フリーナンスはなぜ無料なのか

フリーナンスの会員になるだけで、損害賠償保険が無料で付帯します。

なんか裏がありそうで怪しいですよね。

フリーナンスのからくりを理解すれば、申し込むかやめるべきか自分で判断できるようになります。フリーランスとして活動しているフリーナンスユーザーの筆者がシンプルに解説していきます。

フリーナンスは怪しくない

フリーナンストップページのキャプチャ画像引用:フリーナンス(公式サイト)

最初にはっきりと伝えておきたいのは、フリーナンス(FREENANCE)は怪しくないということ。

実際にサービスを利用してみて、怪しいと感じることはありませんでしたし、ひどい目にも遭っていません。

怪しくない理由① 運営会社がしっかりしている

フリーナンスの運営会社はしっかりしたところです。

フリーナンスを運営しているGMOクリエイターズネットワーク株式会社は、GMOインターネットグループ(東証プライム上場9449)のグループ会社です。

怪しくない理由② ちゃんとしたビジネスモデルがある

フリーナンスには、ちゃんとしたビジネスモデルがあります。

あんしん補償(損害賠償保険)を無料で提供しても、別の部分でしっかりと収益を上げることができるようになっています。

フリーナンス(FREENANCE)には、5つの収入源があります。即日払い(ファクタリング)の利用手数料、フリーナンス口座から個人口座への振込手数料、有料会員が支払う会費、ユーザー情報を活用した広告の配信と金融機関との提携です。

①即日払い(ファクタリング)の利用手数料
フリーナンスは、即日払い(ファクタリング)を利用するユーザーから、請求書額面の3%~10%の手数料をもらっています。

ファクタリングとは、請求書などの債権を買い取ってもらう方法のことです。取引先からの振込がまだ先の手持ちの請求書を買い取ってもらい現金化するのがファクタリングサービスです。

ボリボリ

この即日払いが、フリーナンスの収益の柱になっているようです。

②フリーナンス口座から個人口座への振込手数料
フリーナンス口座から個人口座への振込手数料も、フリーナンスの収益源になっています。

フリーランスの方がフリーナンスに登録すると、強制的に振込専用口座(通称:フリーナンス口座)が開設されます。

フリーナンス口座を取引先からの報酬振込先に指定するとします。そうすると、お金はまずフリーナンス口座に振り込まれます。次に、このフリーナンス口座から自分の個人口座(または仕事で使っている口座)に送金しなければなりません。そうしないと使えません。

毎月一定回数を超えると振込手数料が発生し、この振込手数料が収益になるという仕組みです。

③有料会員が支払う会費
フリーナンスには有料プランがあって、有料会員が支払う会費が収益源になっています。

レギュラー会員は1ヶ月490円、プレミアム会員は1ヶ月980円払ってくれます。

④ユーザー情報を活用した広告の配信
フリーナンスは、集まるデータをお金に換えています。たとえば、ユーザー情報を活用しながら上手に広告を配信して、広告収入を得ています。

⑤ユーザー情報を活用した金融機関との提携
フリーナンスは、ユーザー情報を活用して金融機関との提携によってうまく収益を上げています。ユーザーの登録情報や振込専用口座の振込情報などを金融機関に有料で提供し、事業に関係する融資や住宅ローンの審査に活用してもらっています。

ボリボリ

上場企業のグループ会社なので、当然個人情報保護法に基づいてデータを管理しています。利用者の明確な同意に基づいて情報を活用しています。




とりあえず登録してみる

怪しくないのは確かなのですが、フリーナンスのからくりについて知っておいてほしいと思います。フリーナンスのからくりというか仕組みは、公式サイトを見てもイメージしにくいのではないかと思います。私の場合はそうでした。利用してはじめて「なるほど、こういう仕組みになっているのか」と理解できました。

フリーナンスのからくり(注意点)

フリーナンスのからくりを知っておかないと、後になってから「なんだ、そういうことか……」とがっかりしてしまうかもしれません。

なので、先に知っておいてください。

からくり① とにかくフリーナンス口座を使わせたい

フリーナンスは、とにかく「フリーナンス口座」を使わせたいのです。

フリーナンス口座とは、フリーナンスにユーザー登録すると自動的に開設される収納代行用銀行口座です。ふつうの銀行口座ではなくて、振り込んでもらうためだけの口座ですので勘違いしないようにしてください。

フリーナンスは、ユーザーが取引先から受け取る報酬を、まずこのフリーナンス口座に振り込んで欲しいのです。どんどんこの口座を使ってもらいたいのです。

でも、私たちフリーランス・個人事業主からすると、面倒なひと手間が加わることになります。フリーナンス口座に入金されるお金はそのままでは使えないので、こんどはそこから自分の銀行口座にお金を移さないといけません。そうして初めてお金を自由に使えるようになります。

フリーナンスは、とにかく「フリーナンス口座」を使わせたい。この点、注意してください。

フリーナンス口座を使わないままにしておくと、アカウントが休止状態になってしまいます。アカウントが休止状態になると、損害賠償保険(あんしん補償)が適用されなくなってしまいます。

大事な点なのでもう一度言います。フリーナンス口座を定期的に使っていないと、いざという時に保険を使おうと思っても保険金が下りないんです!

からくり② 即日払いを利用してほしい

フリーナンスは、即日払いを利用してほしいと思っています。即日払いを利用してもらえると手数料が入るからです。

ある意味、あんしん補償を会員獲得の集客装置としていると考えることもできます。

もちろん、律儀にフリーナンスの収益化に貢献する必要はありません。即日払いを利用するかどうかは、各自が自由に判断すればいいです。使わなければ手数料は発生しません。

フリーナンス口座を使わないといけないなんて知らなかったし、なんかめんどくさそうだな……

そう思ったなら、フリーナンス以外でお得に保険加入するとよいです。

フリーナンス以外でお得に保険加入する方法

フリーナンス以外でお得に保険加入する方法があります。

それは、フリーランス協会の会員になることです。

嬉しいことに、最近になってフリーランス協会は無料会員(有料会員は年会費10,000円)に対しても損害賠償保険を自動付帯させるようになりました。つまり、無料で万が一に備えることができるのです。

フリーランス協会なら、フリーナンスのように「フリーナンス口座の継続利用」を意識しなくてもOKです。

別メディアになりますが、フリーランス協会に加入するメリットについて書いた記事があるので、詳しくはそちらも参照してください。

【有料会員のホンネ】フリーランス協会の評判を全解説!保険のメリットは?

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(公式サイト)

ボリボリ

私はフリーランス協会の有料会員になっています。

まとめ

フリーナンスは怪しくなく、ちゃんとした会社がちゃんとしたビジネスモデルに沿って運営しています。

しかし、無料の保険目当ての場合はいくらか注意が必要です。

フリーナンスは、フリーナンス口座の継続利用を原則として成り立つサービスです。フリーナンス口座を使わなくなると損害賠償保険の適用がストップしてしまいますので、この点はくれぐれもご注意ください。

あとは、利用者目線からして気をつけるべき点はとくにありません。




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