今回、このサイトでは初めて書評にチャレンジします。今回取り上げるのは、塚本 亮さんの「すぐやる人」の読書術です。
僕自身読書が大好きで、これまでに数々の“読書術”に関する書籍を読んできました。それで、ぶっちゃけこの本を読んだからといって新たな発見はありませんでしたが、あらためて「視点を切り替えなければ!」と思うことができたのでシェアします。
1.「すぐやる人」の読書術の著者と内容
「すぐやる人」の読書術 著者の塚本 亮さんは、「偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強」(あさ出版)など、自身の体験に裏打ちされた習慣術やノート術を公開している人です。
この本は、単なる読書術ではなく、読書を通して行動するための本と言えるでしょう。
2.どんな人におすすめの本なの?
この本は、これから読書を始めるというより、読書が好きな人、すでに本を読むことが習慣になっている人が読むといいかなと感じます。
そんな「読書好き」でも、もしかしたら「ただ本を読破するだけ」の誘惑に陥っているかもしれません。読んで満足・・・それでも問題ないですし、小説ならむしろそのほうがいいかもしれませんが、ビジネス書等を読むときには読んだものを血肉にして初めて意味があると言えます。
まだ、読書を通して行動するに至っていない人におすすめの本です。僕自身も最近そうなっていました。
3.「すぐやる人」の読書術―心に残った部分と感想
「すぐやる人」の読書術―心に残った部分と感想を3つにまとめてみます。
3-1. どうすればその本の“モト”を取れるのか
新しい本を書店で買ってきたとします。そんなときにふと頭に浮かんでくるのは、「1,500円か~、しっかり読んでモトを取らないと」という考えです。
でも、その本を買う意味、目的というのはなんでしょうか?モトを取るとはどういう状態でしょうか?
すぐやる人は、常に新しいアクションのための読書をします。そのために、読み切るために読むのではなく、飛ばし読みしながらでも自分が探していた答えのヒントを見つけるために読書します。(「すぐやる人」の読書術から抜粋)
本を読み切ることが目的なら、読み切ることで「モトを取ったぞ~」と言える。反対に読み切らずに終わってしまうと「もったいないお金の使い方をした・・・」となってしまいます。
でもそうではなくて、その本から実践できる何かを見出したら、その時点ですでに1,500円以上の価値があったと考えればいいんです!
たとえば、話し方の本を読んで、顧客との雑談の内容に変化を加えてみたら、商談の成約率が数倍になったとします。そうしたら、1500円の投資で相当な価値を生み出したことになります。(「すぐやる人」の読書術から抜粋)
そんなふうに考えると、もっと楽な気持ちで本を買って読むことができます。ワンフレーズでも生活や仕事のプラスになるものを発見して実践したら「いい買い物だった!」と満足できます。
もしほんのタイトルや帯だけで買ってしまって、内容が薄っぺらいものだとしたら・・・サンクコストを意識してサッサと処分してしまいましょう。
- 本を読み切ることがゴールではない
- その本からなにか得るもがあれば、もったいないと感じる必要はない
- サンクコストの意識も大事
3-2. 本に書き込みながら思考を整理する効用は大きい
一時期、図書館でひたすら予約をして本を読んでいました。でも、やっぱり自分で買うことにしました。こんな一文がシックリ来たからです。
要は、手書きでメモを書くというプロセスを踏めばおのずと、書きながら頭の整理が進んでいる状態になるのです。(「すぐやる人」の読書術から抜粋)
図書館で借りる本には書き込みができないし折り曲げることもできない。しかも、よく考えると他の人の生活臭がする・・・
本を読んでグッと来たら、その場で直接本に書き込みをして思考を整理してしまおう!と思えたわけです。
そんな理由から、これは個人的な判断ですがKindle版が紙版より安く販売されていてもかならず紙で買うようにしています。
- 本は汚せ
- 同時に思考を整理しろ
3-3. 読んで「いい!」と思ったらやれ
これ、基本的なことなんですが、ついつい忘れてしまうんです。1冊の本を読み終わったらそれで満足して寝てしまいます。
でも、せっかく情報を得たのに、せっかく「これを実行したら変わるだろうな~」と思えることがあったなら、とにかくやってみないと意味がありません。
一番いけないのは、せっかく読んでいる本だからできる限りたくさんの情報を得ようとするあまり、アウトプットができなくなってしまうことです。(「すぐやる人」の読書術から抜粋)
問題点は、読むための時間だけを取り分けて、思い巡らせたり、どうやって実行しようかと計画をしたりする時間を取り分けていないことです。

もしアウトプットする時間がないくらいなら、いっそのこと読む時間を減らしてその分をアウトプットに回そうと思いました!
たとえば、時間術について書かれていた「日曜日の夜に次の1週間の計画を立てましょう」というアイデアを実践し、定着させたいと思ったとき、私ならまず10回それを繰り返すことを目標とするでしょう。(「すぐやる人」の読書術から抜粋)
アウトプットするといっても、1度に実行できることには限界がありますし、欲張って全部やろうと思っても長続きしません。ここは現実的に考えて、1冊の本に対して1つをじっくりやろうと思いました。
- まずは1つを10回やってみよう
- アウトプットしなければ意味なし
まとめ
以上、初めての書評でした。いかがだったでしょうか?と自分に問いかけてみて、次回からより良い書評を書いていきたいと思います。
読書そのもの、読書術そのものに大きな意味があるわけではありません。読んだらどうするの? 実践しましょう!