見る
そして、最後に覚えておいてほしいことがあります。
入居してから変えられるものと、変えられないものがあります。
家具や家電なら、後から交換できます。設備も、ある程度なら工夫できます。
しかし、
- 建物そのものの防音性能
- 部屋の位置
- 隣戸との位置関係
- 周辺環境
などは、契約したあとに簡単には変えられません。
もちろん、再び引っ越すことはできます。しかし、引っ越しには費用も時間もエネルギーも必要です。
だからこそ、契約前に確認できることは、できるだけ確認しておく。分からないことは、とにかく聞いてみる。
そして、「契約する前に、できることはやった」
という状態まで判断材料を集めてから、最終的に部屋を決めてください。
今回紹介した内容を、実際の内見で使いやすいPDFにまとめています。これから賃貸物件を探す方は、よろしければ使ってみてください。
シャーメゾン入居者としていろいろ記事を書いています。気になるテーマがあればぜひご覧ください。

