洗濯機がうるさい!
「うるさい!」と叱っても、静かになってくれません。
原因を突き止めて、必要な対策を取りましょう。
1.なんでうちの洗濯機だけうるさいの?
そもそも、「なんでうちの洗濯機はうるさいの?」と思ってしまいますよね。
当然、うるさいことには原因があります。
ここでは、考えられる8つの原因を順番に見ていきましょう。
- 洗濯物が偏っている
- 洗濯物が多すぎるか少なすぎる
- 洗濯ネットを使いすぎている
- 洗濯機が傾いている
- 洗濯機の足が緩んでいる
- 家の床に問題がある
- 排水の問題
- 洗濯機の買い替えどきかも
1-1.洗濯物の偏り
洗濯槽(ドラム)の中の洗濯物が偏っていると、ガタガタっと音が出ることがあります。
「洗っている時は静かなのに、なぜか脱水に入るとうるさくなるし、洗濯機そのものが揺れ始める…」というときは、おそらく洗濯物の偏りが原因でしょう。
脱水するときは、遠心力を使って水気を飛ばすことになります。洗濯槽の中のバランスが悪いと、遠心力が働く時に揺れたり音がしたりするわけです。
ではどうしたら偏りをなくせるのか。後ほど説明します。
洗濯物が偏っていませんか?
1-2.洗濯物が多いか少ない
その騒音、洗濯物の量が原因かもしれません。
- 洗濯物が多すぎる
- 洗濯物が少なすぎる
多すぎても少なすぎても、音の原因になります。
「一度でたくさん洗いたい!」と思って詰め込みすぎると、その分だけ回るときの遠心力が強くなってしまいます。とくに遠心力の強さは脱水のときに大きな音となって表われます。
反対に洗濯物が少なすぎるときも、やはり音が出やすくなります。洗濯物が少なすぎると、今度は洗濯槽の中でバランスを取るのが難しくなります。どうしても洗濯槽の中の重さが不均衡になってしまい。ガタガタッという音の原因になります。
じゃあどうしたらいいか?すでに答えはわかっていると思いますが、後ほど解説します。
次のどちらかになっていませんか?
- 洗濯物を詰め込んでいる
- 少しの洗濯物で洗っている
1-3.洗濯ネットの使いすぎ
洗濯ネットの使いすぎも音の原因になります。
大切な洗濯物を保護するために、“手厚い”仕方で選択するのは良いことですが、一回の選択でネットだらけになると…ちょっと大変です。
洗濯槽に放り込むときには気づかないのですが、いざ水を吸うと洗濯ネットの中身がかなり重たくなります。そんな重たくなった洗濯ネットの中身同士が激しくぶつかりあうことになると、音が出るわけです。
極端な例では、洗濯機の横転を招くほどの重みになることがあるのです。
ではどうしたらいいか。後ほど考えましょう。
洗濯槽の中、洗濯ネットだらけではありませんか?
1-4.気づいたら洗濯機が水平になっていない(傾いている)
気づいたら洗濯機自体が傾いている…そんな状態なら、それはそれは騒音が発生するはずです。
見るからに傾いている場合はもちろんですが、微妙に傾いている場合もやはり水平にしてあげる必要があります。自宅に水平器があるなら、さっそく洗濯機を測ってみませんか?
水平器を持っていなくても、スマホのアプリで簡単に計測できます。
計測した結果傾いていることがわかったら…後ほど見てみましょう。
自宅の洗濯機、傾いていませんか?
1-5.洗濯機の足が緩んでいる
洗濯機の足が緩んでいると、それだけで簡単に水平が失われてしまいます。
いちどチェックしてみると、全体に緩んでいるかもしれませんし、1つか2つだけ緩んでいるかもしれません。
念のため、洗濯機の足を全部チェックしてみましょう!
1-6.床に問題あり
床に問題があったら…洗濯機が傾き…洗濯機が傾いたら…ガタガタします。
床の問題とは、傾きだけではなく強度不足も考えられます。洗濯機を設置しているスペースの床素材が柔らかすぎたり、下地の部分が腐りかけたりしていると、自然と洗濯機の重みが均等にならず、傾いてしまいます。
もし床に問題があることがわかったら、今すぐ対策が必要です。そうしないと、最悪の場合は洗濯機の横転にまでつながります。そんなことになったら、洗濯機の故障・修理では済まなくなります。
対処法は後ほど取り上げます。
洗濯機を置いている床、大丈夫ですか?
1-7.排水に問題あり
排水、しっかりできていますか?排水に問題があると、音が出てしまいます。
たとえば、洗濯機の排水口よりも排水パイプの出口のほうが高くなっていると、排水できずに洗濯機の中に水が残ってしまいます。そうなると、脱水する時に中途半端に水が残ったまま高速回転を始めるので「ガタガタ!ゴトゴト!」とけたたましい音を立てながらまわってしまいます。
排水の問題を解決するのはそれほど難しいことではありません。次の項目をチェックしてくださいね。
しっかり排水されているか、見てみましょう!
1-8.壊れかけか、壊れた
壊れかけ壊れたことによる騒音の場合、あきらめましょう。
2.どうしたら静かになるの?
どうしたら静かになるか、順番に見ていきましょう。
2-1.洗濯物の偏りをなくしましょう
洗濯物の偏りが原因で揺れや音が生じているなら、偏りを直すことで簡単に問題を解消できます。
洗濯物の偏りを解消する方法
- 洗濯機を一時停止させる
- 中の洗濯物を確認する
- 偏っていたり、バランスが悪くなっていたりしたら、その場で整える
- バランスが整ったら、蓋をして再び始動させる
これで脱水時の恐ろしい音が軽減されるはずです。
2-2.洗濯物の量を適量にしましょう
これは簡単ではないと思いますが、できるだけ毎回の洗濯の量を適量にするよう工夫してください。
詰め込み過ぎは音の原因だけではなく、長く続けていると洗濯機の寿命を縮める原因になります。少なすぎると、音の原因はもちろんのこと、不経済になります。
洗濯物の量を上手に調整することを楽しみにしてみませんか?
2-3.洗濯ネットを減らしましょう
洗濯ネット自体は良いものですが、洗濯ネットだらけで洗うことは避けましょう。
一度に使ってもいい洗濯ネットの目安があるわけではありませんが、「この洗濯ネット全部が水を吸ったら、かなり重たくなってしまうかも…」と不安になるようなら減らすとよいでしょう。
2-4.洗濯機を水平にしましょう
洗濯機が傾いていることがわかったら、なんとかして水平にしましょう。
少し移動させるだけで水平になるかもしれません。床に問題があったり洗濯機の足の消耗が原因なら、目立たないように足元に何かをかませながら調整することができます。仮にダンボールなどで処置しても大丈夫です。心配なら、ホームセンターや家電量販店で耐久性のあるものを購入してください。
ついでに、洗濯機の下を簡単にクリーニングするのもおすすめです。
2-5.足の高さをそろえておきましょう
洗濯機のタイプにもよりますが、足の高さを調整できるようになっているかもしれません。
調整できないタイプの場合、全部の足をしっかり締めておきましょう。
仕上げは、水平器(スマホアプリでも可)でチェックしましょう。
2-6.洗濯機台を置くか、床を修理しましょう
ただでさえ洗濯機台を置くスペースは湿気が残りやすく、しかも一定の圧力がかかります。床の強度自体が極度に失われているなら、床の補修を考えましょう。
とはいっても、いざ床を…となるとけっこう大掛かりで費用がかかります。もし軽微な損傷なら、洗濯機台を置くことによって悪化を防ぐと共に、洗濯機の騒音を軽減できるかもしれません。
住まい自体に影響を与える点ですので、慎重に検討してください。
2-7.しっかりとした排水方法を確立しましょう
排水方法を確立といっても、それほど難しい話ではありません。しっかりと水が出ていってくれるようにすればいいわけです。
まず、現状で洗濯機の排水口よりもパイプの排水口部分が高くなっているかフラットなら、位置を調整してみて排水具合や音をチェックしてください。スムーズに水が流れるようになって音が軽減されるようなら、その位置で大丈夫ということになります。
もしいろいろ動かしても高さが逆転していて難しいなら、洗濯機自体を高い位置に置くための工夫が必要です。洗濯機台や足部分にかませる台を購入するとよいです。
でももしかしたら、パイプ内の汚れが原因で水が流れにくくなっているかもしれません。この機会にパイプ内を徹底的に掃除しましょう。パイプ内の掃除は定期的に行なうのが理想的です。
2-8.次の洗濯機について考えましょう
壊れかけか壊れたことによる騒音の場合、修理か買い替えを検討しましょう。
不要品の回収など処分のことを考えると修理したくなるかもしれませんが、そもそもその洗濯機を修理して、あと何年使うつもりですか?という点が大事です。
一概には言えませんが、7年以上使っているなら買い替えを検討しましょう。
次の洗濯機はどれにしますか?
3.安価でできるとっておきの対策とは
これは個人の体験ですが、意外なことに安価で買える防音パットで騒音がかなり軽減することがあります。
800円くらいから買えますよ。
よほどないと思いますが、もし洗濯機の騒音で同じアパートの人に通報されてしまったら、すぐに必要な対策に乗り出しましょう。
参考記事:騒音で警察に通報されたけど、どうしたらいい?上手な対処法を7つ紹介
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では「洗濯機がうるさい」ときについて、その原因と対策を見てきました。
きっとすべての項目が当てはまるということはないと思いますが、この機会に1つずつチェックしてみませんか?
そうすることで、毎日の洗濯をストレスではなく爽やかな時間に変換してしまいましょう。
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