親の介護に直面してはじめて、「介護時に下の毛」が邪魔になることに気づいた。そんな人は少なくありません。あなたもその1人でしょうか?
介護を受けるときに毛が生えていると、蒸れてしまうし臭いもするし、きれいに拭き取れないし大変。介護に携わる人(家族や自分、介護施設の職員の方)も介護される人も、お互いにつらい気持ちになってしまいます。
やがて自分自身も介護を受けるときが来るかもしれない・・・そんなとき、同じことが起きてしまわないでしょうか?
失礼ながら、あなたの下の毛はどんな状態でしょうか?今のような状態で介護を受ける日を迎えたら、家族や施設の職員の方はちょっと大変ではないでしょうか?
この“下の毛問題”は、ある程度の年齢を迎えた男性が直面する共通のテーマなんです。今、一部の男性の間で介護脱毛がホットワードになっています。
この記事を通して、男性が受ける介護脱毛についてよく理解し、具体的に何をどうすればいいか整理したいと思います。そうすれば、実際に何をどうするか自分で決定できるようになります。
私たち男性が目指すのは、介護脱毛を受けることではありません。そうではなく「できるだけ周りの負担を減らしたい」という思いやりの気持ちが中心にあります。でも同時にムダ毛を処理しておけば自分も不快な思いをせずに済みます。
では順番に見ていきましょう!
ちなみに、介護脱毛とは何かについて総合的に知りたい方は、まず以下の記事をご覧ください。
1.【男女共通】介護脱毛とは
介護脱毛とは、将来自分が介護されるかもしれないことを想定して、あらかじめ下の毛(アンダーヘアやVIOと呼ぶこともある)を脱毛しておくことを指します。
大雑把に言えば、介護に向けた準備の一部のことです。
男性用介護脱毛、女性用介護脱毛と別れているわけではなく、介護脱毛は男性も女性も共通です。
介護脱毛の意味はわかったけど、介護脱毛って一体どんなことをするんだろう・・・
気になりますよね!
結論から言うと、介護脱毛という特別な脱毛方法があるわけではないんです。電車の中で「ミュゼプラチナム」とか「KIREIMO(キレイモ)」の広告を見たことがありませんか?テレビで「湘南美容クリニック」とか「レジーナクリニック」など、医療脱毛のCMを目にしたことがありませんか?
女性がエステサロンやクリニックでワキ毛とか腕を脱毛するのと同じ。介護脱毛もサロンやクリニックに行ってやってもらうんです。
介護脱毛について言えば、男性の場合はクリニックで受けるのがベストです。脱毛方法については後ほど詳しく取り上げます。
今のうちに考えておきたいこと:
介護の妨げになる部分のムダ毛を処理しておくかどうか
ところで、なんで最近になって「介護脱毛」が話題になってきたのでしょうか?
その大きな理由は、脱毛自体が身近になったからです。
女性の間ではいまやVIO脱毛が浸透していますし、脱毛できるお店が全国的に急増しています。脱毛の普及に伴って価格も手の届くところになってきました。一部のマダムしかできないような高級施術ではなく、今では学生や社会人になりたてでも自分で費用を負担できるくらいになっています。
介護脱毛も、男性より先に女性の間で普及してきました。では、日本における男性の介護脱毛の現状とはどのようなものでしょうか?
2.日本における男性の介護脱毛の現状とは
日本では、まだ「介護脱毛=エチケット・常識」とはなっていません。男性の場合はなおさらです。
ただし、これは日本全体の話であって、人一倍他者への配慮に敏感な男性、ビジネスの最前線で活躍するビジネスパーソン、家族やサービス提供者への思いやりがある人は、介護脱毛について真剣に検討し、さっそく始めています。
介護脱毛に関心があっても、ある人たちにとってネックとなるのが金銭的負担です。後ほど説明しますが、仮に肛門(Oラインと呼ぶ)だけ処理するとしても数万円かかります。
あなたの場合はどうですか?もし金銭面で問題がないなら、やらない理由を探すほうが難しいかもしれませんね。
金銭面で問題がないとしても、介護脱毛に進めない理由として「何をどうしたらいいのかわからない」「いざお願いしようと思うと若干恥ずかしい」というものがあります。
では、いざ介護脱毛を受けるとしたら、何をどうすればいいのでしょうか?
3.いざ介護脱毛を受けるとしたら―何をどうすればいい?
介護脱毛を受けると決めたら、以下のステップで進めていきましょう。
- 脱毛方法を決める
- どの部位を脱毛するか決める
- どこで脱毛するか決める
- 必要な手続きをする
- 脱毛開始
ぱっと見ただけではわからないと思いますので、順番に説明します。
3-1.脱毛方法を決める
まず、自分で脱毛方法を決めましょう。
「脱毛方法を決める?」「どんな方法があるの?」と言いたくなりますよね。
脱毛方法は大きく分けて3つです。
- クリニックの医療脱毛
- メンズエステの光脱毛
- 家庭用脱毛器を使った自己処理
さあ、どれがいいか選んでください!早く決めてください!と言われても困りますよね。
クリニックの医療脱毛は、医療用レーザーを使った脱毛です。医療機関しか使用を認められていないレーザーによって、効率よくムダ毛を処理していけます。医師、看護師がいるので、何かあっても安心です。
メンズエステの光脱毛は、医療用レーザーと比べると弱い出力の光で脱毛します。
エステはリラクゼーションが軸になっています。
難点は、完了までに時間がかかることと、いったん完了したと思っても、数年後にはまた生えてくることです。
クリニックでの医療脱毛なら、少ない回数で永久脱毛が可能になります。将来の介護を想定して準備する場合は、介護を受け始める頃にまた生えてきたら困りますよね。クリニックを選んでおくのが正解と言えそうです。
残りの方法は家庭用脱毛器による自己処理です。女性の場合は「コツコツと家で光を当てて脱毛する」ことが苦にならず、むしろ楽しいと感じるかもしれませんが、きっと男性の場合はそうではないでしょう。しかも、家庭用脱毛器は“安全設計”なので、かなり弱い光になります。ということは、きっともうおわかりだと思いますが、短期間で半永久的に処理することができないわけです。これでは介護脱毛に向いていませんよね。
どの方法で脱毛するか決めましょう!
3-2.どの部位を脱毛するか決める
どの方法で脱毛するか決めるのと同時に、どの部位を脱毛するか決めましょう。
「部位?そんなの決まってますよ。介護の時に妨げとなる部位全部ですよ」と答えたくなるかもしれませんね。
脱毛に詳しい人は別として、ほとんどの方は「脱毛は部位ごとに細かく分けられている」という発想に馴染みがないと思います。
もしクリニックに行って「とにかく介護で迷惑をかけたくないので、きれいにお願いします」と言っても、向こうはプロなので意図を汲み取って対応してくれます。
でも、せっかくなら自分の側でも多少の知識をつけて出かけていくといいですね。
たとえば、「とにかく介護で迷惑をかけたくないので、きれいにお願いします」となると、つまりは私たちがパンツを履く時に隠れる部分はすべて毛がなくなってしまいます。
それでも大丈夫ですか?そのほうが介護する側にとっては親切ですが、でも銭湯とか温泉に行く時に正面から見て下にまったく毛がない状態になってしまいます。周りからじろじろ見られるかもしれませんが、全然平気ですか?
介護脱毛に主に関係してくるのは3つの部位なんです。
- V
- I
- O
全部セットにすると、女性の脱毛ではVIO脱毛と呼ばれることが多いです。
男性にとっても女性にとっても、Vラインとは「両足の付け根の部分」です。Vに見えますよね。
このVの内側をどの程度脱毛するかは自分次第です。まったく無くしてしまうこともできれば、範囲を狭めたりデザインしたりして仕上げることも可能です。
男性にとってIラインとは、陰嚢(俗に言う玉袋)とその周辺から肛門に至る範囲です。
Oラインは男女共通。肛門周りです。
介護を見据えるなら最優先はOライン。続いてIやVの処理を考えましょう。せっかくなので同時にセットで脱毛するのもアリです。
どこを脱毛するか決めましょう!
3-3.どこで脱毛するか決める
すでに、どの方法で脱毛するか決めたなら、あとはどこで脱毛するかを決めるだけです。
※「どの方法で」とは、クリニック、エステサロン、自宅のことです。
もしクリニックで脱毛するとしたら、メジャーなのは次の3つです。
- ゴリラクリニック
- メンズリゼクリニック
- 湘南美容クリニック
この3院は脱毛プログラムが充実していて、下半身のセットメニューがあります。
実績の面でも十分で、全国展開しています。
大きな都市の美容皮膚科もメンズ脱毛を扱っていますし、地元の皮膚科でも医療用レーザーを使った脱毛メニューがあるかもしれません。でも、やっぱり経験や脱毛マシンの豊富さ、麻酔のこと、アフターケアなどを考えると先に挙げた3つの中から選んでおくと安心です。
エステサロンなら、MEN’S TBCやダンディハウスをはじめ、RINX、メンズクリアなどが全国展開しています。
男性が介護脱毛を受けられるクリニック |
男性が介護脱毛を受けられるメンズエステ |
どの方法で脱毛するか決めましょう!
3-4.必要な手続きをする
どこで脱毛するか決めたら、必要な手続きに入りましょう。
脱毛の場合、必要な手続きとは2つです。
- カウンセリングの予約をする
- 内容を確認したうえで契約する
どのクリニックでも、最初のステップはカウンセリングの予約になります。カウンセリングの場で、脱毛の説明やリスク、料金、部位などを確認していきます。ちなみに、たいていはカウンセリングは無料、カウンセリングだけ受けて帰ってくることもできます。
内容を確認したうえで、その場で契約してもいいですし、いったん持ち帰って後日結論を出すこともできます
3-5.脱毛開始
契約が済んだら、脱毛開始です。
と言っても、その場ですぐにやってもらえるとは限りません。部屋が空いていなければ予約を取って出直す形になります。
脱毛(照射)の時間は長くて30分程度。1回で完了とはいかない場合が多いので、3回~5回程度通うことになるのが一般的です。
間隔は2ヶ月に1回として、1年以内には完了する計算です。
4.「脱毛するのが恥ずかしい」という問題と向き合うために
介護脱毛のことや脱毛する部位、脱毛するための流れについて見てきました。
「でも、いざ自分が下の毛の脱毛をしてもらう姿を想像すると、どうも恥ずかしい・・・」
そんなふうに感じるかもしれません。たしかに「恥ずかしい」問題がつきまといます。なんせ、照射しやすいように開けっ広げにしないといけませんからね。
でも1つ言えることは、「相手は慣れている」ということ。担当してくれる看護師さんにとって、それは病棟でのお世話や手術前の処理作業と同じこと、つまり医療処置の1つなんです。
周りのことを考えて介護脱毛に通っているということで、思いやりのある素敵な紳士と思ってくれるに違いありません。
注意点を1つ。通うクリニックによって担当看護師が女性になることもあれば男性になることもあります。「それはどちらでもいい」という方はとくに考えなくても良いポイントですが、もし「女性に見られるのは恥ずかしい」という方は、100%男性看護師対応のゴリラクリニックがベストです。
反対に「せっかくなら男性よりは女性のほうがいい」という場合は湘南美容クリニックを選んでおくとよいです。
5.「痛い」という問題と向き合うために
脱毛は痛い。これは事実です。使用する機械によってはゴムで思いっきり弾かれるような痛みがあります。
では感じる痛みを少なくするためにはどうしたらいいか。方法は2つあります。
- 麻酔を使う
- 機械選び
別料金になりますが、クリニックなら医療機関なので麻酔対応してもらえます。
最新式脱毛マシンの中には、感じる痛みが軽減されているものがあります。ゴリラクリニックならメディオスターネクストプロというマシンを完備していますので安心です。
さいごに:自分の今の状態を鏡で見てみよう
今回は介護脱毛、とくに男性が受ける介護脱毛にフォーカスしました。
これまであまり考えたことがなかったテーマについて考え始めると、あらためて「わからないことだらけ」だと気づきますよね。
今もし介護脱毛を受けるとしたら、日本のビジネスパーソンの中では比較的早いほうになります。今後ますます浸透し、やがてスタンダード化する日が来るかもしれません。
面倒かもしれませんが、この機会に自分の下の状態をチェックしてみませんか?前と袋の辺りは目視できますが、肛門は鏡がないと確認できません。勇気がいると思いますが、見てみましょう!
自分が想像している以上に毛が生えていることにびっくりするかもしれません。その毛があるせいで介護が双方にとってつらいものになるとしたら残念ですよね。
せっかく事前準備の機会があるわけですから、上手に活用してみませんか?介護脱毛を。