お風呂のガス代って、気になりますよね。 水道代も。
今回は、お風呂1回あたりのガス代と水道代や、節約の方法を取り上げます。
毎日「もったいないな~」と思いながらお風呂に入りたくないですよね!
削れる部分は削って、堂々と入浴できるようになりましょう。
- (細かいことを抜きにした)ガス代の概算
- ガス料金はどうやって決まるのか
- ガス代節約のためにできること
- 節約術1:ガス会社の見直し
- 節約術2:フタや保温シートを使う
- 節約術3:追い焚きしなくて済むよう工夫する
- 節約術4:湯量を下げる
- 節約術5:ちょっとだけ温度を下げる
- 節約術6:シャワーを使わず浴槽のお湯を活用する
- 節約術7:風呂に入る頻度を下げる
- お風呂の水道代の節約方法
- 水道会社は変更できない
- 水道料金を節約する方法
- 節約術1:お風呂のお湯を捨てずに翌日も使う
- 節約術2:湯船に入る日数を減らす
- 節約術3:湯船の湯量を減らす
- 節約術4:シャワー時間を少なくする
- 節約術5:節水効果があるシャワーヘッドを買う
- 無理なガス代・水道代の節約より大切なこと
(細かいことを抜きにした)ガス代の概算

お風呂1回あたりのガス代は、ズバリ50円です!
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というと・・・、いろいろツッコミたくなるはずです。「1回ってどういう意味なんだ!」「一人暮らしと家族では違うだろ!」「湯船なのかシャワーなのか?」・・・など。
それはそうですよね。でも、考えてみてください。
コーヒー1杯の値段は、ズバリ400円です! と言ってしまうのと同じです。どこのコーヒーなのか、インスタントなのかレギュラーなのか、Sサイズなの?Lサイズなの?ドトールなのかスタバなのかなど、どの1杯かによって違います。当然です。
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ちなみに、お風呂1回あたりのガス代が50円というのは、我が家の給湯モニターに表示される料金のことです。
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すでにお気づきかもしれませんが、お風呂のガス代はいくら?という問いに対して一言で答えを求めようとするのは意味のないことなんです。きっと全国平均を知りたいわけではないですよね。そうではなくて、家計を賢く管理することが目的だと思います。
家計を賢く管理する一環でお風呂のガス代や水道代に興味をもっているなら、その流れで話を進めていくのはいかがでしょうか。
流れは次のようになります。
- ガス料金はどうやって決まるのか
- ガス代節約のためにできること
順番に見ていきましょう。
ガス料金はどうやって決まるのか
ガス料金を決めるのは、この2つの要素です。
- 使用量
- ガスの種類
使用量は、家族構成や季節、毎回の使い方によって変わってきます。
ガスの種類は使用料に影響します。
ここでは使用量の説明は省きたいと思います。当然ですが、家族が多ければその分だけガスを使う機会と量が多くなりますし、日本では冬場にはたくさんのガスを使うことになります。節約については後ほど取り上げます。
ここで注目したいのは使用料です。
ガスの使用料は、同じ量を使っても都市ガスかプロパンガス(LPガス)かによって違ってきます。
どちらが安いかというと、じつは都市ガスはプロパンガスの半額くらいになることがあるんです。
あなたの住まいはいかがですか?
都市ガスですか?
それともプロパンガスですか?
もし自分の家がプロパンガスだったら・・・ある意味ショックですよね。だれも無駄に高いものを選択しようとは思いません。
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「よし、今すぐ都市ガスに変更だ!」
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・・・と言いたくなるところですが、住んでいる地域が都市ガスに対応していないと無理です。以上。
自分の住まいが都市ガス未対応エリアだとしたら、あきらめてプロパンガスを使い続けるしかありません。でもここで興味深い情報があります。
プロパンガス(LPガス)と都市ガスの料金を比較すると、一般的にプロパンが都市ガスの約1.8~2.0倍高いという結果が出ていますが、適正料金で供給できるプロパンガス会社に変更することで1.2~1.3倍程度までガス料金差を下げることが可能になります。
これは「一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会」が公表している情報ですが、プロパンガス会社を変更することで安くできるようです。
都市ガスもLPガスも、料金は毎月の基本料金と従量単価×使用量で計算されます。
LPガスのほうが高くなってしまう理由として、ガス事業者が競争を避けるために高値で料金を安定させてきたことと、ガスボンベを交換するための設備と人件費がかかることが挙げられます。
プロパンガス料金を安くする方法
LPガスのほうが高くなってしまう理由は2つです。
- ガスボンベを交換するための設備と人件費がかかる
- ガス事業者が競争を避けるために高値で料金を安定させてきた
1番目は仕方がないですよね。でも1番目は「?」です。高値安定なんて、今の時代あり得ない!
でも、よく調べてみると、実は不当に縛られているわけではないんです。消費者の側が「どのプロパンガス会社と契約するか」を自由に選べるんです。意外とこの事実を知らない人が多いのですが、知らないと“高値”のままなんです。
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今すぐできることとしては、自宅周辺のプロパンガス会社と連絡を取って見積もりを出してもらうことです。相見積もりを取って安いところに決めることができます。LPガスについて言えば、化粧品や飲食物のようにお店によって質がぜんぜん違うということはないので、安ければ安いほうがいいと考えて問題ありません。

または、プロパンガス比較サイトを通して無料で一括見積りをお願いする方法もあります。プロパンガス比較サイトといえば筆頭は「enepi」です。
公式サイトはこちら:
賃貸物件だとガス会社変更は難しい
賃貸物件に住んでいる場合は、オーナー(大家さん)が一括契約を結んでいます。そのため、自分の部屋だけガス会社を変えてもらうのは、通常は不可能です。
通常は・・・
「でも、ダメ元で大家さんと交渉してみる!」という意気込みがあればチャレンジしてみるのも悪くはないでしょう。
集合住宅の1部屋がガス会社を変更することについて積極的に応じてくれる大家さんは少ないです。なぜなら、ガス代を払っているのは契約者であり、会社変更が大家さんにとっての節約につながるわけではないからです。
加えて、大家さんとガス会社は「持ちつ持たれつ」になっている場合があります。ガス契約をするかわりに設置機器を割り引いたり無料にしたりという“契約”です。その場合はなおさら難しいでしょう。
プロパンガスの賃貸物件に入居しているなら、潔く「ガス会社を変更する」という選択肢は捨てて、節約にシフトするほうがよいかもしれません。
都市ガスも見直しが可能
都市ガスも、エリアごとに1社独占状態だったのが2017年4月から自由化になりました。
都市ガスを使っている家庭も、この機会に相見積もりを取ったり比較サイトを使ったりして料金を見直してみるといいですよ。
比較サイトは、個人的に使い勝手がいいと思えるものは少ないのですが、あえて挙げるならエネチェンジです。
公式サイトはこちら:エネチェンジ
ガス代節約のためにできること
ここからはガス代節約のためにできることをご紹介します。
- ガス会社の見直し
- フタや保温シートを使う
- 追い焚きしなくて済むよう工夫する
- 湯量を下げる
- ちょっとだけ温度を下げる
- シャワーを使わず浴槽のお湯を活用する
- 風呂に入る頻度を下げる
節約術1:ガス会社の見直し
ガス会社の見直しは、すでにこの記事で取り上げました。
戸建て住宅や大家さんが許可してくれる賃貸物件にお住まいの方は、ぜひ一度ガス会社を変えると安くなるかどうか見積もりを取ってみてください。
節約術2:フタや保温シートを使う
風呂釜にフタをしたり、お湯に保温シートを浮かべることで、温度の低下を防げます。
とくに家族で暮らしているときに有効です。
節約術3:追い焚きしなくて済むよう工夫する
フタや保温シートを使うことで、無駄な追い焚きを避けることができます。
他にも、できるだけ家族で入浴の時間を合わせるなら、追い焚きを最小限に抑えられます。
節約術4:湯量を下げる
毎日の入浴の際にどの程度お湯を使っていますか?
湯量が多いと気分は良いのですが、その分だけガスを消費します。
節約術5:ちょっとだけ温度を下げる
湯量を少なくすると節約効果が高いですが、同じく温度を下げるのも効果的です。
もちろん寒気を感じるような温度ではいけませんが、もしかしたら今の設定より1℃くらいは下げられるかもしれませんね。
節約術6:シャワーを使わず浴槽のお湯を活用する
湯船に浸かって、その後でシャワーもたくさん使うと、その分だけ光熱費がかかります。できるなら湯船のお湯を有効活用しましょう。
家族がいる場合は、湯船のお湯を使い過ぎると次の人が困ってしまいます。最後の人ができる工夫かもしれませんね。
節約術7:風呂に入る頻度を下げる
推奨するわけではありませんが、物理的に考えるとお風呂に入る頻度を下げればその分だけガス代は少なくなります。
中にはこんな人も:
「ペットボトルを湯船に入れてかさ増し」
「入浴時は換気扇を止める」
「残り湯を洗濯や水やりに活用」(主に水道代の節約効果)
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さて、この機会に水道代の節約についても見ておきましょう。
ちなみに、一人暮らしに特化した記事も書いています。一人暮らしで湯船に毎日浸かるとガス代はどれくらいに?もったいない?もよろしければご覧ください。
お風呂の水道代の節約方法
湯船に200リットルのお水を入れるとしたら、ザッと計算してお風呂1回あたりの水道代は45円~50円程度です。
※ これは湯船だけの話で、シャワーを使えば水道代はもっとかかります。
水道会社は変更できない
ガス会社は変更可能ですが、水道会社は変更できません。住んでいる地域を管轄する水道局との契約(正確には水道局から委託されている会社)になります。
それで、会社を変更することによる節約は不可能です。
上下水道の料金設定は、地域によって異なります。
なぜなら、水源からの距離や地形、原水の水質などが違うことによってかかる経費が変わってくるからなんです。
水道料金を節約する方法
お風呂の水道代を節約する方法にはこんなものがあります。
※ 単純に「水道代の節約」に焦点を当ててますので、衛生面やその他の要素とのバランスで考えてください。
- お風呂のお湯を捨てずに翌日も使う
- 湯船に入る日数を減らす
- 湯船の湯量を減らす
- シャワー時間を少なくする
- 節水効果があるシャワーヘッドを買う
節約術1:お風呂のお湯を捨てずに翌日も使う
お風呂のお湯を2日間使えば、毎月の湯船にかかる水道代は半分になります。
翌日も同じ水を使うときは、温めるためにガス代がかかります。
節約術2:湯船に入る日数を減らす
季節や、その日に入る家族の人数を考えて、「今日は湯船にお湯を張らない日」というのを決める家庭もあります。
湯船に入る日数が減ればその分だけ水道代は減るのですが、シャワーによる水の消費量が増えてしまったら意味がありません。
節約術3:湯船の湯量を減らす
極端な例ですが、湯船にためるお湯の量を半分にすれば、毎月の水道代は半額になります。
給湯器でお湯張りをしている家庭なら、設定を変えるだけで湯量をコントロールできます。いちどモニターを確認してみるといいですよ!
節約術4:シャワー時間を少なくする
湯船のお湯を有効活用して、シャワーの時間を短くすれば、その分だけ水道代が少なくなります。
また、細かいことですが家族の各々が頭を洗っている最中はシャワーのお湯を止めるなど、節約を意識することで節約効果が生まれます。
節約術5:節水効果があるシャワーヘッドを買う
シャワーから出る水量をコントロールすることで水道代を減らせます。
節水効果があるシャワーヘッドについては、【簡単】賃貸物件の水が合わないときはこんな対策を!という記事で取り上げています。
無理なガス代・水道代の節約より大切なこと
ガス代や水道代を減らすために一生懸命努力すれば、今よりも出費を減らせるのは確かです。節約効果が生まれますし、エコロジーやエシカルの観点からも価値のあることです。
でも・・・
もしお風呂のガス代や水道代を減らすために癒やしがなくなったり生活が窮屈になってしまったら・・・
毎月2,000円~3,000円程度節約するために、以前にはなかったストレスを抱えることになってしまったら・・・
とくに「入浴」というのは私たちの心身の健康に関係する部分。もし節約するとして上手に、そして楽しくそうしてみませんか?
無理な節約に励むよりも、「ちょっと工夫してみようかな」ぐらいのソフトな気持ちで始めてみるとよいでしょう。
生活を楽しんでいる人は、メリハリをつけています。「お金をかけないところにはかけない。でも使うところには使う」と。
もしバスタイムが毎日のご褒美でもあり楽しみでもあるなら、そこにはお金をかけたっていいじゃないですか! 他にも節約する方法はありますよ!
もしかしたら、支出を減らすことだけではなく収入を増やすことも視野に入れるとよいかもしれません。家にいながら毎月3万円~5万円の収入を得るための方法は、以下の記事にまとめています。


