最近、介護脱毛という言葉をよく耳にするようになりました。
どこで聞きましたか? 週刊誌ですか? テレビ? ネット?
いずれ介護されることになるかもしれない・・・という現実については考えたことがあっても、「その日のために脱毛しておく」なんて発想はこれまでなかったかもしれませんね。
だからこそ、この機会に介護脱毛について考えてみるのは良いことです。
とくに40代を超えると男性も女性も介護保険料を払うようになりますし、いろいろ考えさせられますよね。介護脱毛についてもこの記事で考えていきましょう。
ウレルカでは、体験力にこだわった情報発信を心がけています。詳しくは私についてをご覧ください。
1.介護脱毛とは
「介護脱毛」って言葉、数年前はだれも使ってませんでしたよね。
介護脱毛とはいったい何なんでしょうか?
介護脱毛という特別な脱毛が存在するわけではない
結論から言うと、「介護脱毛」という新しいカテゴリーの脱毛が誕生したわけではないんです。
介護脱毛という特殊な脱毛が存在するわけではありません。
じゃあ「介護脱毛って何よ?」とよけい謎が深まりますよね。
リゼクリニックが2017年に「介護脱毛」と命名した
事の発端はリゼクリニックです。
2017年にリゼクリニックが「介護脱毛」という言葉を使い始めて、それが日本中に広がりました。
だからみんな「介護脱毛ってなに?」「介護脱毛、私もしたほうがいいの?」となっているわけです。
自分が介護されることを想定して脱毛しておくことが目的
では介護脱毛とは一体なんなのか。
それは一言でまとめると、「自分が介護されるときのことを想定して脱毛しておきませんか」ということです。
介護された経験、介護した経験がないとイメージしにくいのですが、介護のネックになるのが「毛」なんです。毛があることでお世話しにくくなってしまったり、本人が不快に感じてしまったりと、あまり良くないことが起きるんです。
アンダーヘアの脱毛(VIO脱毛)がメイン
ではどんな部位を“介護脱毛”するかというと・・・明確な決まりはありません。
しかし、大抵はまっ先に「下のお世話」のことを考えるので、自ずと下の部分の脱毛に関心がいきます。
昔はアンダーヘアとよく言われていましたし、いまではVIOという言葉が一般的に使われています。
もちろんメインがVIOというだけであって、それぞれが「なくしておいたほうがいい」と思う毛をなくすために脱毛します。
男性の場合「ひげ剃りが大変だろうから」という理由でヒゲ脱毛する人たちがいます。
2.介護脱毛は必要か・どこまで必要か
そんな介護脱毛ですが、自分には必要でしょうか?
各自が自分で決めるべき
将来介護されるときに備えて脱毛しておくかどうか。それは各自が決めるべきことです。
おそらく、子どもたちから「介護のときに大変だから脱毛しておいてよね!」と切り出されることはないと思います。だれが決断するかというと・・・そうです、自分です。
では、世間の皆様はどんな決断を下しているのでしょうか?
【事実】多くの脱毛クリニックでは45歳以上の患者が増えている
事実として、介護脱毛という言葉を世間に浸透させるキッカケを作ったリゼクリニックに限らず、多くの脱毛クリニックでは45歳以上の患者さんが増えているようです。
リゼクリニックでは、45歳以上の男女の患者数について2010年と2019年を比較してみると23.91倍に増えています。今後もさらに増えることが予想されます。
もちろん、みんなが始めているからあなたもしなきゃ!というわけではありませんが、多くの人が介護脱毛と向き合っているのは事実のようですね。
親の介護を経験することで「自分のときは清潔にしておきたい」と思い始める
なぜ45歳を1つのラインとして介護脱毛を始める人が多いのか。理由はさまざまですが、その1つには「親の介護が始まること」が挙げられます。
親の介護を経験してはじめて以下の2点に気づきます。
- ムダ毛が多いと拭き取りにくく介護が大変
- ムダ毛が多いと不衛生になってしまい、介護を受ける側もかわいそう
そんな現実に直面するとき、「ハッ」とするわけです。自分が介護される番になったらどうなんだろう・・・と。
ここで、介護脱毛することの利点についてもう少し具体的に掘り下げてみます。
3.介護脱毛するメリット
介護脱毛するメリットを3つにまとめました。
介護脱毛するメリット
・排泄介助が楽になる
・衛生的でトラブルを予防できる
・今の生活にもプラスになる
排泄介助が楽になる
この「排泄介助が楽になる」というのは、今すぐ享受できるメリットではありません。仮に自分が介護されることになったら、介助する人にとってあなたのムダ毛が処理されていると楽ですよ!というメリットです。
オムツ交換や身体を拭き取るタイミングで、きれいに拭いたつもりでも毛の間や皮膚に排泄物がくっついてしまっていて、何度も何度も拭かないといけない・・・こんな手間を減らしてあげられるんです!
利他的に考えると、このメリットが一番大きいかもしれませんね。
衛生的でトラブルを予防できる
「衛生的でトラブルを予防できる」というのは、自分にとっても介護する側にとってもメリットです。
ムダ毛があることで不衛生になってしまい炎症が起きたり何かに感染したりすると、つらい思いをするのは自分です。介護する側にとっても、自分の介護の“まずさ”でこうなってしまったと申し訳なく思ってしまったり、炎症や感染のために薬を買いに行ったり病院に連れて行ったりしないといけなくなります。
ちなみに、早めに脱毛しておけば、今から衛生的な生活が楽しめますよ!
今の生活にもプラスになる
脱毛は、今の生活のプラスになります。
考えてみてください。「介護」という観点をいったん忘れるとして、日本では多くの脱毛サロン、脱毛クリニックがあって、たくさんの人が通っています。
どんな人たちが通っているかというと、大半は若い人たちです。なぜみんな若いときから脱毛するかというと、今の生活を向上させるからです。
脱毛のメリット
・自信を持って肌を見せることができる
・自己処理の手間が省ける
・自己処理による肌トラブルを回避できる
・コンプレックス解消につながる
・場所によっては衛生面で価値がある
その上、将来への備えができるとしたら、やっぱり積極的に検討したくなりますよね。
4.介護脱毛するデメリット
メリットに注目するわけですから、デメリットにもしっかりと目を向けておきましょう。
介護脱毛するデメリット
・脱毛したら元に戻せない
・費用がかかる
・照射には痛みが伴う
・恥ずかしい
脱毛したら元に戻せない
脱毛したら元に戻せません。いちど脱毛したら、もう毛が再生しないからです。
といっても、これでは不正確です。正確に言うと「医療脱毛をすると永久脱毛になるので、毛は再生しません」です。脱毛サロンでは減毛できますが、時間の経過とともにまた生えてきます。
医療脱毛を検討するなら、「本当にこの部位を脱毛していいか。後悔しないか」と冷静に考えてみるべきです。
将来介護されるときのことを考えて脱毛するなら、脱毛サロンではなく永久脱毛が可能な医療脱毛(クリニックでの脱毛)を選んでください。
費用がかかる
介護脱毛には費用がかかります。健康保険が適用されるわけではないので、自由診療になります。
費用については後ほど取り上げます。
照射には痛みが伴う
脱毛を経験したことがないとイメージしにくいと思いますが、照射するときには痛みが伴います。
人によって痛みの感じ方は違いますし、毛の“濃さ”によっても変わります。部位によっては敏感で痛みを感じやすいところもあります。
毛の密度が高い部位は痛みが強くなります。
大抵の人は「痛いのは苦手」でしょうから、脱毛には覚悟がいります。
痛みに弱いことを事前に伝えておけば、照射のパワーを下げてもらえます。
また、医療機関で脱毛する場合は麻酔を使っての脱毛も可能です。
恥ずかしい
脱毛クリニックに通うこと自体を「恥ずかしい」と感じる人は少なくないようです。クリニックでは肌を見せることになるので、より一層恥ずかしく感じるかもしれません。
「体を見られるなんて・・・」
「太っているから・・・」
「毛が濃いので・・・」
ついそう考えると足が遠のいてしまいますよね。
物は考えようですが、お医者さんに行くと思えば少しは気が楽になるかもしれません。
最初は「恥ずかしい」と考えていた人も、そう感じるのは最初のうちだけで、だんだん慣れてくるみたいですよ。
5.介護脱毛を始めるなら白髪になる前に!
「将来の介護を見据えて脱毛するなら、今すぐ決めないといけないわけではないな」
そう考えたくなるかもしれません。確かに焦って決断する必要はありません。
一方で、あとになって「しまった!」とならないために、1つだけ大切な点をお伝えしたいと思います。
それは、
毛が白くなってしまったらもう手遅れ!
ということです。
焦らせるつもりで言うわけではなく、事実なんです。
なぜ毛が白くなったら脱毛できないのか、その理由は脱毛の仕組みを理解するとわかります。脱毛するときの光(レーザー)はメラニン(黒)に反応してダメージを加え、毛が生えないようにします。
毛が白くなってしまうと反応できないので、いくら照射しても意味がないんです。
一概に言えませんが、30代後半から40代前半にかけて、髪の毛以外にも体の毛にちょっと白いものが混じってきませんか?
であれば、それは脱毛について決断すべきシグナルかもしれません。どんどん白くなってから脱毛するのではなく、白いものが少ない間にしてしまいましょう。
6.介護脱毛の費用・料金はどれくらい?
「よし、介護脱毛をしよう!」と決断するのは簡単でも、次に気になるのは料金ですよね。
介護脱毛を完了させるためには一体いくらくらいかかるのでしょうか? どのお店に行っても値段は一緒? わからないことだらけですよね。
ここで考えていただきたい点が3つあります。
- どこで
- どの部位を
- どれくらい
「どこで」というのはつまり、どのお店で介護脱毛してもらうの?ということです。
「どの部位を」というのは、介護に備えてどこをキレイにしておきたいのか?ということです。
「どれくらい」というのは、目指す姿(完成のイメージ)のことです。その部分をツルツルにしたいのか、今より薄くしておけば十分なのかということです。目指す姿によって通う回数が変わってきます。
どこで、どの部位を、どれくらい脱毛するかの参考として、ここでいくつかのお店をサンプルとしてご紹介します。イメージの助けにしてください。
※ 特定のクリニックを推奨しているのではありません
リゼクリニックの場合

リゼクリニックの特徴:
・介護脱毛の第一人者
・女性専用の脱毛クリニック(医師、看護師などスタッフ全員が女性)
・医療従事者が施術を担当
料金設定:
全身脱毛3回:149,800円
全身脱毛5回:248,000円
VIO脱毛セット 3回:58,800円
VIO脱毛セット 5回:92,800円
※ 税抜き価格
※ 月額料金制あり 月々3,000円~
ひとことコメント:
「いきなり申し込むのは不安」「脱毛自体がどんなものかわからないので心配」という方を対象に、リゼクリニックで無料カウンセリング+トライアルプランを提供しています。
金額的には3回が魅力的ですが、満足行く結果を残すためには一般的に5回程度が妥当です。
詳しくチェックするなら:リゼクリニック
レジーナクリニックの場合
レジーナクリニックの特徴:
・全国に続々と新規開院で急成長中
・女性専用の脱毛クリニックで安心
・適正価格で勝負
料金設定:
全身脱毛1回(VIO含む):210,000円
全身脱毛5回(VIO含む):273,000円
VIO脱毛セット 1回:42,000円
VIO脱毛セット 5回:84,000円
※ 税抜き価格
※ 月額料金制あり 全身が月々6,300円~
ひとことコメント:
テレビCMを見るとわかるとおり、メインターゲットは25歳までの若年層です。その分だけレジーナクリニックでは「適正価格」を意識しています。脱毛+αでトータルの支払い額を増やそうとせず、より身近に脱毛できるよう心がけているので安心です。
どの部位も1回では満足行く結果は出ないはずなので、5回コースが妥当です。
詳しくチェックするなら:レジーナクリニック
アリシアクリニックの場合

アリシアクリニックの特徴:
・最初に4回分の予約をまとめてできる
・各種麻酔で痛み対策も万全
・月1回通院すれば最短4ヶ月で完了
料金設定:
全身脱毛4回(+VIO):194,400円
※ VIOは36,000円の追加料金で4回分
※ 税抜き価格
※ 月額料金制あり 月々3,400円~
ひとことコメント:
アリシアクリニックの基本プランは4回ですが、もう1回追加(5回目)する場合は格安で対応してもらえます。
詳しくチェックするなら:アリシアクリニック
フレイアクリニックの場合
フレイアクリニックの特徴:
・5回の施術が最短8ヶ月で完了
・完全個室、駅チカで21時まで
・痛みが少ないと評判のメディオスターネクストプロ(脱毛マシン)
料金設定:
全身脱毛5回(VIOを含む):243,000円
全身脱毛8回(VIOを含む):396,000円
VIO脱毛セット 5回:85,000円
VIO脱毛セット 8回:128,000円
※ 税抜き価格
※ 月額料金制あり 月々5,400円~
ひとことコメント:
パッと料金プランを見ると「高いな」と感じるかもしれませんが、8回を前提に考えるとかえってお得(割安)になります。
詳しくチェックするなら:フレイアクリニック
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ちなみに、毛が濃いとその分だけ回数がかかるかもしれません。その場合は5回コースではなく8回コースを選んでおくと安心です。
まとめ
この記事では介護脱毛について取り上げました。
ここでまとめてみましょう。
介護脱毛まとめ
- 介護脱毛とは、将来の介護を見据えて行う脱毛のこと
- 必要かどうかは自分で決めるべき
- 必要と思う部位を脱毛すればいい
- 費用を正確に知るためにはカウンセリングを
著者情報