自分の本籍の調べ方

本籍とは何か、自分の本籍を知るにはどうしたらいいか。

順番に解説します。

本籍とは

本籍とは、自分の戸籍が置いてある場所のことです。

本籍=住所ではありません。

でも、「私の戸籍ってどこに置いてあるの?」となりますよね。

心配はいりません。自分の本籍がわからなければ、調べればいいんです。

本籍の調べ方

本籍を調べるための方法は3つあります。好きなものを選んでくださいね。

  • 親に聞く
  • 自分の運転免許証で確認する
  • 住民票で確認する

親に聞く

これまで親と一緒に生活してきたなら、あなたの本籍地と親の本籍地は同じです。親の本籍がわかれば自分の本籍がわかります。

2010年までは「本籍」が運転免許証に記載されていたので、もし親がその頃の免許証を保管していれば、念のため確認してもらうといいかもしれません。

自分の運転免許証で確認する

もし運転免許を持っていれば、自分の運転免許証で本籍を確認することができます。

免許証自体には本籍の記載はないのですが、以下の方法で確認できます。

  1. IC運転免許証リーダーを使って調べる(Androidのみ)
  2. 警察署、運転免許試験場、更新センターでICカード読み取り装置を使って調べる

他にも、警察署、運転免許試験場、更新センターの中から一番近いところを選んで、そこでICカード読み取り装置を使って調べることができます。

住民票で確認する

わざわざ警察に行かなくても、住民票を取り寄せれば本籍を確認できます。

自治体によっては役所以外にもコンビニで取得できます。詳しくは自分の住んでいる役所のホームページを確認してください。

住民票は、「本籍・筆頭者」を記載するかどうか選ぶようになっていますので、本籍を知りたい場合は「本籍・筆頭者の記載を要する」の欄にチェックを入れてくださいね。

本籍は変更できる

自分の本籍が分かれば一安心です。

ところで、本籍というのは生涯変わらないのでしょうか?

そんなことはありません。本籍は変更できます。

役所に「転籍届け」を出すだけでOK

本籍を変えることを「転籍」といいます。転籍したい時は役所に「転籍届け」を出しましょう。

ちなみに、転籍届は今の本籍地、新しい本籍地、今の住所を管轄する役所のどこに提出してもOKです。

転籍届を出す時に必要な書類

  • 転籍届 1通
  • 戸籍謄本 1通
  • 本人確認書類
  • 転籍届に押した印鑑

本籍と現住所が近いと便利

でも・・・「なんで本籍を移すの?」と思いますよね。

別に新卒で働き始めたからといって自動的に本籍を移動させる必要が生じるわけではありません。

本籍を変えたほうがいいな!と思うようになったらそうしましょう。

事実として、本籍と現住所が近いと便利です。戸籍謄本を取り寄せる時に本籍地が遠いと大変です。

だから、新卒で働き始めて実家からかなり遠くに行くことになったら、本籍の変更を検討してもよいかもしれません。

本籍を移すときは慎重に考えよう

転籍自体は簡単にできますが、でも慎重に考えましょう。

もし住所が変わるたびに本籍を変えるとしたら、たとえば遺産相続のときなどに戸籍謄本(除籍謄本)をさかのぼって取り寄せないといけないので家族が大変です。

まあ、今の時点でそこまで考える必要はないでしょうし、とにかく今は「本籍ってなに?」を理解しておけば社会人として◎です。

令和のいま、本籍の意味は失われつつある

本籍 本籍って言ってきましたが、令和になった今、本籍って意味があるの?と聞かれると、そこまで意味を持たなくなっているのが現状です。

それどころか、本籍を尋ねることは就職差別を含めて差別につながる恐れがあるとして控える風潮になっています。

労働局が定める不適切な質問の例

  • 「あなたの本籍地はどこですか」
  • 「あなたのお父さん(お母さん)の出身地はどこですか」
  • 「生まれてからずっと今の住所に住んでいますか」

基本的に、本人に責任のない事柄で判断することは公平ではないと考えられています。本籍地や出自もその1つです。

ちなみに、新卒1年目で同じ時期に知っておきたいのが「世帯主とは」です。以下の記事を参照してください。

【新卒1年目の悩み】世帯主とは―書類にどう書けばいいか教えます!

まとめ

本籍とは、本籍として届け出ている場所、自分の戸籍がある場所です。

住所とは、今住んでいるところで、住民票がある場所です。本籍と住所が一致している場合もあれば、違う場合もあります。

本籍はいつでも変更できますが、慎重に考えましょう。

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